2025年8月2日土曜日

隔勤の生活

 タクシー独特の勤務体系として「隔勤」というものがある

要するに、文字通り隔日勤務、

一日働いて、一日休み

という、聞けば夢のような勤務である

俺ももともとこの勤務に憧れてタクシードライバーになった

こんな書き方をすると、

休み多いって言っても、そんなに甘くないよな

キツイいんやろな

と思われるかもしれないが、

普通に、休みが多くて夢のような勤務である

実際どんな感じかというと、

俺の場合、勤務日は朝5時台には起きる

健康法で朝飯は食べないが、

少し新聞読んだりして、

7時前に家を出る

通勤に約1時間かかる

長いな、とよく言われるが、通勤時間というのは誰にも邪魔されず(勤務中は邪魔されまくりやもんな)、車内で一人の時間を過ごせるため、結構快適な時間でもある

8時前に出勤、点呼、簡単な洗車をして、

8時半頃に出庫

ここから昼過ぎ(13時半)までに2万円が目標である

昼休憩は大体同じ時間帯に取るようにしている

昼休憩が終わると、第2部、

午後から夕方の勝負

20時過ぎまでに4万円が目標である

ここで晩飯、晩飯はコンビニなどでなく飲食店に座って1時間近くゆっくり取るようにしている

この晩飯も1日のひとつの楽しみでもある

最後夜、深夜の部

ここからまた2万円が目標

最終的に6万目標、

乗務終了目安は深夜2時

出庫から18時間弱である

隔勤の時間制限は約20時間だが、

制限ギリギリまで仕事をするものではない

この仕事は2時までと決めていても、そこで遠方乗車があれば、3時4時にもなる

制限より早めに目途を立てておくものである

勤務終了後は日報をまとめて、納金をして、家路につき

早ければ3時半ころには帰宅

ビールを飲んだり、ブログを書いたりして(もう5時近いやろ)

通常は4時半ころには就寝

それでも9時頃には起きるかな

明けの日は結構まるまる休みである

ゆっくりしても良いし、

副業しても良いし、

ということで、今日は遅くなったので寝ます 


8月1日(金) 67,140 51回

今日は夜にヴィッセル神戸の選手を乗せた

テンションあがったなー

何事もないような、クールな振りで過ごしたが…






2025年7月31日木曜日

津波騒動

 ここんとこ好調が続いてる

というか、、続いてたと言うべきか

7月25日(金) 76,770 50回

7月28日(月) 71,450 53回

ここまで実に4乗務連続の7万超えということで、やや神がかってた

16日締めの7月度が12乗務742,390で、1乗務平均61,866

まあ悪くないのだが、

8月度に入って、前乗務まで4乗務315,540、1乗務平均78,885

まあ弾けてた

東京のドライバーのXなんて見てると、

10万かえる(10万出来たから早めにあがる)

とか、隔勤で平気で10万超えてたりしてるけど

神戸あたりでは1乗務6万目標で、7万超えたらテンションあがる感じかな


そんな中本日の乗務は、

7月30日(水) 59,740 31回

決して悪くはないのだが、

ここまでが神がかってたから、ややテンション下がる


今日は朝ラジオをつけると、

「カムチャツカ半島でマグニチュード8(なんぼ)の地震がありました。各地で津波の危険があります…」

あー、ロシアとか、北海道とか、大変やなー

と他人事のように聞いてたら、

昼頃観光タクシーでメリケンパークに行ったら、消防車が入ってきて、

「12時に神戸の海域で津波の予報が出ています。海岸から離れてください!」

まじか

カムチャツカなるところの地震がこんなところに影響するのか(するわけないやん)

NHKラジオは1日中津波のニュース一色

騒ぎすぎやろ

と思ったのは絶対俺だけではないはず

コロナのときもそうやけど、

メディアは責任があるから、ある程度大げさに報道しないといけない

我々大衆はそれを否定するだけの根拠も、胆力もなく

振り回される

コロナに関しては、あの頃はみんなワクチンワクチン大騒ぎしてたのに

今月の参議院選挙では、ワクチンなんて必要なかったと唱える党(参政党)に大量の票が集まったり、

津波も終わってみたら(まだ終わってないやろ)結局なんやったん

各地で電車まで止めて、

例え数10センチの津波でも、ひとりの犠牲者も出さないように過度に報道したのかもしれんけど、

津波の犠牲者はおらんけど、避難した人が車で崖から落ちて亡くなってるとか…




2025年7月24日木曜日

「なんかカレーの匂いすんな」

 晩飯は車を出て、店で食べるようにしている

隔勤は長いし、18~20時間もずーと運転席に座っていたら、さすがにしんどい

今日はなんとなくカレーの気分やった

すき家などでも安くカレーは食べられるのだが、

今日はココイチのカレーが食べたくなって、

少し高い(1000円超える)が、ココイチでカレーを食べた

十分満足して乗務に戻る

晩飯休憩後4回目くらいの乗車

ある病院からの配車

乗るなり酒臭い

「××駅までね、ごめんね」

しかもワンメーターやっと超えるくらいの最寄り駅

別に近いのは良いのだが、

夜中に病院から乗ってきたのに酒臭いのがよく分からない

「こんな時間にね、お見舞いでね」

ほんまに、こんな時間にお見舞いかよ

しかも酒飲む?

なんて思いながら、坂を下りていくと、

「なんかこの車カレーの匂いするけど」

「えっ?」

「カレーの匂いするわ、いや、別に悪いわけちゃうで、カレーの匂いすんねん」

「…」

こんなとき俺のキャラ的には「いやー、実はさっきカレー食べたんですよ」なんて正直に言うのだが、

なんでこの酒臭いおやじにカレーのこと言われなあかんねん

と、一瞬バリアを張ってしまった

「運転手さん、カレー食べた?」

「…いえ」

あー、嘘ついてもうたー

「そうか…なんでやろ、なんかカレーの匂いすんねん」

しつこいわ!もうええやんか!

「なんですかねぇ…」

「カレーちゃうのかな、…いや、やっぱりカレーやな」

「いやぁ…カレーを…食べたんですかねぇ」

「あ!やっぱり!(カレー)食べたの?」

なんやねん、その嬉しそうな突っ込み

「いや、わたしではなくて…(誰やねん)」

「(残念そうに)そうなんか…」

今さら実は食べましたなんて言えへんわなぁ

たった3分ほど、坂降りるだけの乗車、長かったわ

「ありがとうございます。900円です」

「900円か、カードいける?」

めんどくせー!

