2017年5月8日月曜日

タクシー運転手の日記

過去(2011年4月まで)のログを残していたeoブログのサービスがこの3月末でなくなってしまったので、こちら↓

http://blog.livedoor.jp/brack_cab/

にサイトを移行しました(写真とか表示されてないやん)。

2017年4月30日日曜日

今後の賃金動向

このようなサイトを運営していると(運営してるのか)、

やはり賃金に関する問い合わせが多いし、サイト閲覧も賃金に関する投稿が圧倒的に多い。

以下にあるのは自動車労連(タクシー関係事業者の労働組合)で出している賃金データになるが、

http://www.zenjiko.or.jp/img/data_pdf/2015_3.pdf

このようなデータはネット上でアクセスしやすい賃金データであるにも関わらず、

労働組合が出している(より労働条件が悪いことをアピールすることが目的である)という問題がある。

このデータは2013年までのデータとなっているが、

2013年の全国平均年収が298万円(ここで読むのやめるなよ)

タクシー収入は地域格差が大きい(東京では400万を超えている)ことと、タクシーという全く自由な仕事の特性を考慮して、この金額を推し量るべきではあるが、

他の業種から比較して少ないことは否定できない(上のデータにおける全産業平均(524万)の数字もまゆつばものやな…)。

しかし注目すべきは平均年収でなく、平均年齢(58.4歳)である

タクシードライバーの平均年齢は年々上昇している

これも地域差があるものの、年にほぼ1歳に近い水準で上昇していて、現在(2017年)は60を超えているのである。

残念ながら、ほとんど若い世代が入ってきていない

タクシードライバーの収入は地域格差と共に、年齢格差も大きいが、我々が見ているデータは60歳近いドライバー、

要するに年金をもらい始めているドライバーの平均である

2012年頃からは団塊世代が65歳を迎えて、フル年金を受給し始めている。

そのような超高齢化社会でタクシーの需要が急増している中、

働く側はギアを下げている

という逆転現象が起きている。

2013年の後のデータ(組合はあまり見せようとしないが…)において、平均年収は間違いなく上昇しているが、

それは年金をもらいながら悠々自適にドライバー生活を楽しんでいる高齢ドライバーの平均にすぎない表面的データである。

ウーバーという黒船を追い出し、ドライバー不足が顕在化している昨今において自動運転タクシーなど脅威ではなく、パートナーでしかない(それが可能ならな)。

巷はタクシーを待つ利用者に溢れ、ドライバーは好きな時間に自由に日銭を稼ぐ

そんな時代がもうやってきています


2017年3月28日火曜日

京都グルメタクシー

先日コメント頂いた、京都グルメタクシー 岩間さんのブログ↓

http://archette.exblog.jp/

クオリティ高いです

貸切料金は2030円(30分)ですか。

こちらは3時間(12,180円)以上からの予約になってます。

これだけの情報を持たれてるドライバーとしては、高くない。

タクシーは乗車距離と停車時間(時速10キロ以下)によるメーター料金と、

「貸切料金」の2種類が認可されている

貸切料金は通常30分からの設定で、基本事前予約が必要。

地域や業者によっても料金は違うが、必ず認可されている料金はあるので問い合わせれば分かるはず。

大体2000円から、2200,2300円(30分)くらいが多いのかな

基本30分設定だが、

「駅から家まで約20分、いつもタクシーで3000円くらいかかるから、貸切料金で予約してみよか…」

なんてのはダメ。

なぜって?

タクシーの拘束時間というのはお客様が乗っている時間だけではないんですよ

その場所までの回送時間、利用者を乗せて目的地まで行き、また元の場所まで戻る時間も、予約配車であれば全てその利用者のために費やす「拘束時間」になる。

さらに通常貸切予約であれば、車両点検や清掃、情報収集などで配車前に数時間の準備を行っている。

それだけに通常の乗車とはまた違ったタクシーを味わえるはず

一度体験してみてください。



6年前まで一生懸命書いていたブログが3月31日に閉鎖になるという連絡をeoblogより頂いた(涙)

