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2012年10月25日木曜日

10月24日(水)27点~プロとは何か?

「プロじゃなかった…」リストラで運転手になったミドルの重い一言


河合薫さんという、

ニュースステーションなんかでお天気お姉さんなんかをやっていた女性の書いた、


タイトルに引かれて読んでみると、

この女性は、よっぽどタクシー運転手という職業をバカにしている

というよりも、そもそも職業とも思っていない

ということが感じられて、非常に不快だった。

コラムの内容を簡単に説明すると、

ある日筆者の河合さんが、東京でタクシーに乗られて、

その運転手が身の上話を始めた

見た目40過ぎの新人運転手で、運転手としては若い部類に入るだろう。

その運転手は元製造業の出身で、

中国語が話せるため、現地の工場に出向いて生産管理をされていた。

しかし、そのうち現地の中国人が日本語を話せるようになってしまったため、

お役御免となり、

結局リストラされてタクシー運転手になっている

最後に彼の言った言葉が印象的である。

「まぁ、私はプロじゃなかったということです。営業としても、生産管理としてもプロじゃなかった。そういうことです」 

名言やなぁ・・・と思うが、筆者はこの言葉の本当の意味を分かっていない。

筆者はこの後、彼女が最近インタビューした男性とこの運転手を重ねている。

その男性は同じように、東南アジアの現地法人に出向き生産管理をされていたが、

グローバル化の波の中でリストラされてしまった。

日本に帰って、飛ばされた出向先で2年間何も仕事を与えられずに完全に干され、

その後知り合いの紹介で転職している。

そして驚いたことに、

彼女はこの窓際サラリーマン(恐らくこの男性は今後も行く先々で邪魔者扱いされるだろう)の転職を成功と捕らえ、

新人ドライバーの人生を失敗と断じている

その後、

「プロとは何か」

ということを、つらつらと書いているが、

彼女なりに、プロとは、

「その人の代わりはいない」

という定義らしい。

うーん・・・そうすると、

代打を出された時点で、その野球選手はプロではなくなるのか?

自分もプロの運転手として誇りを持って仕事をしているが、

はっきり言って、俺の代わりなどいくらでもいる

別に俺でなくても、その仕事は出来るわけである。

それならプロとは何か?

どうやろ、俺なりに定義するならば、

自分だけで仕事を出来る人間

例えチームで働いていたとしても、自分の仕事(領域、ドメイン)を持っている奴

そして、その仕事で相手をうならせる技術と、人間性を兼ね備えていることではないだろうか

まさにタクシー運転手がよく「プロ」と表現される所以である

我々は一人で勝負している

非常にプロの仕事を表現しやすい環境にある。

上の運転手は、新人さんながら、そのことに気付いていたのではないだろうか。

もう一度、その発言を繰り返そう。

 「まぁ、私はプロじゃなかったということです。営業としても、生産管理としてもプロじゃなかった。そういうことです」 

この後に続く言葉に、筆者は全く気付いていない。

「わたしは、この仕事(タクシードライバー)で今度こそプロになるつもりです。奥の深い、本当にやりがいのある仕事です」

2012年10月22日月曜日

10月21日(日)28点~都道府県別年収ランキング(平成22年度版)-追記しました


この写真は何かと言うと、

久々にブレイクした20日の乗務の最後の乗車を終えた後に、

眠くて眠くて仕方なくなって、

伊丹駅の近くで、仮眠する場所を探していて、

このバス停に車を停めて寝ていた(大胆やな)

起きて記念撮影

タクシー運転手のみなさん

眠くなったら、なりふり構わず車停めて寝ましょう!(なんか美談に仕上げてんな・・・)

以前のブログで、

都道府県別年収ランキング

なる投稿をして、

ここのアクセスが結構多い

ちなみにこの21年度(2009年4月~2010年3月)のランキングは、

 1.愛知県 403万円
2.東京都 365万円
3.兵庫県 331万円
4.神奈川県 308万円
5.奈良県 300万円
6.千葉県 298万円
7.岐阜県 296万円(295.9)
8.大阪府 296万円(295.7)
9.埼玉県 288万円
10.静岡県 279万円
次点 香川県 273万円


この投稿は約2年前のものだが、

今ごろになって

 「2011年も教えてください」

なんていうコメントが入った。

わかりました、やりましょう

というか、22年度(2010年4月~2011年3月)のものだが、

1.東京都 348万円
2.神奈川県 341万円
3.埼玉県 338万円
4.広島県 320万円
5.岐阜県 310万円
6.三重県 285万円
7.岡山県 278万円
8.千葉県 273万円
9.栃木県 270万円(269.88)
10.愛知県 270万円(269.81)
次点 山梨県 267万円
(数字は万単位に四捨五入)
参考:Taxicabs White Paper Series 11

いやぁ・・・驚きましたね

神奈川や埼玉などの関東圏が延びている一方

愛知の落ち込みはハンパないね・・・

同じ東海圏の岐阜は強い

ちなみに前回健闘した兵庫県も落ち込みは激しく、

大阪(15位)とほぼ並んで、16位 262万円

実感はないけどね。

この後の23年度(2011年3月~2012年4月)の伸びがすごかった。

後からこそこそと・・・行きましょか

1.東京都 379万円(前年比+8.6%)
2.愛知県 329万円(同+21.9%)
3.神奈川県 320万円(同-6.2%)
4.兵庫県 315万円(同+20.2%)
5.大阪府 297万円(同+13.4%)
6.京都府 296万円(296.36 同+15.2%)
7.宮城県 296万円(296.18 同+46.5%)
8.茨城県 290万円(290.40 同+25.5%)
9.埼玉県 290万円(289.70 同-14.2%)
10. 静岡県 288万円(同+20%)