後ろから車来てるし、カレーで突っ込まれてイライラしてるし(それ関係ないやろ)、

「現金助かりますけど」

「現金?あるけど」

あるんかい(そらあるやろ)

「ありがとうございました」

「ありがとう!」

降り際に後ろを振り返ると、メガネの奥に勝ち誇ったまなざし…

(お前ほんまはカレー、食ったんやな)


7月18日(金) 84,950 50回

この日はえぐかったな、入庫100メートル手前でGOアプリ鳴って、

尼崎

さらに神戸へ帰ろうと思って43号線に入ると、道の真ん中で手を上げてる(43の真ん中?)

仕方ないから停まってドアを開けると(危険やから停まらんでも乗車拒否ならんやろ)

JR神戸駅

最後2時間で2万追加

残業時給2時間約1万円


7月23日(水) 78,650 49回

8月期2乗務目

今期ロケットスタートやな

平均8万



2025年7月17日木曜日

「お金が足りないんですか?」

 昼前に無線が入った

よく利用する高齢の女性である

俺もこの道22年、大抵のややこしい客はこなせる経験はあるが、

この女性は苦手である

現地に着いても、まずなかなか出てこないことが多いのだが、

今日は珍しく、すぐに出てきた

「暑いですねー」

この時期お決まりの、普通の会話をする

そんな中でも、こちらは何かしら警戒しながら話している

とにかくドライバーに対する嫌がらせ

というか、ドライバーを怒らせるのが趣味のようなおばあさんである

わかっていても、その挑発に負けてしまうことが多い

基本ドライバーが嫌なこと

①配車先で待たされる

②停めにくい場所(駐停車禁止エリアなど)で降りようとする

③車内の会話が面倒くさい(「あんた初めてやね」など…初めてでもないのに、わざと言ってくる)

そんなことをしっかりわきまえているおばあさんなのである

今回は何もなかったな…

「そこの銀行のところで停めてくれる?」

「はい、2200円になります」

「1200円ね」

「…」

いつも同じところに乗る客である

料金を間違えるわけがない

「2200円です」

「えっ?2200円?えっ?」

「…」

何が「えっ?」や

「2200円ね…えー…」

カバンを開けて、小銭を探す

「えーっと、100円、200円…これで良い?」

答えようがない

「あといくら?」

それ聞く?

「…2000円です」

「えーっと、はい、1000円ね」

「…」

「これで良い?」

ここまで5分ほど、一体何を考えてるんやろ

「お金が足りないんですか?」

金には困っていないような高齢女性である

恐らく嫌がらせやろう

高齢になって一人で暮らしていると、タクシードライバーでもからかって、怒らせるのも楽しみのひとつなのかもしれない

後で考えたら、そういった冷静な受け方も出来るが、

まだ午前中で忙しい時間帯である

こんな感じで支払いボタン押してから10分くらい経ったところで、半分キレかかってきた

「(支払いに)どんだけ時間かけるんですか!お金がないなら、そう言ってくださいよ!そこに銀行あるから下ろしてきたら良いでしょう!」

「なんなの?何を怒ってるのあんた」

ばあさんのペースにはまってしまった

相手はこうなれば(こっちが怒りだしたら)、楽しくて仕方ないのだろう

銀行で金を下ろして払うというので、銀行まで一緒に入っていくと、

ATMの前で、

「キャッシュカードがないわ、窓口で下ろすから待っといてもらえる?」

窓口では多くのお客さんが待っている

ここまで来て、全て計算されていたことに気づいた

銀行に来るのにキャッシュカードを持っていないわけがない

財布ごと忘れてきたならともかく、高齢のおばあさんが千数百円の現金だけ持って出かけるわけがない

「もうよろしいわ」

車に戻ると、アプリの配車が入っていた

ボタンを押すのが一瞬遅れて、配車を逃した

数時間後に無線が入った

「××号、Tさんより連絡あり、未収分は後日乗車したときに支払うそうです」

おばあさん、会社に連絡入れてくれたらしい

「運転手に怒鳴られた」というクレームと一緒に


7月16日(水) 62,790 56回

7月度締め日

朝の大雨は午前中には上がって、今年初めてセミの声を聞いた

上のようなこともありながら、気持ち切らさずなんとか事故なくがんばった





2025年7月15日火曜日

選挙ウィーク

 いよいよ今週日曜20日が参議院選挙の投票日である

選挙は若い頃から好きで、常に意識はしているが、

今回はいつになく盛り上がっている

ように感じる

昨年の衆議院選挙で国民民主党が躍進し、

年収103万の壁を破った

少数政党でも世の中を変えられる

という実感が国民に浸透し、

今回の選挙では参政党が大躍進するのではと予想されている

タクシーに乗っていると最近多くのお客さんから、

「外国人が多すぎるから何とかしてほしい」

という声が聞かれる(個人的には外国人歓迎やけど)

そんな声と世論調査の結果(「日本人ファースト」参政党の支持率アップ)がかぶるから面白い

タクシーというのは、本当に世の中の動きが分かる職業である

今日の夕方、灘区役所前の配車で、

高齢の女性2名の乗車、

60代くらいの女性と、80から90代の女性、おそらく親子やろう

「運転手さん、停めにくいところ(2号線沿い)でごめんなさいね」

「いえいえ」

「いや、でも投票済ませてすっきりしたわ」

「あー、期日前投票行かれたんですか」

「そうなんですよ」

「日曜(投票日)はどこか行かれるんですか」

「いや、そんなことないけど、日曜はタクシー捕まりにくいと思って」

「そういうことですか」

そういえば、今日は区役所行く仕事多かった気がする

タクシーって国造りに役立ってるんやなと感じたわ

どこに投票したか聞いたら良かった(そういうの聞いたらあかんのちゃうんか)


7月14日(月) 66,600 57回

選挙期間はタクシーは動かない(仕事がない)

という都市伝説があるが、

先週から今日にかけては良い流れやな

今日は雨にも助けられた(仕事細かいな)



2025年7月12日土曜日

休日に仕事のことを考えなくなった

 別にネタがないというわけではないが(タクシー乗ってたらブログネタなんて腐るほどあるよな)、

乗務終わって、家帰って、ビール飲みながら、

たまに他のドライバーのブログとか、投稿とか読んだりする(「たまに」かよ)

https://note.com/omochitarou223/n/nddbadf7e4161

この記事良かったな、

「わたしがタクシードライバーになって良かったこと」

テーマがポジティブで良い

タクドラって、ほんまにネガティブやから、

同僚と話してると嫌になることあるわ

「今日もあかんなぁ…」

「年寄ばっか乗せてると気が滅入ってくるやろ(お前も立派な年寄じゃ!!)」

「雨降ったら、車ドロドロや(仕事増えるやろ)」

要するに基本ネガティブな奴らが業界に入ってくる

これを変えたい

上の記事は「良かったこと」

こんなこと話すドライバーおらへんで

ほとんど共感したけど、

強く共感するのは、

9.休日に仕事のことを考えなくなった

かな

俺もこの業界20年以上おるけど、

一度管理職になってからは、

休日や夜中も、

何か事故があったら会社いかなあかん

いや、そんなときに(行けずに)言われんように、休日でも一度顔出しておいた方が良いか…

会社から電話があると、

事故か?、いやクレームか…

実際は年配のオペレーターがパソコンのトラブルだったりして、ホッとしたり…

まあとにかくやってられんかったわ

そう考えると、ほんまドライバー楽しいな

自由で、

エキサイティングで、

何より休日の解放感最高!

