「このタクシーは5千円以上半額にならへんのか?」
「いわゆる5・5割引ですね・・・そういうのはこの辺(兵庫県)ではないんですよ」
「この辺は遅れてるな、大阪はみんなやってるで」
「そのような料金設定をしているのは、わたしの知る限り全国でも大阪(と京都の一部)くらいだと思いますよ」
「あんたもこんなとこでやるより、大阪行って(タクシー)乗った方がいいんとちゃう?」
「わたしは(元大阪のドライバーですが)大阪のその5・5割引から逃げて来て、ここにいるんですよ」
この「5・5割引」というのは、
10年ほど前に大阪のあるエコな無線グループ(「環境」の字が違う!)が始め、
それに追随した(せざるを得なかった)各社による、主に大阪市域で適用されているもので、
メーター料金が5千円を超えた分を半額にする
という信じられない料金設定である。
「バカげている」と書くと怒られるので・・・(書いてるやん)
一体何が「バカげている」かというと(居直ったか)、
まずタクシーで5千円以上の乗車というのは滅多にないわけだが、
どんなときにそんな高額乗車をするのか
主なものを挙げると
①接待利用
②緊急時
③泥酔客(金銭感覚がなくなっている)
④深夜の電車の乗り遅れ、乗り過ごし(他に帰宅手段がない)
などなどであるが、
この人たち、割引してリピートしますか?
中には人生一度きりの長距離乗車もあるやろね。
何より言いたいのは、
5千円以上半額って、利用者にとって魅力的ですか?
大阪みたいな都市部で、最寄り駅から家まで5千円以上かかる人ってどれだけいますか?
最寄り駅から5千円以上かかる観光地がどれだけありますか?
今日ツイッターで、ぜんじろうさんや、ポニョタクさんと議論したのだが、
このバカげた・・・いや、「信じられない」料金設定については、
運転手はもちろん、業者側もみんなやめなくてはいけないと気づいているのであるが、
これはある意味、「囚人のジレンマ」というやつで、
A社が割引をやめて、B社がやめなかったら(割引を続けたら)・・・
客がB社に流れてしまう
という恐怖感があるんやろね。
でも実際そうなったとき、
運転手はA社に流れるんやけどね
そのくらい運転手にとって「5・5割引」はサイテーな料金戦略(ダンピングは戦略とも言えへんな)なのである。
結局は利害関係を持つ双方が最悪の選択(割引の継続)を取らざるを得ないという、
「囚人のジレンマ」の典型例
と言える。
この「5・5割引」が始まったのは、約10年前
その頃は労働者過剰で、
政府が雇用の受け皿にタクシーを利用した
という背景がある。
しかし時代は変わり、
タクシー運転手が不足する時代が来る
行政も空気を読んで、
是非この「信じられない」料金制度を規制してもらいたい
運転手もみな声をあげましょう!!
「正直言ってわたしは都市部でタクシーに乗ることに憧れて運転手になったんですよ。今でもたまにタクシーで大阪の道を走るとわくわくしますし、いつかまた大阪に戻って乗りたいと思ってます。大阪のタクシー市場が正常に戻ることを心から願ってます」
2月18日(土) 景気60 晴 日照6.1 高3 低マイナス4
営収 38,580(22,150-16,430)
21(10-11)回
11.75(7.25-4.50)時間
MAX 11,190
今日も悪い流れを最後まで断ち切れなかったが、
それでもこのスコアやからな
昼過ぎにはM駅の乗り込みも多かったし、
まあついてなくても
がんばればそこそこ揚がる
という理想的な状況になりつつあるね。
私の勤めている会社も5・6割引きを採用しています。
返信削除最近、AM3;00看護師さんをF県より隣のS県へお送りすることになりました。深夜、豪雨の中1時間20分間の道のり(高速道路なし)若い女性看護師さんを無事お送りする事に神経を使い、かなり疲れました。メーター料金11,000円、割引後8,300円。病院のチケットと病院の規定超過分2,300円を現金で頂戴いたしました。リピーターとしては今後も利用頂けると思います。運転手としては帰りに1時間20分掛けて戻り、その間流しの客を拾うことも出来ず(営業地域外)結果21時間超勤務として理由書を提出する事になりました。精神・肉体とも疲労しました。新米タクシー乗務員として心掛けている事は安心・安全にお客様を目的地にお送りする事でその対価としての報酬については5・5割引は疑問に感じます。
ありがとうございます。
削除>メーター料金11,000円、割引後8,300円
この仕事に往復約3時間かかったわけですね・・・
時間単価にしたら約2700円ほどになりますか。
遠方に行かなくても時間2700円を作るのはそれほど難しくありませんよね。時間帯によってはもっと稼げるでしょう。
例えば、大阪から高速で大津へ行くとしたら効率が良いですから割引があってもいいのかもしれません。
しかしもし乗車客が(高速料金もったいないから)「下道で京都まで行って」と言ったらどうでしょう?
それでも同じように割引しなくてはならないんですね。
>精神・肉体とも疲労しました。
何より夢がないですよね。長距離乗車は本来楽しいもんですよ。
私は、聞いたのよ…
返信削除5.5 なくなっても乗るでしょ って、、
馬鹿下駄問題。
一昨日 大阪市内から りんくう…
割引が 5000円超えたよ。。。
初めて 10000円超えたけど、、、
あまりの深夜の長距離は喜べないのよね。。
北投さん
削除>5.5 なくなっても乗るでしょ って、、
そう思いますよ。
特に大阪人って「ケチやケチや」言っても出すときは出すんですよ。チップめっちゃくれる人多いでしょう。
>あまりの深夜の長距離は喜べないのよね。。
ツイッターでも触れたんですが、極端な手段としては、運転手がある程度団結して「遠方乗車拒否」のストをするという手もあると思います。
近距離の乗車拒否は違法ですが、遠方の乗車拒否は法的に可能ですから(例えば上の方のように時間オーバーの恐れがあるときは堂々と拒否できます)。
遠距離拒否は勤務先でもありましたよ。
削除あくまで 時間距離問題で
名古屋 大津 など。
私も 一度は 超長距離を体験してみたいのですが、割引が問題で、、、
ある日、4980 4980 4720 と並んで 5000 円以上がないのは 笑えました。
北投さん
削除乗務距離だけでなく、距離制限(隔勤350キロ、日勤250キロ)の問題もあります。この辺の問題についても今後改善が必要かと思いますが、それはまた別の問題として…
よく言われませんか?「どうせお前ら(タクドラは)遠方行きたいんやろ」乗ってあげよう、みたいな。
多くの利用者がタクシーというのは遠方こそが「おいしい」仕事と思ってるようです。
全ての運転手が足並みを揃えるのは不可能ですが、例え一部でも遠方乗車を拒否すれば効果あると思いますよ。乗車時間や距離制限を考慮すれば拒否は簡単に出来るはずです。会社も文句は言えないでしょう。利用者の認識は大きく変わるでしょうし、運輸局も動いてくれるはずです。
ちなみに近畿の乗務距離制限は高速走行が除外されませんから、名古屋には行けないことになりますよね。