いやぁ・・・驚きましたね。

ポイントとなる東京は約9%の伸び、

そして全国平均は291万円で約5%の伸び

愛知県は前年(22年度)の落ち込みは短期的なもので、

見事に2位に返り咲き、タクシー先進国を実証しました(岐阜は悪かったな・・・)。

兵庫県の伸び(プラス20%)はまさに実感と一致

しかしこの年度で最も印象的なのは、

宮城県やろね

復興需要、仙台景気とはよく話に聞いていたが、

これほど数字にはっきり出るとは驚きである。

47%の増加とか、ありえないっしょ・・・

まあこの世界、一寸先は闇かもしれないけど、

また明るい光が射すのも早い言うことやね

追記:

こちらのランキングの数字を見ると、

やっぱりタクドラの収入って少ないなぁ・・・

という印象を受けるかもしれない。

上のデータソースにおける、

全国の平均年収は21年度が281万円、22年度が278万円である

全国平均の数字がどちらの年度においてもベスト10に入ってくる

要するにタクシー運転手というのは、

都市部に集中している

22年度の全国のタクシー車両数が26万5,431台

そのうち東京都に57,119台、約22%を占めるわけで、

全国平均は、東京の数字に大きく左右される

そして、東京のタクドラのみなさん

東京の平均年収が348万円という数字をどう見ますか?

さすがにそんなに少なくないですよね

タクシードライバーの平均年齢はこの年(22年度)で56.6歳

ローンを払い終えて、

年金をもらいながら、小遣い稼ぎをしている

定年過ぎの運転手が今や半数を超える勢いだろう

昼間は乗り場で座談会をして、

夜は家で巨人戦を観て、

「あぁービール飲んじゃったから、今日はもうやめとくかー!(そんなわけあるか)」

なんていう自由な職業である。

まあ言いたいのは、平均年収にはそんな悠々と仕事をしているおじいさんの数字がめちゃめちゃ入っているということである。

30代、40代の若い運転手が真面目にやれば、

少なくとも平均の2割増しは取れると言っても言いすぎではないだろう

そして、これからそんな年配のリゾートドライバーは減っていきます。

今後平均年収は間違いなく増えていきます

わたしを信じて、若い人たちに是非この世界に入ってきていただきたい

もし、わたしがうそをついていたのなら

ごめんなさい(それだけか)


10月19日(金) 日照8.0 雨0 気温19.3-8.3
営収 33,120(12,940) 18(9)回 12.75(7.00)時間
MAX 2,630-5.350


金曜にしては、さえなかったかなぁ・・・

10月20日(土) 日照10.4 雨0 気温6.0
営収 54,680(21,040) 19(8)回 12.75(5.50)時間
MAX 11,030-15,270


締め日でブレイクは大きいなぁ。

給料日に近いから、キャッシュフロー的にいい感じ

10月21日(日)A 日照10.0 雨0 気温23.5-7.8
営収 28,580(6,520) 7(3)回 10.75(4.50)時間
MAX 4,390-15,510

とにかく、この週末は天気が良かった。

気持ちの良い秋晴れ

昼間はさっぱりやったけど、夜に当たり

それにしても、11時間で乗車7回かぁ・・・

2012年8月3日金曜日

7月31日(火)39点 8月1日(水)46点 2日(木)26点~ある学生からのメール

先日ある学生さんから質問メールを頂いた。

タクシーのことを非常に勉強されている、東京の某有名大学の優秀な学生さんである。

質問(の概要)は、

「なぜ日本のタクシーは高いんですか?

値下げをすれば、(もっと需要が増えて)長期的観点からして業界としても利用者としても良い結果になるのではないですか?」

というものだったが、彼は最近イギリスに滞在していて、タクシーが安くて感動されたようである。

注:ロンドンのタクシー料金は1キロ約3ポンド(約360円、又はそれ以上)、東京は1キロ約312円だから決して安くはない。初乗りが2.2ポンド(300円弱)ということで、錯覚してしまうのかもしれない。

この質問に対する俺の答えだが、

「タクシーの料金論はいろんな要素が絡んでいますし、何が正解とは言えません。

わたし自身も、もともとは料金値下派でした

XXさんの考えられるように、料金を下げればより多くの仕事ができて、結果的に我々も儲かると思っていました。

しかし最近は少し考えが変わってきました

ブログには今のところ書けませんが(書いてるやん)、料金を下げても需要はそれほど増えないと思います。

理由はいくつかありますが、

その一つとして、学生さんの金銭感覚からして、もしタクシー料金が値下げされたら…たとえば現実的に初乗り710円が680円になったらタクシーを利用しますか?

710円だろうが、若しくは思いきって500円にしたところで、バスや電車の方が安いわけです

逆に初乗りが千円になろうと、必要な人は必ず利用します。

料金が高くても良いとは言いませんが、我々も運転手ですし、

最も我々が儲かる料金設定が理想であり、

また資本主義という宗教を信じるのであれば、その「我々が儲かる」水準こそが市場としての利用者に最も受け入れられている料金設定であると言えるのだと思います。

要するに、(認可等あるので)出来る出来ないは置いておいて、

料金を下げたらよりタクシーの需要が高まって我々の収入を高めることが出来るのか?という話ですが

現時点では、答えはノーだと思います

逆に値上げしたら?