また週末や-


7月11日(金) 72,490 46回

ここんとこ苦しんでたが、久々の7万超え

嬉しいわー

なんか戦略もうまくはまったな(戦略ってなんやねん)




2025年7月10日木曜日

「いやー、今日は当てられてしまって…」

 今日は夕方2台口の仕事があった。

タクシーというのは基本一人仕事

チームや組織というものは、もちろんないことはないが、あまり気にするほどのこともない

人間関係というものがほとんどなくて、それが良いところでもあり、

人によっては寂しい(孤独)と感じるかもしれない

そんな中、法人タクシーで仕事をしていたら、

たまに、ほんまに数乗務に1度2度、こういった2台口とか、3台口とかいう仕事がある

配車先にお客さんがいれば(すでに待っていたら)、そこから乗せていくだけなので、同僚との絡みはない

しかし、こちらが待たされるときは、そこで少し会話を持てることもある

「お疲れ様です!」

一応後輩だが同世代のドライバーである

彼はでかい、190を超えている

大谷翔平とほぼ同じ身長らしい

ちなみに俺はイチローと同じ身長だが(聞いてない)

「どうですか?今日は」

社交辞令を交わす

「いやー、今日は当てられてしまって…」

「当てられて…って、もらい事故?」

「はい」

「まじで?どこよ?」

前方のバンパーが少し傷ついている

「ちょっとカーブするところで、前の車が曲がりきれなかったみたいで、いきなり後退してきて…」

「警察呼んだん?」

「はい、11時頃に当てられて、終わったの14時前ですわ」

「えらい(時間の)損害やね」

「なんか保障出ないんですかね」

「絶対出さなあかんよな…でも保険会社はその日の分は出さへんな(※休車損と言って翌日から車を止めた分は出してくれる保険会社は多いが、その金は会社に入るだけ)、前は管理者やってたから事故処理もやってたけど」

「もう今日ひどいですわ。そっちはどうなんですか?」

「俺は今日昼過ぎ明石行って、もう4万近く持ってるで(言うな)」

ドライバーというのは、人の良い話は聞きたくないが、

自分の良い話は言いたくて仕方ない

そういう生き物である


7月9日(水) 66,080 36回

上の2台口も大阪心斎橋

19時頃には5万ほど持ってたことを考えると、

夜もうひと伸びほしかったなー(贅沢言うな)





2025年7月8日火曜日

「まったくなんの役にも立たん女やな!お前は!!」

 月曜の夜は悪い

終電も終わって、

もうなんもないやろ

と駅で休もうとしたら

GOが鳴った

43号線沿いを歩いてる30代くらいの男性

乗車すると、

「運転手さん、東大阪までなんぼくらいかかる?」

「東大阪ですか…2万から3万…」

さすがに3万はかからないと思うが、

こういう感じの客は2万と言ったら、2万をちょっと超えてもややこしい雰囲気になるし、

もう1時過ぎからそんな遠くまで行きたくなかったのもある(やる気ないな)

「3万か…まあええわ、西宮まで行ってくれる」

「わかりました」

「阪神ね」

「このまま43走ったら良いですね」

「うん」

とりあえずディールが成立すると、男性は電話をかけ始めた

「なにしとん?」

電話の向こうからはかすかに女性の声が聞こえる

1時過ぎである

何してるもなにも、寝てるに決まってる

「何しとんのや聞いとんねん!」

口調が荒くなる

俺と話してたときと別人のようや

「ちょっと西宮まで迎えに来いや」

圧力のあつ言い方である

「迎えに来い言うとんねん」

東大阪から西宮に来るのも、神戸に来るのもそれほど変わらん気がする

「来れるんか、来れへんか聞いとんねん」

こっちはそんな簡単にディールが成立するとも思えない

しかしかなりしつこい

「西宮来いや、迎えに来いや」

そんなやりとりを繰り返して、遂に女性は断ったようだ(当たり前やろ)