http://cooldriver.blog.eonet.jp/

俺のタクシー青春の詰まったブログだったが…読者のみなさん、eoblogの関係者のみなさん、ありがとうございました。

投稿のみライブドアブログに引っ越ししました↓

http://blog.livedoor.jp/brack_cab/



2017年2月11日土曜日

大阪の地理試験対策

若い方から下のようなコメントを頂いたので、引用させてもらいます↓

私事で申し訳ございません。今月から大阪市のタクシードライバーになる22歳の者です。
 「運転が好きだ」という単純な気持ちで求人に応募したら幸運にも採用されたのですがハッキリ言って方向音痴で大阪市にもタマに遊びで訪れるだけでカーナビを利用してやっと目的地に行けるレベルです。道路の名前も、駅の名前も分かりません。
 面接官の人は「2、3回乗ったら覚えるよwww」と仰っていたのですが不安で堪りません。
 一応、「御堂筋がここで、その西が四ツ橋筋で・・・」と勉強はしています。
 「ここを押さえると良いよ」といったアドバイスを頂けないでしょうか。 よろしくお願いします。

この方は、これからタクセン研修を経て大阪市の地理試験を受けることになるはずで、その「傾向と対策」についてのアドバイスをということだろう。

地理試験に対するわたしのアドバイスは、

寝る間を惜しんで勉強しなさい

ということやろか(笑)。

大阪においては、とりあえず縦の筋と横の通りを覚えるのは基本中の基本。

中之島にかかる橋も基本。

国道の交差点…ちなみに国道1号線と2号線は「梅田新道」で分かれてるんですよ(現役タクドラには笑われるような知識やな)。

ホテル、病院…そこまでのルート…

当然地理試験など机上のもので、実際の乗務においては氷山の一角の知識でしかない。

でもそれをどれだけやるかが、その後この仕事をどれだけ楽しめるかというバロメーターになるんよね

合格すれば良いというもんでもないんですよ。

俺は死ぬほど勉強したけど、地図とにらめっこするのはほんまに楽しかった(今でも地図大好き)

大阪のドライバーさん、他にもアドバイスあれば、よろしくお願いします。

2017年1月26日木曜日

タクシー車内の会話は売れる

タクシー車内での会話は売れる

というと、今どきドラレコ録画している会話を闇市場で売買する

なんていうコンプライアンスに反することを想像する人もいるかもしれないが

そうではない。

確かにタクシー車内では、そこに誰もいないかの如く企業秘密を話すビジネスマンから、知り合いにも話せないような不倫の話など、

金を払っても聞きたいような、おもろい会話に溢れている

しかし、それはもちろんタクシーという箱に金を払っている利用者の秘密であり、公開すべきものでも、売れるものでもない。

タクシードライバーだけが聞ける役得である

それでは、一体何が売れるかって?

街の情報やね

街の飲食店、渋滞箇所や時間帯、抜け道、穴場スポット、有名人など

タクシー車内だからこそ知ることの出来る情報は満載である。

今現在ネットでも得ることの出来ない情報も多い。

それをデジタル化すれば、それは「売れる」という話である。

そんなことをやってみたいなぁ…と思いつつここ数年(いつになったら出来んねん)

今年こそ、何か始めたいなぁ。

ご協力お願いします。

2016年12月31日土曜日

2016年を振り返って

今年の大きな動きは投稿でも触れたが、やはり東京での初乗り距離短縮だろう。

年明けには早くも実施に踏み切るとのことだが、川鍋会長を始め東京タクシー協会のスピード感には頭が下がる。

東京タクシー協会

サイトも分かりやすい。

この初乗り距離短縮が営収にどのように影響するかはまだ判断が難しいところだが、乗務員不足になってきている今となってはそれほど悪いことにはならないはずである。

運転手目線ではね

利用者目線では、当然タクシーが捕まりにくくなる。

「売り方」の幅が広がるわけだから、乗務員としても今後はより技術が問われてくる

優秀な運転手はより営収を上げてくるんやないかな。

全国的に見たら、東京という一部分に過ぎないが、そんなステージが出来上がってきていることにはワクワクするよね。

東京のドライバーには是非タクシーという職業イメージ、ブランドを高めてもらいたい一心である。


一方で目を背けてならないのが、高齢ドライバーによる事故

従来から目についてはいたものの、今月3日には福岡で複数の方が亡くなる大きな事故が起きてしまった。

64歳という年齢はタクシードライバーとしても、一般ドライバーとしてもこの時代決して「高齢」とは言えないところで考えさせられるが。

こんな記事もあった

これも大きなショックである(なんかフォント大きいぞ)