ここだけの話、市場はさらに高い価格を受け入れる、または受け入れざるを得ないと思います。

タクシーは事実上、供給制限がかけられています。

価格競争も事実上禁じられているのは勉強済みですよね。

予断ですが、供給制限と価格競争の禁止、この二つは、わたしは個人的に全ての業界に適用されるべきだと思っています。これは、今後資本主義という宗教、または危ういシステムを持続させていくための特効薬だと思っています。

タクシーというのは、見方によっては大きな経済の縮図として見る事もできます。

結論として、残念ながらタクシーの料金は下がりません

今後、現在の料金でも高齢者を中心にタクシーの需要はさらに増加していきます。

逆に供給、要するに運転手の数は増えません。ニューヨークを始め、世界の多くの主要都市では明確な数量制限をしていますが、日本ではそのようなことをしなくても今後タクシーは増えるどころか、不足していくでしょう。

イギリス(ロンドン)に行かれたんですね

オリンピック面白いですよね。
わたしもおっさんになったのか、メディアに乗せられてすごく普通に感動してしまいます。若い頃は「わざとらしい・・・」とか、「大げさな・・・」なんて斜に観てたもんですけど。

ロンドンと言えば、タクシードライバーのステイタス(地位)が世界的にも最も高いと言われる都市で、

そう簡単に運転席に座らせてもらえないそうです。

わたしは日本で、タクシードライバーがロンドンのドライバーのように尊敬される職業になることを夢見てます

我々が社会的に「いけてる」存在になるためには、できる限り値段を上げないことはもちろんですが、小口販売(初乗り距離の短縮)をしたり、仕事の少ない日中に、量的なものでない規制緩和、主に高齢者を対象にした様々なサービスを、アイデアを出し合って提供していくことかなぁ、と最近は感じています。

まあこの世界、驚くほど保守的ですから、

逆に言えば今後変わっていく可能性は無限にあります

XXさんも、だまされたと思って是非タクシーの運転席に座ってみてください(ほんまにだまされたりして)。
これほど経済のよく見える、楽しい仕事もないと思っています。

また遠慮なく何でも聞いてください。

反対意見も遠慮なくぶつけてくださいよ。議論は大好きですから。」

7月31日(火) 日照12.9 雨0 気温28.9(最高34.7) 
営収 39,960 20回 11.75時間 MAX 13,670

平均気温は当面(8日時点)この日がピーク

前半戦が11回14点と理想的

最後の最後に大きいの(立花)があたって素晴らしい7月の締め

7月の成績は速報値で19乗務604,920(31,838)

7月は昨年(平均36,485)が良すぎたこともあり、12.7%の大きな下げとなったが、

まあ満足出来る成績やった。

8月1日(水)A 日照9.5 雨0 気温28.3(最高32.6)
営収 46,630 16回 12.25時間 MAX 20,630

前半戦は早め(17時)に切って6回10点

苦しい展開やったが、

23時過ぎにでかいの(野田阪神)があたって、スーパースコア

8月2日(木) 日照11.3 雨0 気温28.4(最高34.9)
営収 26,390 13回 10.75時間 MAX 11,350

最高気温は当面(8日時点)この日がピーク

前半戦は18時過ぎまで引っ張って8回9点と苦戦

後半戦も苦戦したが、最後にあたってそれでも30点に届かず・・・

2012年7月19日木曜日

7月18日(火) 25点~タクシーの魚屋さん?

いやあ、暑かったなぁ・・・

と言っても、この辺の最高気温を見ると、

昨日が33.4、今日が32.4

群馬の館林で昨日39度とか言ってたけど、どんなんやろ。

タクシーは時間を売る商売

というのは、先日書いたが、

言ってみれば、

大きな魚を切り売りするイメージ

出来るだけ捨てるところを少なくしたい。

でも小さく、細かく切っていくとどうしてもロスが出るし、

手間もかかるが、

小さく切らないとなかなか売れない

これは上手な職人と下手な職人の差が出てくる。

でも、

ざっくり大きく切って売るのなら

技術があまりなくても高く売れるかもしれない。

脂の乗ったところは、小さく切った方が儲かったりもするのだが・・・

あと頭とか、内臓とか、骨のまわりとか

上手な職人は売れるところは、とことん売って

でも一匹のマグロは一匹でしかない

仕入れ値1万円のマグロを、うまく売りさばいて2万円になるかもしれないが、

10万円になることは、(詐欺でもしなければ)あり得ない

2匹、3匹売ることが出来れば、1匹を他の店より安く売ることで利益をあげることも可能だが、

そういう発想自体がない。

タクシーの競争というのは、

基本的にみんな同じ店で、同じ魚を売っているのである

与えられた魚は一匹のみ

どうやってきれいに売るかは、

我々職人の腕次第

ということである。

2012年7月15日日曜日

7月14日(土) 29点~イエローキャブ値上げ②「我々は時間を売る商売やから」

先日ニューヨークのタクシー値上げについての投稿をして、

個人的に値上げには賛成

という立場から書いたが、

情報主のYSさんから、

「利用者としては、安いにこしたことはないのですが、安すぎることの弊害はどんなところでしょうか」

という意見を頂いた。

このブログにアクセスされる方は運転手か、又は運転手に興味を持っている方が多いかもしれないが、

利用者側から率直に言えば、

安い方がいいに決まってる

ということは俺もわかってはいるつもりである。

ここでちょっと視点を変えてみる。

資本主義というのは、

言ってみればコスト削減至上主義(デフレ誘導主義)である

競争により、

より良いものを、より安く、消費者に提供する

という理想を実現しようというものである。

例えば半導体の製造工場があったとしよう。

競争により、原価低減が求められている。

どうしましょうか?

工場に本部の人間も来て、幹部会議が開かれる。

原価管理のスペシャリストの生産管理部長が発言する。

「まず標準化です。部品を標準化しましょう。多くの製品に適用することで、ロット毎の発注量を増やして、それによって仕入価格を下げることが出来るはずです」

「なるほど・・・」

一同がうなずく。

管理部長は続ける。

「そして工場のオートメーション化(自働化)です。最新設備を取り入れることで、今まで作業員に頼っていた工程も機械化することによって、人件費を削減することが出来ます」