「なんやお前こんだけ頼んでも来れへんのかい!!(俺が)かわいそうや思わへんのか!」

端で聞いていても、どう聞いてもかわいそうには思えない

「まったくなんの役にも立たん女やな!お前は!!」

寝てるところを起こされて、東大阪から西宮へ来いと言われ、

断ったら散々罵られる

女性にとってはこの熱帯夜(神戸で1時過ぎ30度超えてた)に地獄のような夜やろう

電話をきったらしく、やや静かになる

一応確認する

「西宮で良いんですね」

「はい、西宮に会社があるんで、そこで寝ます」

普通の人である


7月7日(月) 64,980 49回

令和7年7月7日

朝からパチンコ屋は大行列やったらしい

月曜の割にはまあまあ出来た



2025年7月5日土曜日

2025年7月5日4時18分

 もう夏のボーナスも出ていて、

梅雨も明けて、

夏本番

出庫前、毎月100万以上は上げている同僚(女性)と話していた

「今週どうですか?」

「火曜日はひどかったですよ」

「暇でしたか」

「暇というか、34回乗せて、4万円届かなかったから」

「それは萎えますね…」

そんな話をして出庫すると、

やはり細かい仕事が多い、

4万に届いたのが、37回目、21時過ぎ

5万に届いたのが、48回目、0時過ぎ…

深夜駅から乗ってきた飲み屋のママ的な女性

「今日はひどかったわ」

「人少ないですよね」

「本当に」

「三宮あたり行っても、金曜なのにガラガラでしたよ」

「なんなんやろね」

「地震ですかね」

「地震?」

「7月5日の予言、ご存知ですか?」

「あー、どっかの漫画家の?あんなん信じてる人おるん?」

「いや、海外ではかなり騒がれてるみたいですし、街も若い人が少ない気がしますよ」

「あほらしい」

「7月5日の4時18分らしいですから、あと2時間くらいですね」

「ハハ…」

「1500円です」


7月4日(金) 56,510 51回

苦しい金曜やった…

今4時09分

あと9分か



2025年7月1日火曜日

韓国からの留学生

 9時台だったかな

GOアプリがなって、ボタンを押すと

「××町×丁目×× 20代」

アプリのアナウンスが流れる

この時間に20代か

タクシーにおいては、やはり50代60代あたりがゴールデンゾーン、遠方が期待出来る世代である

70,80代になると午前中ならほとんどが病院通い

20代は午後なら飲み屋に行ったり、距離が延びることもあるが、

午前中やし、まあ(最寄りの)駅やろな

700円か

と思って現地に近づいて現着ボタンを押すと、行き先アナウンスが流れる

「港島××…」

ポーアイか、悪くないやん

待っていると、若い男性が乗車してきた

名前からして韓国人やろ

乗るなり、

「わたし韓国大好きなんですよ。何度か行ったことあります」

韓国人は日本人に対して、まず敵か味方か見定める傾向がある

まず警戒を解かないと会話にならない

案の定、若者の表情が明らかに緩んだ

「大学行くのに、今日は寝坊してしまって…」

「日本語上手やね」

「高3のときから勉強してます」

「高3からでそんなに話せんの!テバ(すげー)!」

「高校出てすぐ日本に来たかったんですけど、先に兵役行って、京都で仮面浪人みたいなことしてて、この4月から神戸の大学入りました」

「仮面浪人」とか外国人の使うボキャブラリーやないやろ

「京都はどの大学行ってたん?」

「立命館です」

「立命館!そんな良い大学で仮面浪人?」

「そこでは文系だったんで、日本で職に就くには技術が必要だと思って薬学部に入りました」

すげー、日本人でこんな将来のこと考えてる学生おらへんやろ(偏見やろ)

「先に兵役行ったんや」

「はい、なんとか抜け道ないかと思って調べたけど、なさそうなんで、先に行きました」

「確かに、BTSでも行かされるんやもんな…2年?」

「1年半です」

「それはそれで楽しいんちゃうの?」

「後になってみれば良い思い出ですけど、行ってた時は最悪でした。時間がもったいないです」

「そうなんや…でも給料はもらえるんやろ?」

「はい、でも安いです。日本円で10万くらいかな」

「ふーん、確かに安いけど、使うことないやろ」

「それはそうですけど」

「家に帰ったり出来るん?」

「1年半で24日外出許可もらえます」

「1年半で24日か…厳しいな」

「兵役に行ってる間に北朝鮮と戦争になれば、前線に出ないといけません」

「ロシアンルーレットみたいやな…」

「はい、でもそれももう終わったんで安心です」

「北朝鮮は安心やないやろ」

「そうですね。あそこは何するか分からないんで」

「でも君らの年代なら生きてるうちに朝鮮統一するんちゃう?そしたら中国とつながるから、とんでもない経済成長することになるやろね。日本も置いていかれるかも」

「そうかもですね」

「そん時は帰った方が良いよ(笑)」

「はい(笑)」


6月30日(月) 66,400 38回

月曜のわりに良く出来た

暑くなると仕事増えるし、楽しいな(変な酔っ払い増えてくるけどな)




2025年6月28日土曜日

暴言を吐く客②

 最近タクシーで暴言吐く酔客もほとんどいなくなったな

なんて思ってたら

先週今週と立て続けにややこしい客に遭遇した…

その客は乗車する1時間くらい前から駅のまわりをふらふらしてた

駅に入ろうとしたら、赤信号を平気で横切ったりして

目に留まっていた男であった

あー…こいつ乗んのか

その男がふらふらと乗り込んできた

今まで何してたんや

「どちらまで行かれますか?」

「…」

すぐに答えない(近いんやろな)

ややこしいやつである

「えー…どちらまで行かれますか」

「××中学の上」

案の定、すぐ近くである

「はい、わかりました」

走り出して少しすると、

「…嫌なんか」

呟くように男が言う

「…はい?」

「嫌なんか?言うてんねん!」

口調が強くなる

「何がですか?」

「お前態度悪いねん!」

「はぁ…」

「『はぁ』ってなんやねん?