勘違いしてはならないのは、

高齢だからと言って危ないということはない

長年ハンドルを握ってきた多くのベテランドライバーは卓越した技術を持っている


それを踏まえた上で、

やはり若手のリクルートの重要さを切に感じるところである


今年も1年お疲れさまでした

無事故で1年を終えた多くのドライバーが世界中でうまい酒を飲んでいることやろう


また来年もタクシーにとって良い年でありますように



2016年11月27日日曜日

地球タクシー

NHKBS1の地球タクシーという番組を観た。

http://www4.nhk.or.jp/P3607/

いやぁ、良かったよ。

何ていうか、海外のタクシーの世界を見ると、純粋に

タクシーって良いな

と思える(国によるけどな)。

なぜか日本では「タクシー」または「タクシー運転手」という言葉にネガティブなイメージが付きまとってるけど・・・

25日の放送はタイのバンコク、

人口は約820万人、大阪府と同じくらいの規模の街になる。

まずバンコクのタクシー料金は、

初乗り 35バーツ(1キロ)

現在のバーツのレートが約3円だから、

初乗り 105円

となる。

ちなみにバンコクの屋台でヌードルを食べると大体35バーツ程度らしく、

タクシーの初乗りがラーメン1杯の料金と比べられてきたことがグローバルな理論であったことが証明されている

その後400メートルごとに2バーツ(6円)づつ上がっていく。

要するに1キロ 5バーツ(15円)となり、

前回の投稿で重要視したフラッグフォール(乗車料金:距離に関係なく乗っただけで請求される料金)は30バーツ(90円)となる。

東京の料金と比べると、

キロあたりの料金が約320円だから50倍以上するにも関わらず、

フラッグフォールは東京(約87円)の方が安い…

ここでも東京の料金の(ドライバーにとって)非効率さが分かるかけだが、

この番組の趣旨はそんなところでなく・・・(なら言うな)

まあ世界基準で言えば、多くの都市で

タクシーというのはリース制、または自分で買うものであり

リースなら1日の損益分岐点が約2000バーツ(6000円)とのこと。

1キロ15円で6000円やで・・・

実際それなりに生活費稼ごうと思えば1万円はほしいだろう。

タクドラならどれほど厳しいか理解出来るはずである。

50回の乗車(5250円)があったとして、そこからさらに300キロの「実車」加算メーターがあってやっと1万円近くまで届く。

半日の交代制として、10~11時間で4,500キロ走らないといけない。

400キロなら実車率90%ほどの数字が必要である・・・

しかしこの番組の趣旨はそんなところではなく・・・(どうしても数字が気になる奴やな)

そんな都市でタクシーに乗るドライバーの人間模様を描いている

同性愛者あり、夫婦ドライバーあり・・・ドライバーの多くが地方出身者であることも都市タクシーの実情をなぞっている。

そのドライバーの一人として紹介されたカムロンさん、

現在40歳過ぎで、タクシー歴は約10年、

30歳位まではムエタイの選手だった

10代で夢を追いかけバンコクに出てきて、

ラーチャダムムーンスタジアムというムエタイの聖地での試合も2回経験した。

最初のときは緊張しすぎて負けたが、

2回目のときは勝利し、

その勢いで6試合連勝した。

夢がもう少しで手の届くところまで来ていたが、

そこから連敗。

1試合でファイトマネー10万バーツ(30万円)を稼いでいたカムロンさんは、貯めた金でタクシーを購入、ドライバーに転身した。

今でもタクシーでその聖地スタジアムの近くをよく通り、

また今は新しい夢を描いている

笑いながら言った。

マイペンライ(大丈夫)



26日の放送はポルトガルのリスボンだった。

趣ある街並みを走るタクシー

ある年配ドライバーが言っていた。

若い頃いろんな仕事を転々として、タクシーの運転席に座ってからはもう30年、

離れられなくなった

良いときも悪いときもある。

でもこの仕事は金持ちにはなれないね。


タクシーに乗っていると、いわゆる「金持ち」階級の人たちを乗せる機会も多い。

でも運転席に座っていると、なぜかいつも思った。

別に金持ちになれなくても良い

でも夢だけは持ち続けたい・・・