「そのような設備を取り入れるのに、どの程度の投資が必要ですか?」

財務部長が質問し、管理部長と投資対効果について侃々諤々の議論が行われる。

外のセミの鳴き声に、居眠り状態から目を覚ました社長が発言する。

「うん・・・ある程度コスト削減がうまく行けば、販売価格を下げることが出来る。そうしたら大量生産だ。生産量を増やせば、さらにコストを減らすことも可能だ」

社長は、「今までの話をほとんど聞いてなかったのに、なかなかイケてる発言やろ」とニヤニヤしながらタバコに火をつける。

それらの議論を聞いていた、心配性の副工場長が発言する。

「しかし、そんな大量生産をして、どこに売るんですか?」

それを聞いた海外マーケティング部長は、高価なスーツの肩の埃を払いながら鼻で笑う。

「あなたは国内しか見えていないんですか?グローバリゼーションの時代ですよ。海外に目を向ければ売る場所はどこにでもあります。特に今後のアジアの可能性は無限ですよ」

さあ、ここまでの話をまとめてみよう(長いねん、誰もついて来-ひんで)。

①標準化

②自働化(又はIT化)

③大量生産

④グローバル化

これらはどれも、ものづくりの世界の重要なキーワードである。

さあ、タクシーにあてはめてみよう。

①の標準化

いきなりだが、これが一番専門的な話になる。

タクシーにおける標準化とは、

地域的な標準化

かなーと感じる。

要するに地域(営業区域)の線引をなくしてしまえば、

例えば、東京都市部から、千葉の浦安へ乗車したとして、

客を降ろして、

そこからまた駅に並んでいる客を乗せれば、

非常に効率的であって、

その場合帰りの客は半額でも構わないと思う運転手もいるだろう。

もちろん勝手に料金を割り引くのは違法だが、

営業区域外、要するに東京の運転手が千葉で客を乗せるのは

基本的には違法である

個人的には、これはあっても良い(規制緩和すべき)と思うが・・・

②自働化

これは、とりあえず無理でしょう。

どんなに技術が進んでも、

車を自働で(指定した行き先に)走らせるのは無理やと思うけどね

危険やしね。

③大量生産

ここが一番のポイント

タクシーは大量生産できないんですよ

我々は時間を売る商売やから、

時間単位で売れ筋がいくつかあるわけですよ。

ものづくりなら、売れ筋の製品があれば大量に作って、コスト削減出来るわけやけど、

タクシーはどんなに需要が集中しても、

その時間に乗せることが出来るのは1台で1客(グループ)のみ

安くするどころか、

需要を分散するためにも、

ここは高くせなあかんくらい

この辺は他の業界と比較するにあたっては重要なポイントやろね。

④グローバル化

まあ、これは説明いらんでしょ。

タクシーはグローバル化出来ないんですよ

さあ、他の業界と比較してタクシーの特殊性がわかってもらえたやろか

2012年7月3日火曜日

7月1日(日)21点 2日(月)28点~初乗り距離の違い

ユーロは俺の予想通りスペインの大勝に終わった(お前PKでイタリアが勝つって・・・)。

まあこれはサッカーのブログではない、タクシーのブログだからタクシーについてぶれなければ良い(誰も突っ込んでないから)。

そこで先日引用した下の記事、

http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120222/228188/?P=1&rt=nocnt

「消費増税で流しのタクシーが消える」

散々難癖つけたわけだが、

実は注目すべき、

的を射ている部分もあった(関係者のコメント引用ではあるが)

それがこの下のコメント、

「(消費税が増税されると)単純な値上げはせず、現在2kmの初乗り距離を短縮することが現実的な選択ではないか」

こちらは、「東京乗用旅客自動車協会(東旅協)」という機関の、秋山利裕(広報委員長)という方のコメントである。

さすがに業界関係者であり、記事の内容から明らかに浮いて、この部分だけは現実味を帯びていた(まだ記事批判続けるか)。

07年12月の10年ぶりとなる東京地区運賃値上げを始めとして、

ここ数年で各地で値上げが実施されたばかりであり、

現実的には秋山氏が言われるように、

各地(表面的な料金を上げずに)初乗り距離を短縮する方向となるだろう

注:全国的なタクシー値上げの流れの先陣を切ったのは東京地区ではなく、07年4月の長野と大分である。

しかしこの、

初乗り距離の短縮

は、今回初めて行われるわけではない。

関東地区の初乗り距離は概ね2キロに統一されているが(小田原地区、群馬県の一部地域、山梨県などは1.8キロ)、

近畿地区においては、この「初乗り距離」は見事にバラバラである。

具体的には、

・大阪地区
・京都市域(都市部)

は2キロで一応統一されているものの、

・京都北部 1.5キロ
・神戸阪神間 1.8キロ
・姫路東西播 1.3キロ
・淡路島 1.5キロ
・兵庫県北部 1.3キロ
・奈良県地区 1.5キロ
・大津市 1.8キロ
・滋賀県北部 1.5キロ
・和歌山市域 1.8キロ
・有田御坊 1.5キロ
・橋本 1.5キロ
・紀南 1.5キロ
(地域区分、順序は運輸局の資料に倣う)

こんな具合である。

これを見ると驚く人もいるのではないか。

このような違いは利用者にはわかりにくく、

当然のことながら統一すべきである。

しかし上の料金はいわゆる「自動認可運賃」の基準である。

「自動認可運賃」とは、

上の初乗り距離において運輸局より示されている、いくつかの料金パターンである。

東京地区(東京23区、武蔵野市、三鷹市)の例を挙げると、

・A(上限)運賃 2キロ 710円 加算288M(1分45秒) 90円
・B運賃 同 700円 加算292M(1分45秒) 90円
・C運賃 同 690円 加算296M(1分50秒) 90円
・下限運賃 同 680円 加算301M(1分50秒) 90円

参照資料:http://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/jidou_koutu/tabi2/taxi_jigyoukaisi/date/213_jidouninka.pdf

このどれかの料金パターンを選べば自動的に認可されるという基準である。

見ての通り、上から順番に安くなっていくものの、ほとんど変わりはない。

現在では、これらの枠を外れた料金設定はほとんど認可されないと思って良いだろう。

そしてほとんどの業者がAの上限運賃を適用している

上のような事実に対する判断は各自に任せるとして・・・

それでは現在の法制度の下で、初乗りの距離を変えることは不可能なのか?