「はぁ…」

「なんやその態度は」

「別に何もしてませんが」

そうこうしてるうちに、

「この辺ですか?」

「あー、そこで止めて」

「700円です」

男は黙って1000円札を出す

「300円のお釣りですね。ありがとうございます」

「なんやそれ?」

「はい?」

「なんか文句あるんか?」

「…」

「文句あるんか言うてんねん!!ボケ!!」

「…」

「おい!」

「(清算終わったんで)降りてもらえませんか」

「俺金払ったよな?」

「はい」

確信犯やな

金を払ったら運転手は文句言えへんと思ってるんか

「早く降りてもらわないと次の仕事が出来ませんから、降りてもらえませんか」

「なんやこら、やるんかこら」

「そんなら営業妨害ですから、警察連絡しますわ」

「なんやこら!何言うてんねん、こら!!」

警察に電話する

「お客さんが降りないんですよ。それで暴言吐き続けてて、恐怖を感じるので」

警察「分かりました、すぐ行きます。運転手さん、お名前は?」

「…ここにその(ややこしい)客がおりますんで、(名前は)勘弁してもらえますか」

そんなやりとりをして、電話を切る

「なんや、お前!何しとんねん!」

「まあすぐに警察来ますから、待ちましょうか」

「降りるわ!開けろこら」

すぐにドアを開ける

引き続き暴言を吐きながら、ふらふらと去っていった

あー、むかついたわ

警察に電話する

「先ほどのタクシー運転手です。お客さん降りられたんで」

「そうですか。それなら運転手さんだけその場で待っててもらえますか」

なんでやねん

「いや、その客がいて怖いんで、もう現場離れました」

「そうですか、一応いつでも電話出られるようにしておいてください」

次の客乗ってたら電話出られるわけないやん

まあ良いか

「分かりました」


6月27日(金) 63,170 54回

今日は梅雨明け宣言も出て、

日中は暑かったし、よく動いたが、

ここんとこ夜がさっぱり

挙句に上の最悪の客が乗ってきて、

ほんま最悪や



2025年6月26日木曜日

6月度まとめ

 今さら16日締めの6月度のまとめ

5月19日(月) 49,750

5月21日(水) 60,530

5月24日(土) 73,210

5月26日(月) 49,310

5月28日(水) 57,580

5月31日(土) 66,370

6月2日(月) 84,220

6月4日(水) 47,360

6月6日(金) 67,350

6月9日(月) 73,610

6月11日(水) 64,920

6月13日(金) 59,200

6月16日(月) 57,130

6月度合計 13乗務 810,540 平均62,349

まあ月80万超えたら上々やろな

7万超え8万超えが3つあったのは大きい

基準としては、平均6万のラインがベンチマークになってる


6月25日(水) 45,800 42回

しかし今期(7月度)は苦しいなぁ

4乗務終えて、平均53,330

ここから巻き返すにはやはり2,3回ビッグスコアがほしい



2025年6月24日火曜日

個人タクシーのコミュニティ

 都市部にはやはり個人タクシーは多い

簡単に言うと、個人タクシーとは、

①人口30万以上の都市で

※兵庫県なら神戸市149万、姫路市52万、西宮市48万、尼崎市45万、明石市30万の5市

②10年以上乗務経験があり

③3年以上無事故(警察に届ける事故)無違反

という条件になる

開業資金としては、昔は1000万とも言われたが、実際は200~300万程度あればなんとかなるのではないか

ただし自己資金で用意しないといけない

もちろん車両費は別やから、タクシーとして使う車両のグレードによってローンの費用がかかってくる

大都市にはどこも個人タクシー協会なるものがあって、

そこで大体開業支援から開業後のサポートまでしてくれる感じになっていて、

独立事業者というより、協会員というイメージになる

協会費として地域にもよるが月5~6万は取られるみたいである

あと個タクって意外と配車アプリを積んでない

もちろんアプリを導入することも可能ではある

費用は初期費用数万、月数千というところやないかな

いまどきアプリでそれ以上の仕事が得られるのは間違いないが、

個タクは積まない

なぜか

通常は法人タクシーの1ドライバーから個人タクシーとして開業する

1部の顧客は引っ張れるかもしれないが、

それで食っていけるものでもない

最初は予約などほとんどないわけやから、地方都市では駅に入らないと仕事が出来ない

駅に入るためには、その「コミュニティ」に入らないといけない

地方の駅に個タクが多いのは、そのコミュニティの存在である

法人タクシーはある意味同僚なんか知らん顔していても仕事は出来るが、

個タクはそのコミュニティに入らなければ、仕事は出来ない

駅の主たちに頭を下げて、その駅の「ルール」に従う

駅の並びから予約を受けて途中で出ていくなんてもっての他である(法人タクは平気で出ていくけどな)

駅に並んでない時ならアプリ配車受けれるって?

いやいや

コミュニティに入ったら、駅に戻ってきたときに

「××ちゃん、どこ行ってたん?」

そんな会話が待っている

アプリで飛んでたら、コミュニティからはみ出してしまう

そんなこんなであの人らも大変やねん

という話(なんやねん)


6月23日(月) 56,020 39回

日中はそこそこ動いたが、

夜はしんどかったな

雨も中途半端やった



2025年6月22日日曜日

暴言を吐く客

 暴言を吐く客って最近少なくなってきたなぁ

タクシーも平和になったなぁ

と思っていた矢先に、えらいやつが乗ってきた

深夜、GOアプリで飲み屋に配車

現着すると、店主とその店の客らしき男性二人が店の前にいた

(すぐ乗ってもらえそうや)

ドアを開けると、寄った客らしき男が

「近いところですけど、お願いしまーす!」

「…(このテンションで言われるとなんかむかつく)」

すると店主らしき男は店の中に入っていった

(おい、すぐ乗らへんのかよ)

客らしき男は車の横に立って待っている

ドアは開けたままなので、

「お客さん、近いのは構わないですけど、なるべく早く乗ってもらえたら助かります」

「あぁ…そうですか。(店の中に向かって)おーい!運転手が早くせぇ行ってるで!」

「…(そんな言い方はしてないが)」

「土曜日なんで忙しいですか?」

「はい、そうですね(夜はさっぱりだが)」

2,3分待つと、店主が出てきた。

一応急いでくれたようだ。

「どうぞー」

乗るなり、客の男が豹変した。

「お前急げ言うて、なんやねん、こらー!!」

「…」

「急げ言うたやろが、お前」

「急げとは言ってませんが」

「言うたんや!急げってなんやねん!コラー!」

「まあそう取られたんでしたら(そういう意味ですが)すみません」

「なんやこら、謝るんなら最初から喧嘩売るんやないやろ」

「…(めんどくさ)」

「そのカメラ(ドラレコ)映ってんやろ?お前が言うたこと」

「はい、全部映ってますよ(お前やー!お前の言うてることや!)」

「全部お前が悪いんや!偉そうになんや!」

隣に座った長髪の店主も、

「(運転手さん)そういうこと言うのはよくないですね」

一応看板しょってることはわきまえてるようである。

しかしなんかむかつく。

そうこうしてるうちに目的地に着いた。

近くて助かった。

しかし、後で考えたら確かに余計なこと言ったかな。

実際そんなに待たされたわけでもないし。

最近タクシーも売り手市場で客もめちゃめちゃ頭低いから、確かに調子に乗った一言やったかもしれへん。

素直に少し反省


6月21日(土) 62,050 47回

日中から夕方までは暑さもあってよく動いたが、

夜はイマイチやった。

もうボーナスも出てるんやろけど、

悪いときは変な客に捕まるなー



2025年6月14日土曜日

駅の「ルール」

 これは意外と一般の利用者には知られていない話だが、

大きな駅のタクシー乗り場、もちろん空港や大きな病院も然りだが、乗り場には「ローカルルール」が存在する。

これはどういうことかと言うと、

並び方や並ぶ順番、乗り場への入り方などなどである

これを知らずに新人ドライバーが乗り場に入ると、どうして良いか分からず(特にプールにタクシーが複数列で並んでるときなどは、どこに並べば良いか分からない)

少しするとスキンヘッドや、汚いジャンパーを着た「主(ぬし)」たちに囲まれることになる

JRの駅などはJRのステッカーを貼った車両じゃないと入ってはいけないとか、

地域によって、駅に入る車両の制限をしているところや、業者ごとに割り振っている場合もある(A社5台、B社5台・・・など)

まず乗り場は大体前に3台から4台の車両が並び、

その後方のプールに列を作って並ぶ、プールは最後方の車両がハザードを焚くなどのケースが多い

このプールに入ってしまうと、ルール的にも物理的にも、無線等で抜け出すことが出来なくなる

またプールがない、またはスペースが十分でない乗り場は、外で路駐をしながら順番を待つ形になるが、この場合もどこに待つかは決められている

というか、その駅にいるドライバー仲間で勝手に決めているのである

例えば駅から東側の道の路肩に待機車が並び、乗り場やプールが空いたら待機車先頭が左折入庫していくなどのルールがあれば、

当然西側から来た車両が右折で乗り場に入るのはタブーとなる

わざわざぐるーっと大回りしてこないといけないわけだ

タクシーがそんな風に大回りして駅の乗り場に向かっているときに

駅の乗り場では客が行列を作っているなんてこともよくあるのである

確認してからまわったら良いやんと言われるかもしれないが、

乗り場がどのような状況なのかは分からないし、

ドライバーとしては習慣化している行動はなかなか変えられない

そんな中、昨日ある駅に待機していたら、ドライバー同士で大声で揉めているシーンに出くわした(こんなことは特に珍しくもないのだが)

見ると、若いドライバーが年配のおじいちゃんドライバーに食って掛かっている

「ぼく何か悪いことしましたか!納得いきません!」

「しつこいねん!お前はなんやねん!もうここに(乗り場)入ってくんな!」

そんな「排除行為」を堂々と叫んでいた

このおじいちゃんドライバーは言うまでもなく、この乗り場の「主」のひとりである

そのうちベテランの個人タクシーの主たちが車から降りてきて、その若者を囲む

「理不尽なことも受け入れなあかんのがこの仕事やで」

なんていうたしなめ方やろう・・・

乗り場に客が現れても、知らん顔でみな騒いでいる

俺は窓を開けて、その劇場を楽しんでいたが、

「お客さんやで!」

一応客が来たことは伝える(商店の店員なら全員クビやな)

なぜ助けにいかないか?

俺がいったところで揉め事が収まるほど存在感のある人間ではないし(いつもそこの乗り場にいるわけちゃうからな)、

明日にも倒れそうなおじいちゃんドライバーたちに囲まれている威勢の良い若いドライバーに危険性は微塵も感じなかった

そんなときに限って乗り場はなかなか動かず、

30分くらい劇場を楽しんだあと、800円の乗車

失意を抱え、スタンドに向かうと、その若いドライバーと偶然会った

「大変やったな」

「ほんまになんなんですか、あれ。自分らがルール、ルールいう癖に、自分は平気でルール違反するんですよ」

「(怒らせるために)わざとやってんねん」

「そうなんですか」

「みんなでルール守ってたら、ルールさえ守ったらどんどん乗り場に入る車が増えるやろ。だから、わざと混乱を起こして入りにくくさせんねん」

「アホみたいですね」

「いくつなん?」

「23です」

「23かー!若いなぁ!俺も一応20代からタクシー乗ってるけど」

「そうなんですか(笑)」

「これに懲りずに(あの乗り場)がんがん入っていきよ」

「わかりました(笑)」


6月13日(金) 59,200 45回

年金フライデーで期待したが(なんやねん、その造語)

夕方から急失速やった

最後入庫前にアプリ鳴って

大逆転来るか

と思ったら、ラブホテルの配車で迷わず配車キャンセル



2025年6月12日木曜日

行き先を言わない客

 タクシー運転手と利用者の会話というのは、その「行き先」を背景に成り立っていると言っても良い

その行き先へのルート

そこまでかかる時間

その行き先、またはそこへ行くことが持つストーリー

病院へ行くなら、病気の話だったり

仕事が終わって家に帰るなら、仕事の話、家にいる家族の話

などなど

そんなことが分かったのは、

行き先を言わない客に出会ったからである

20代やろか、一見普通に見える女性(普通やないゆうことやな)

「どちらへ行かれます?」

「・・・」

まあ、このくらいはある

近いから言いづらいとか、

酔っぱらって、行き先がすぐに出てこないとか

しかし、この女性はそんなんではなかった

ただ大荷物を抱えて乗り込んできた

荷物というか、買ってきたもの

赤ちゃん用のおむつ大パックを4つくらいと

対照的なミニカップラーメンを袋にも入れずに抱えて乗り込んできた

赤ちゃんはいない

「どちらへ行かれますか?」

何度か聞いているうちに、こっちも声が荒くなってくる

「・・・」

「こっちも仕事してるんで、行き先決まってないなら降りてください!」

行き先を言わない客がこんなに腹立つとは思わなかった

「今何時ですか?」

「・・・22時半過ぎですけど(行き先と関係ないやろ!}

「この近くに温泉ありますか?」

「日帰り温泉はありますけど、もうすぐ(23時で)終わりますよ」

「そうですか}

「三宮まで行けば、泊まれるところもありますけど」

「天然温泉ですか?」

「天然温泉じゃないといけないんですか?」

「はい」

「・・・」

一応調べて、元町のドーミーインが「天然温泉」と書いてるから、そこまで行った

「こちらでよろしいですか?」

「・・・ちょっと予約出来るか聞いてくるんで、待っててもらえますか?」

「・・・はい」

待てども出てこないので、中を覗くと受付に女性はいた

チェックインの手続きしてるんやろか(その前にタクシー支払いしろ!)

まあまあ部屋数もあるホテルなので、水曜の夜に満室とも思えない

やっと女性が戻ってきた

「えー、ここまで5200円です」

「ここから大阪まで行ってもらえますか?」

「はい?」

「同じ系列のホテルが淀屋橋にあるんですけど、そこまで行ってほしいんです」

「はぁ・・・」

「その前にちょっと寄ってほしいところがあるんですけど」

「(まじかよ・・・)どちらですか?」

「そこの快活クラブに寄ってほしいんです」

「はぁ」

ドーミーインから快活クラブはすぐ近くなので、車をまわす

「こちらで待っといたらよろしいですか?」

「すぐ戻ってきます」

すぐ戻ってこない

心配になって快活クラブへ入っていく

狭い道に駐車してる車を心配しながら、2階の受付まで行くと、

スタッフはいない

インターホンでどこにいるか分からないオペレーターと話す

「今入っていった女性が・・・(分かるわけないか)」

急いで車に戻って、警察に電話する

警察に電話で説明していると、

「あっ、戻ってきました」

女性が戻ってきた

また大量の荷物を抱えている

きっとこの快活クラブで生活していたんやろう

「じゃあ(大阪まで)行きますか」

「下道で行ってください」

「え?大阪まで下道ですか?」

「あとそこのセブンイレブンに寄ってもらえますか?」

「・・・」

セブンイレブンに入ると、何か食料を買ってきて、車内で食べている

食べ終わると、

「セブンイレブン寄ってもらえますか?」

「はい?」

そんなことを繰り返し、3回目で駐車場で待っていたときに、大阪の車を見つけて

「大阪まで帰るお客さんなんやけど、変わってもらえる?」

「はい!良いですよ」

少し話すと、1か月の新人ドライバーらしい(ベテランならなんか裏あるやろって疑うよな普通)

ラッキーやった

というわけで、不審な客から解放され、1万強の料金も現金回収出来た

あー、(精神的に)疲れたわ


6月11日(水) 64,920 38回



2025年6月5日木曜日

「ママさよなら」

 今日はGOアプリ配車が一度しかなかった

こんなんは初めてかも(機械がおかしかったんちゃうか)

その一度の配車

配車先のマンション下で待っていても、なかなか出てこない

【到着しましたが、お客様が見当たりません】

というメッセージを送信する(このメッセージ何気に効くやんな)

すると、やっと客らしき親子がマンションから小走りに車に向かってきた

30前後の女性(母親)と、5,6歳?のかわいい女の子(娘)

しかし母親は切れ気味

「早くしなさい!何してんの!」

切れてる親を横目に冷静な娘

「痛いねん」

「何が痛いの!早く乗りなさい!」

「こんにちは」

修羅場っぽい雰囲気を感じながら、一応あいさつする

行き先(芦屋)はアプリで既に指定されていた

「急いでください」

「・・・」

こういう要求には返事をしかねる(散々待たしといてな)