と言えば、そんなことはない。

関東運輸局においても、近畿運輸局においても、

全ての地域で初乗り1キロを認可基準に加えている

既に大阪などの一部の業者がこの基準を適用しているが、

消費増税の値上げによって、また各地で利用者の混乱を来たす初乗り距離の変動が生じるのは避けられない。

元々日本のタクシーの初乗り距離は長過ぎる。

それに1キロというのは、利用者にとっても非常に分かりやすい単位ではないか。

これを機会に全国のタクシーの初乗り距離を1キロに統一したらどうだろうか

というのが俺の提案である。



7月1日(日) 日照0.1 雨27.5 気温23.4
営収 21,340 7回 11.75時間 MAX 11,270

この日は、朝は5時起きで、大雨の中姫路で子どものマラソン大会、

そして7月しょっぱなの乗務は

試練の日曜A駅番

これは中々休めないつらい(?)仕事である。

昼前に入って、

18時過ぎまで、前半戦2回2点

3回目の乗車は(出庫から10時間以上経過した)22時・・・

これはほんまにやばい

と思った23時前に神(11点口)が乗車されて、

奇跡の20点超え

7月2日(月) 日照7.7 雨0 気温24.6
営収 28,450 13回 12.00 MAX 10,710

昼間はめちゃめちゃ暑かったが、最高で30は超えてないんやね。

流れで日曜月曜の最悪のシフトを自ら選択してしまったものの、

11時過ぎに出て、15時まで2回2点(前半戦6回8点)

月曜の乗務はキックオフが全てを決める。

もうあかんわ・・・

と思ったわりには、

最後にあたりもあって、満足の28点。



2012年6月21日木曜日

6月20日(水) 36点~流しのタクシーが消える?③

先日から引用している日経ビジネスの、

202X年、消費増税で流しのタクシーが消える

という記事について、

話が長引いているが、

記事の内容は簡単に言えば、

消費税が増税されると、

法人タクシーは増税分を値上げせざるを得ず、

個人タクシーは小規模免税事業者になるため価格を据え置き、

利用者が安い個人タクシーに流れるので、

法人タクシーの経営は厳しくなり、

経営が追い込まれれば当然、流しは抑制する

俺が問題にしているのは記事の中にあるこの部分である。

要するに、

消費増税によって流しのタクシーが減る

というめちゃめちゃなロジックなわけだが、

この際建設的にこのロジックを否定していこう。

まず記事の中にある、

法人タクシーには現在、道で客を乗せる“流し”と無線による予約配車、ハイヤーと大きく3つの営業パターンがある

この部分、

まずここがおかしい

まず「ハイヤー」はタクシーとは法的にも明確に分けられている別事業である。

もちろんタクシー会社がハイヤー事業を手がけることもあるが、それはタクシー会社がバス事業を手がけることがあるのと全く同じ話である。

法人タクシー事業を3つに分けるのであれば、

①流し営業

②駅待ち営業(病院やホテル待ちも含む、いわゆる「辻待ち」は①に入る)

③無線による予約配車

となるだろう。

ちなみに①の流し営業はよくタクシーの代表的営業方法のように誤解されるが、全国でも一部の大都市に限定された「特殊な営業形態」である。

経営が厳しくなると減るのはどの営業形態か?

間違いなく③でしょう

電話による予約は利用者が最も「選択」できる領域であり、

記事のように、もし料金(またはサービス)の違いが大きくなれば、

そこに負けた会社(または個人)への電話は必然的に減る

電話が少なくなればどうするか?

とりあえず駅に並ぶしかない

駅に並んでいれば順番が来ればとりあえず乗せることは出来る

基本的に利用者は列の先頭の車に乗ることになる

がしかし、ここでも場合によっては後に並んでいる安い車を「選択」することは可能だし、

何より景気の悪いときには駅などに並んでいても延々と順番はまわってこない

会社の経営が苦しくなれば、

悠長に電話を待っているわけにも、駅に並んでいるわけにもいかなくなるのである

さあどうするか?

道へ出て流すしかない

商売で言えば、

店を構えてデーンと待っているのが、

タクシーで言えば無線予約や駅待ち営業であり、

潜在顧客の家まで行って売りにいく、

いわゆる「訪問販売」が流しである

訪問販売というか、

冬になるとたまに住宅街をまわりながら灯油を販売しているトラックがある

このいわゆる「流し」の灯油の価格がガソリンスタンドやホームセンターより高いのはある意味当然であるというのは、消費者の感覚で誰でも分かるのではないか。

要するに「訪問販売である流しのタクシー」は、

買うか買わないか、乗るか乗らないか

基本的に利用者に「どれに乗るか」の選択の余地はない

急いでいるから流しを拾うのである。

逆に売る側からすれば、

待っていても客が来ない

または

より高く、多く売るために外へ出て「流す」わけである

要するに、

料金格差が生じて、

経営が追い込まれれば、当然流しのタクシーは増える

わけである。

しかし俺はただ単に記事を否定したくて長々と書いているわけではない。

それではどうすればいいのか?

どうすれば利用者の需要を健全に満たす供給を提供することが出来るのか。

その辺を次回絞殺・・・考察してみよう(とんでもない変換ミスやな)。

2012年4月7日土曜日

4.5(木)37点 6(金)39点~取るべき戦略

水仙は英語でnarcissus

ナルシストの語源となっている…(だからなんやねん)