その後はまた母親のヒステリックな娘への攻撃が続く

「シートベルトしなさいよ!そんなことも出来ないの!」

「痛いねん」

「どこが痛いの!もう行くのやめよか?」

「いやや、行きたい」

どうやらダンススクールに行くためにタクシーを呼んだらしい

「行きたいって、あんたのせいでもう遅刻や、ほんまにあんたのそういうとこ大嫌いや!」

よう自分の娘に「大嫌い」とか人前で言うよな

「・・・」

「もうあんたパパのところ言ったらええやん」

「・・・」

娘さんがこの年齢(5,6歳)でもう両親は離婚してる感じ

見てたら分かるわ

「今日もその話(父親のところへ預ける話?)しててん」

「誰とそんな話したん?」

冷静な娘

「いろんな人とや!あーイラつくわ!」

最低な親や

こういうの、こっちもめちゃストレスやな

急いでくれ言われたから、ちょっとショートカットしようと思った道が一本手前で、

結果的に遠回りになった

「ほら、あんたのせいで道間違えられたやん」

娘さんのせいではない

「どうしてくれるんですか」

「早めにメーター切ります(違法やんか)」

「あー、もう5時や、遅刻や、もう(家に)帰ろか」

嫌な女や、ほんまに(お前も道間違えんなよ)

目的地に着くと、

「早くドア開けて」

それだけ言って、母親は娘を置いて足早に降りて行った

娘は荷物をゆっくり背負って、

すでに背中が見えなくなりつつある母親に、

「ママさよなら」

と小さな声で呟きながら、降りて同じ方向に歩いていった

最後の一言が耳に残った(さよならしたいんやろな)


6月4日(水) 47,360 37回

前回良かった(8万超え)と思えば、

今日はその半分ほどしか出来ず

常にアップエンダウン(Up and Down)

それがこの仕事のつらさであり、

面白さでもある



2025年6月3日火曜日

「おかま掘られてん!」

 深夜1時、K病院へ迎えに行くと、

「悪いけど、阪南まで行ける?」

こういうとき、「いや、無理です」というドライバーはいるのだろうか

逆に「近いけど、大丈夫ですか?」という質問も同様だが

「はい、大丈夫ですよ」

「あと、ちょっとその前に寄ってほしいところあるんやけど」

「はい、どちらですか?」

「実はおかま掘られてん!2トントラックがブレーキなしで突っ込んできて、前に停まってた10トントラックに挟まれてな」

「よく生きてましたね…」

「その事故現場見てみたいから」

事故現場へ行くと、まだ警察がウロウロしていた。

被害者の男性が警察と話に雨の中降りて行った。

戻ってくると、

「ちょっと警察署来てほしい言われたわ」

まずい。このまま警察行ったら何時間かかるか分からん…

急いで降りて行って、

「お客さん、ケガして疲れてるんで早く帰りたいそうです」

そう伝えて、急いで現場を去ってきた。

阪南市まで、メーター3万超え

雨の中疲れたけど、無事帰ってこれて良かった。


6月2日(月) 84,220 43回



2025年5月29日木曜日

万博

 2025大阪万博

やっと行けた

10時前かな、今日初めてのGOアプリが鳴って、

配車先に着いて、「現着」ボタンを押すと、

AI音声が行き先をアナウンスする

「エキスポ2025 第一ターミナル」

エキスポ?

万博やん!

天気も良いし、テンション上がった

乗車したのは、30代くらいの若い夫婦と3,4歳の小さな娘さん

「もう全然(バスの)予約が取れなくて」

タクシーを予約されたらしい

ベビーカー乗せて電車も嫌だったようで、

神戸からタクシーで約1万円

タクシーは西ゲートの最寄りのターミナルに付けれる

電車で入る東ゲートは長蛇の列らしいし、

タクシーと同じ西ゲートに入るバスも予約が必要、

それもひとり2千円とかして(尼崎から万博のバスの料金)

小児でも同じ料金

そう考えると、タクシーお得やんな

なんかあーゆーイベントの空気って良いな

また行きたい(これが最初で最後やろ)


5月28日(水) 57,580 39回

午前中から万博あたって好調やったのに、

夜に向かってじりじり失速していった・・・

今月ちょっと苦しい展開やな




2025年5月27日火曜日

だからタクシーは面白い?

 月曜の夜の動きは悪い

深夜23時過ぎのこと

駅に並び、30分くらいでやっと鼻番(先頭)に、

そこで、

チリンチリン!

GOアプリが鳴る

ボタンを押すと、住所が出る

西××5丁目

駅からそれほど遠くない

駅の列を先頭から出て、数百メートル走ると、

「配車はキャンセルされました」

画面にメッセージが流れる

ふざけやがって…

怒りの矛先もなく、駅へ戻る

また後ろに並んで、やっと鼻番に、

チリンチリン!

ボタンを押す

配車先が出る

まさかの西××5丁目

同じやつやん!

カチーンときて、「配車中止(ドライバーからのキャンセル)」をした

ちなみに配車中止なんて、ほとんどすることない

このときは、ほんまに頭に血が上った

その後はさっぱりで、

・・・

駅から乗ってきた男女が車内で喧嘩しまくって、

「俺に注意すんな!お前は黙ってろ!」

「あー、腹立つ!ちょっとここで止めてください!」

女性が先に車から降りて、

元々の行き先だったラブホテルの手前で寂しく男がひとりで降りていった

そんな乗車を最後に営業所へ帰る

同僚と、

「今日は悪かったですねぇ」

なんて話をしながら、

「そう言えば、GOで西××5丁目の配車なかった?」

「ありましたよ」

「どこまで行きました?」

「大阪、中津」


5月26日(月) 49,310 30回

午前中は観光タクシーもあって、まあまあ好調やったのに、

夜で沈んだわ



2025年5月25日日曜日

雨の日の乗務

 今日は予報通り、朝から雨が降り、時折突風混じりの強い雨を挟んでとにかくほぼ一日中雨が降っていた。

雨の日は怖い

一応タクシー業界でのキャリアは20年を超えるが、

29歳から大阪でタクシーに乗り始め、

地方都市に移り、

30代は乗務員

40代は管理者

そして50代、また神戸でタクシーの運転席に戻ってきた

そんな中、タクシーに乗り始めた新人の頃2度ほど事故を経験している

そこから管理者時代もたまにタクシーに乗ることはあったものの、

20年以上無事故で乗り切ってきた

しかし昨年の雨の日、

約20年ぶりに事故をしてしまった

詳しくはまた書くが、

30代の若い頃タクシーに乗っていた時と、

今50代でタクシーに乗っている感覚として、

スピードは落ちている(落としている)が、

それは半分意図的にやっている部分もあるので、

明らかに違う部分はやはり、

雨の日のまわりの見え方

正直見えない…

若い頃は感じなかった

これはどうやって克服すべきか、

まだ答えは出ていない(休めばええやん)