先日の嵐の日、電車が止まっていたH駅から無線

見た目高校生くらいの男性

が乗ってきた。

「電車動いてないんで、S駅までお願いします」

「了解です」

若者はトラブルにも苛立ちを見せず、何か楽しそうに見えた。

「この(駅の)近くの会社に高卒で4月から就職したんです」

そう言うと、俺の得意な会社情報ねほりはほりヒアリングに快く応じてくれた(まだ隠すこと知らないのにやめろ)。

「そうか、まだ車持ってないんやね」

「はい、それで今日は社長の車で神戸まで研修に行ってました。社長すごくいい人で、帰りもこの駅まで送ってくれたんです」

聞けば社員は20名程度、分野を絞って厳しい時代を生き抜いている優良中小企業だが、

社長、送る駅が違う

この数時間前からJRのトラブルはラジオで頻繁に流れていたのに、入社3日目の若者をよりによってこの駅に…

話を先日の投稿に戻して、

N社の戦略について

N社の社長は確かまだ40代

数々の先進的戦略を取って、ここ数年業界を引っ張ってきたわけだが、

今取るべき戦略は長期戦略

すなわちリクルートではないか

「そんなことは言われなくても分かってる」

と言われそうである。

しかも

「分かってても、タクシーはもう今どき(高齢で)やめてくばかりで、入ってこないんだよ」

これはN社に限らず、全国のタクシー会社の共通の悩みではないか。

タクシー運転手は減っていく

これは俺が運転手になった10年近く前から予見していたことだが、

現在現実の問題として浮かび上がっている。

運転手が減る

これは我々現役の運転手にとっては喜ぶべきことである

実際営収はここのところうなぎ登り

ライバルが少ない

ということは、すなわち乗務のモチベーションも上がり、ストレスも少なくなる。

しかし会社側にとってはどうだろう

例えば、N社はグループ約3000台の車両を保有すると言われる

現在東京地区の1乗務の平均売上が約4万円(隔勤)

と言われるので、

①稼働率90%として年間売上は約390億円

しかし乗務員の数が10%減ると、

単純に稼働率が上の計算からさらに10%減って

②年間売上は約350億円(稼働率81%)

車が減った効果で、

③各乗務員の営収が5%増えたとしても約367億円

①と比べると③は総売上にして20億円以上減少していることになる。

各乗務員の営収が増加しているということは、

燃料費はそれほど減らず(燃料価格の急騰で増加も考えられる)

歩合制の給与には少なからず累進性(営収が高いほど歩合率が上がる要素)を含んでいるので、

人件費率は増える

これはマスコミ等の報道からの情報に過ぎないため、実際のところはわからないが、

N社がかつて抱えていた負債は約1900億円と言われる

これを法的措置で整理したという話は聞かない。

資産の売却等でバランスシートをスリム化したとしても、

数百億円単位、もしかしたら1000億以上の負債が残っていると考えられる

上のような売上(300~400億円)で返済していくのは容易ではないだろうし、

経営危機の噂も裏付けられることになる。

要するにもし法的措置(会社更生など)をとった場合には経営者の交代という結果になる可能性が高く、

長期戦略どころでもなくなるだろうから

現社長のK氏を応援しているものとしては残念な話となるのだが、

リクルートの戦略

特に若い乗務員を増やす方法

N社だからこそ取れる(だろう)戦略についての妙案を俺は持っている

それについてはまたの機会に・・・(そればっかりやな)

4月5日(木) 景気60 晴のち雨
日照4.7 雨7.0 風8.9西南西 高16.0 低2.5
営収 37,560(13,910-23,650)
24(11-13)回
12.25(7.00-5.25)時間
MAX 3,190

この日は午後から降り出した雨がどんどん強くなって、

まあ夜はよく動いた

それにしてもこの時期の雨は汚い

ワックスもすっかり落ちてしまって、

車は歴史上例を見ないほどに汚れている・・・

一応車の手入れにはかなり気を使ってるつもりやし、

気になるなぁ

4月6日(金) 景気50 晴一時雨
日照4.7 雨2.0 風9.1北北西 高9.7 低2.0
営収 39,100(11,100-28,000)
15(3-12)回
12.75(6.75-6.00)時間
MAX 11,030

この日は昼間からイベント会場へ

会場での乗車は6時間で2回(8点)と散々やったが、

イベント会場をただでウロウロして役得満喫(若い女の子いっぱいやからな)

夜は最近の金曜にしてはイマイチで

30点を切る悲惨な結果に終わりそうな

最後の最後に遠方

助かったけど、まあこの日は省力戦略やったから

しかしワックスかけられず、夜雨も降って、車はさらに汚れて相勤さんへ・・・やば

2012年4月1日日曜日

3.29~31(木~土) 133点~N社の戦略

この時期の雨って、乾いたらこんなん…

しかも雨があがって、

拭きあげたらまた降って…

何度か続けて、

「もうええわ(拭いてもどうせまた降るやろ)」

と思ったらもう降らない。

そんなこんなで体調不良が続いていたが(よくわからへんな)、

先日の投稿で

東京N社の戦略

について触れたので、

ここに時間の許す限り論説してみよう(そんなん長すぎて読まれへんな)。

・・・

N社の戦略とは…

①黒タク制度
②専用乗り場
③スマホ配車

などが有名である。

一つ一つ簡単に見ていくと、

①まずは黒タク制度

これについて、とても良い論説を見つけた(自分で言うな)

http://cooldriver.blog.eonet.jp/taxi/2008/07/post-4c7a.html

ここにあるように、やはり

運転手のモチベーションという点

に疑問を感じるし、

小雪さんのブログにも

黄タクに乗らされる運転手の気持ち

が綴られている(一応隠してるんちゃうか)。

また利用者志向に考えても、

黒タクを質の高いサービス

として差別化しているのなら、

同じ料金にも関わらずそうでない方のサービス(黄タク)

で帰宅する利用者の気持ちはどうなのだろう(ややこしいダジャレを挟むな)

そして何より、

運転手のモチベーションを犠牲にしたとしても、

この戦略が会社の売上向上につながるのか

というところに疑問を感じるのである。

次に、

②専用乗り場

N社と言えば、六本木ヒルズなどに専用乗り場を設けていることが知られている。

個人的に、

タクシーの乗り場を増やすことに関しては大賛成

なのだが、

会社としての乗り場を設けるとなると、

もちろんプラスの効果はあるのだろうが、

施設(六本木ヒルズなど)にショバ代を払わなくてはならなかったり、

ディスパッチャー(乗り場で車や利用者を誘導する人)なども置いているようである。

だからと言って、それらの費用を価格に上乗せするわけにもいかない。

果たして費用対効果は上がるのか

専用乗り場は会社の利益に貢献するのか

というところも疑問に感じていたところである。

個人的には乗り場は公共(自治体など)で費用負担して設けるべきだと思っている。

そして、

③最近の新戦略、スマホ配車

これについては、

最近のニュースを見ると、

ダウンロード35万件、売上3億円突破(3月27日時点)などとあり、

恐らくN社は先を走っている

のだろう。

これはマハロさんなどに聞いてみたのだが(だから隠してるんちゃうか)、

運転手個人では今のところそれほど恩恵はないようである。

グループで3千台を超える会社にとって(数年で)3億円という数字が示す重さは何とも言えないが、

スマホのターゲットは今のところ明らかに若者、ビジネスマン

しかしタクシーの将来性を鑑みると、

そのターゲットは明らかに高齢者

なのである。

ここは異論はないのではないか。

企業の利用が徐々に減っていく一方で、

高齢者の利用の増加はそれを補い、さらに超える勢いで増えている

80歳のおじいちゃんがスマホをいじる時代が来ないとは言わないが、

まあそういうことである(どういうことや?)

しかしネット配車についても個々の会社でやるよりも、もっと大きな枠組みでやった方が効率が良いはずである。

まあここではダメだしをしたいわけではなく、

今後のタクシー会社に求められる戦略とは何か

ということを議論したいのである。

それについてはまた次回・・・

3月29日(木) 景気60 晴
日照11.1 雨0 高16.6 低-1.4
営収 50,520(19,220-31,300)
23(12-11)回
12.75(6.75-6.00)時間
MAX 18,870

この日も昼間からよく動いた。

もう「この日も」っていう感じで、

来る日も来る日もよく動く

しかも最後は、

「大阪まで行って」

しんどいので、

「近くのホテル泊まった方が安く済みますよ」

「ふーん、じゃあホテル行って」

しかし近隣のホテルがどこも空いてない・・・

仕方なく大阪へ

「(大阪は)どの辺りへ行きます?」

「梅田」

「・・・梅田に住まれてるんですか?」

「大東洋行って」

結局(カプセルに)泊まるのかい

3月30日(金) 景気50 くもりときどき晴
日照7.0 雨0 高17.7 低3.2
営収 45,270(6,360-38,910)
15(4-11)回
12.00(5.50-6.50)時間
MAX 12,310

この日は前半戦は悲惨(6点)やったが、

何とかなるのが最近の流れ

21時まで6点で引っ張ったが、

県立の施設から館長のご乗車

花をもらってたので、

「ご退職ですか?」

「そうなんです。6年半勤めました」

「公共の文化施設なんていうといろいろ言われますけど、ここはうまく行ってますよね」

「おかげさまで」

「館長の力ですわ。タクシーも随分仕事もらいました」

3月31日(土) 景気40 雨のち晴
日照1.5 雨22.0 高15.7 低0.0
営収 37,770(19,740-18,030)
18(7-11)回
9.75(5.75-4.00)時間
MAX 11,110

この日は朝から強い雨

昼過ぎに入ると、

いきなり遠方

久々に神戸「ナダシンの餅」で子どもにおみやげを買って

しかし昼間世間はあかんかったみたい

夜はそこそこ動いた




2012年2月19日日曜日

2.18(土) 晴 38点~「5・5割引」反対!

「このタクシーは5千円以上半額にならへんのか?」

「いわゆる5・5割引ですね・・・そういうのはこの辺(兵庫県)ではないんですよ」

「この辺は遅れてるな、大阪はみんなやってるで」

「そのような料金設定をしているのは、わたしの知る限り全国でも大阪(と京都の一部)くらいだと思いますよ」

「あんたもこんなとこでやるより、大阪行って(タクシー)乗った方がいいんとちゃう?」

「わたしは(元大阪のドライバーですが)大阪のその5・5割引から逃げて来て、ここにいるんですよ」

この「5・5割引」というのは、

10年ほど前に大阪のあるエコな無線グループ(「環境」の字が違う!)が始め、

それに追随した(せざるを得なかった)各社による、主に大阪市域で適用されているもので、

メーター料金が5千円を超えた分を半額にする

という信じられない料金設定である。

「バカげている」と書くと怒られるので・・・(書いてるやん)

一体何が「バカげている」かというと(居直ったか)、

まずタクシーで5千円以上の乗車というのは滅多にないわけだが、

どんなときにそんな高額乗車をするのか

主なものを挙げると

①接待利用

②緊急時

③泥酔客(金銭感覚がなくなっている)

④深夜の電車の乗り遅れ、乗り過ごし(他に帰宅手段がない)

などなどであるが、

この人たち、割引してリピートしますか?

中には人生一度きりの長距離乗車もあるやろね。

何より言いたいのは、

5千円以上半額って、利用者にとって魅力的ですか?

大阪みたいな都市部で、最寄り駅から家まで5千円以上かかる人ってどれだけいますか?

最寄り駅から5千円以上かかる観光地がどれだけありますか?

今日ツイッターで、ぜんじろうさんや、ポニョタクさんと議論したのだが、

このバカげた・・・いや、「信じられない」料金設定については、

運転手はもちろん、業者側もみんなやめなくてはいけないと気づいているのであるが、

これはある意味、「囚人のジレンマ」というやつで、

A社が割引をやめて、B社がやめなかったら(割引を続けたら)・・・

客がB社に流れてしまう

という恐怖感があるんやろね。

でも実際そうなったとき、

運転手はA社に流れるんやけどね

そのくらい運転手にとって「5・5割引」はサイテーな料金戦略(ダンピングは戦略とも言えへんな)なのである。

結局は利害関係を持つ双方が最悪の選択(割引の継続)を取らざるを得ないという、

「囚人のジレンマ」の典型例

と言える。

この「5・5割引」が始まったのは、約10年前

その頃は労働者過剰で、

政府が雇用の受け皿にタクシーを利用した

という背景がある。

しかし時代は変わり、

タクシー運転手が不足する時代が来る

行政も空気を読んで、

是非この「信じられない」料金制度を規制してもらいたい

運転手もみな声をあげましょう!!

「正直言ってわたしは都市部でタクシーに乗ることに憧れて運転手になったんですよ。今でもたまにタクシーで大阪の道を走るとわくわくしますし、いつかまた大阪に戻って乗りたいと思ってます。大阪のタクシー市場が正常に戻ることを心から願ってます」

2月18日(土) 景気60 晴 日照6.1 高3 低マイナス4
営収 38,580(22,150-16,430)
21(10-11)回
11.75(7.25-4.50)時間
MAX  11,190

今日も悪い流れを最後まで断ち切れなかったが、

それでもこのスコアやからな

昼過ぎにはM駅の乗り込みも多かったし、

まあついてなくても

がんばればそこそこ揚がる

という理想的な状況になりつつあるね。

2012年2月18日土曜日

2.17(金) 晴一時雪 36点~26回

2月17日(金) 景気70 晴一時雪 日照6.3 高7 低マイナス1
営収 36,100(16,580-19,520)
26(11-15)回
11.75(6.50-5.25)時間
MAX 3,110

今日は2月半ばにしては、

世間はめちゃめちゃ良かったようだが(西明石で事故あったらしいな)、

ことごとく外れた

それでもこのスコア

26回はすごい

タクシーってよく「近い」とか「遠い」とか言うけど、

誰がなんと言おうと、

タクシーは回数

これは絶対なんですよ(あたりが悪ければ必然的に回数増えるけどな)。

何回乗せられるか

どれだけの人がタクシーを利用するか

そこなんですよ。

数日前に、

タクシーの利用者は確実に増えてる

と書いたが、

ちゃんとしたデータを示そう。

2月と言えば、

昨年のデータでは平均営収が最も悪い月

やったわけだが、

平均の乗車回数を数年前から見ると、

2008年 14.7回
2009年 14.8回
2010年 13.2回
2011年 15.5回

2010年はちょっと乗務数が少なかった(11乗務)ので参考記録だが、

まあ少しずつ増えてる

という感じである。

そして今年、ここまで半月9乗務だが、

平均乗車回数は18.6回

確実にというか

劇的に増えてる

わけですよ。

2012年2月12日日曜日

2月10日(金) 晴 44点~「タクシーの運転手さんって・・・」

「タクシーの運転手さんって大変なんですよね?」

この手の質問はほんまに多い。

「大変というと・・・どういうことですか?」

この質問の返し方によっては切れる客もいるので要注意である。

「大変なんですよぉ、やっていけませんわ」

と返せば全ては丸く収まるのである。

「いや、よく言うじゃないですか。客が減ってるとか、反対にタクシーは増えてるとか・・・」

ほんまによく言いますねぇ。

「そんなことありませんよ。少なくともわたしのデータでは、利用者は確実に増えてます。一方でタクシー、要するに運転手は確実に減り始めてますよ」

「そうなんですか」

「ここだけの話(お前いろんなとこでこの話してるやろ)、わたしはこの状況を数年前から予測してました。高齢化で利用者が増えるのも、運転手が減るのも自明の理でしたから」

「確かに高齢化で利用者が増えるのはなんとなくわかりますけど、運転手さんはどんどん入ってくるんじゃないですか?」

「10年ほど前にタクシーが急激に増えた時期があったんですが、それを業界では小泉竹中政権の規制緩和のせいやという人が多かったんです」

「そういえば、そんなことありましたねぇ」

「しかしあの時期というのは、ちょうど団塊世代が50代も半ばに差し掛かっていた時期で、企業では管理職年代が急激に膨らむアンバランスをどこも問題として抱えていたんです」

「それでリストラされてタクシーに入ってきたと」

「そうですね。まあもちろんリストラばかりではないですが、その世代の人たちというのは、ちょうどモータリゼーションの真っ只中に生きてきた人たちで、車に対する愛着も強いですからタクシーという選択肢に違和感がない人たちが多かったようです」

「確かに」

「しかし今年くらいから団塊世代が年金をもらう時代に入ります。社会保障費の問題が国会ではよく議論されてますが、反対に労働市場のアンバランスはほぼ解消されました」

「もうリストラの必要はないわけですね」

「そういうことになります。労働市場はタイトになります。要するに労働者が足りなくなります。若者の雇用不安なんてメディアでは盛んに言ってますが、バカな話で、働く意欲さえあれば今後若者が職探しに困ることはありません」

「そんなこと考えたことなかったけど、そうかもしれませんね」

「残念ながら、今まで仕事がなかった時代にこの業界に入ってくる若者はほとんどいませんでした。入ってきたとしても、彼らにとっては消去法の最果てでしたから、そんな連中は続かずにすぐにやめていったわけです」

「どこも行くところがなくて、タクシーに流れてきたというわけですね(あなたもそうなんでしょうね)」

「しかしこれからは違います。人は足りなくなります。いやいや入ってくる必要はないわけです。わたしのようにタクシーの面白さを知ってる若者がきっとこの世界に入ってくるはずです」

「タクシーの面白さって何なんですか?」

「それはここ(運転席)に座ってみなければわかりませんよ」

2月10日(金) 晴
営収 44,680(15,700-28,980)
21(8-13)回
13.75(6.00-7.75)時間
MAX 11,110

2週連続の金曜のA駅番

先週も5万できたし、

今週もそこそこ・・・

と思いつつ、

昼間はそこそこで15点

しかし夜はひどかった

22時過ぎはほとんど乗り込みなし

最終に芦屋があたってなんとか形は出来たが、

35点ペースやったな。