5月24日(土) 73,210 63回

雨でよく動いた

ほぼ休憩も取らず

63回は自己ベスト





2025年5月22日木曜日

オペレーターとの揉め事

 今日は無線のオペレーターと揉めた

彼は同い年で、主に深夜に毎日無線室に入っている

タクシーにおいて、無線と乗務員との揉め事は日常茶飯事であり、

俺も以前無線オペをやることもよくあったので、

自分は揉めない(文句は言わない)

と思っていた

しかし、言ってしまった

言ったら揉めるわな

そんなことは分かってるのに

今日は夕方から雨が降り、

夜は駅には常に並びがあった

近いところが多いとは言え、

駅に入るごとに客がいるのだから(こういうのをタクシー業界用語で「入れ食い」という)

効率は良い

そんな中、無線が鳴った

行き先を見ると6キロも先にある、エリア違いのラブホテル

客の並ぶ駅は数百メートル先、

そこを通り過ぎて、回送15分かけてラブホテルへ行けというのである

しかし受けてしまったものは仕方ない

イライラしながら15分回送してラブホテルへ着くと、

客は出てこない

無線で確認する

オペへ電話する

「この配車(受けたの)なんか理由あるんですか?」

「なんもないですよ。なんか文句ありますか?」

カチーンときて、「お前なめとんか!」と怒鳴ってしまった

多分分かっていての嫌がらせやろ

夜中に無線室に一人で座ってたら、ストレスもたまる(乗務員は文句しか言ってこんしな)

それは俺も経験者やからわかる(お前ひとりで無線室で本読んだり、お菓子食べたり、楽しそうやったやんか)

そう考えたら、乗務員は楽しいわ

お客さんと話は出来るし、常に景色が変わる

管理者やめて良かったなぁとは正直思うが、

数年後、タクシーの管理者とか、オペレーターとかやるやつおるんやろか…

と思ってしまう


5月21日(水) 60,530 36回

今日は夕方にオリックスの選手の家族を京セラドームに送っていったりして、

22時頃(青タン)には5万超えてたりして、

ビッグスコアが狙えると思ったが、

上のようなトラブルありで、大失速

悔しい…



2025年5月20日火曜日

年収1000万超えもゴロゴロいるはず

 久々に過去ログを見ていると、

驚くくらいにアクセスがあったりする。

ちょうど10年前(2015年3月)のポストだが、

https://cooldriver-in-kansai.blogspot.com/2015/03/blog-post.html

タイトルが「タクシー都道府県年収ランキング」

さすが俺(は?)

人を呼びそうなタイトルである(アクセス3万超えてるやん)。

しかし、この年収を見ると、

東京都でも400万を切ってる

今ならありえへんね…

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13287536418

それにしてもこのヤフーの知恵袋、めちゃめちゃ書きよんな

2023年のポストで、東京都のドライバーの平均年収が389万(令和4年度)

まあギリギリコロナ禍やったかもしれんけど、

中央値が200万前後?

なんで?

月収16万?10万切ってる人もいる?

そら、いるかもしれんけど(下には下がいるしな)

なんでそんなにタクドラ下げようとすんねん

https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%BC%E9%81%8B%E8%BB%A2%E6%89%8B%E3%81%AE%E5%B9%B4%E5%8F%8E%E3%83%BB%E6%99%82%E7%B5%A6-%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD

2025年のこの求人サイト(年収高めに出したいサイト)でも東京都で488万とか出してるし、

そら、平均にしたら、この業界年配者は悠々趣味程度に仕事してるし、

そんなんまで含めたら知らんけど、

都内で488万て…兵庫県で副業(行政書士)しながら仕事してる俺でもタクシーでもっと稼いでるし、

X見てたら、普通に1000万超えてるドライバーもゴロゴロいるはずやけど(根拠を示せ)

とにかく今は稼げるんですよ、タクシーは

確かに他の業界、大企業は信じられへんくらいの年収になってるけど、

仕事のプレッシャーとか、自由度とか、

運転好きの人にとっての楽しさとか考えたら、

一日中スマホ触ったり、本読んだり、遊んでるみたいな仕事してて

500万、600万簡単に稼げる仕事って他にある?って思うけど、

こんなん書いて、若い奴らにもっと入ってきてほしいんよね。

それが、このブログの狙いやから。


5月19日(月) 49,750 35回

6月度初日は苦しいスタートやった(でかいこと書いてる割に大したことないな)



2025年5月17日土曜日

乗務員による配車キャンセル

 配車アプリの画期的なところは、

乗務員側から配車をキャンセル出来るところである

これらのアプリが出来る前は、乗務員は配車先で延々と客に待たされることがあった

配車を受けるのは会社の無線室

現場は客の連絡先も分からず、勝手に逃げるわけにもいかない

無線室に言っても、トラブルを嫌うオペレーターは生返事をするばかり

しかし機械が配車するアプリは、この類のトラブルを恐れることもない

ボタンひとつである

今日も2時過ぎにアプリの配車依頼が入った

この仕事で終わるか

配車先に行くが、客はいない

「配車先につきましたが、お客さんが見当たりません」

メッセージを送る

反応がないので、電話を入れる

「すぐに行きます」

「お願いします」

待てども、現れない

アプリのメッセージが画面に表示される

「5分経過しました。配車をキャンセル出来ます」

最後の仕事やし、少し迷ったが、ここで甘さを見せると

こういう奴は次にまたやる

同胞(タクシー仲間は会社は違っても同胞である)がまた同じ目に遭うことになる

心を鬼にして、

配車中止ボタンを押す

これで良いのだ


5月16日(金) 72,990 48回

5月度の締め日やった

今月はよく出来た

自己ベストかな 

しっかり計算してないが(計算しろ)

86~87万はいったはず




2025年5月15日木曜日

5月度売上

 5月はありの中で、有休も取らず

よくがんばった

売上も良かったな

16日にあと1乗務残ってるけど、

ここまでの営収をまとめておこう


4月18日(金) 77,010 47回

4月20日(日) 63,910 39回

4月22日(火) 60,360 41回

4月24日(木) 50,640 35回

4月26日(土) 79,960 35回 ※関空あり

4月30日(水) 63,810 37回

5月2日(金) 52,910 40回

5月4日(日) 107,870 43回 ※観光タクシーあり 自己ベスト

5月7日(水) 54,090 37回

5月9日(金) 65,820 46回

5月11日(日) 70,860 50回 ※最終明石あり

5月14日(水) 52,000 36回

5月16日(金) 72,990    48回

合計 13乗務 872,230 534回

1乗務平均  67,094 乗車単価 1,633



2025年5月10日土曜日

ヒヤリハット

 雨の日は怖い

今日は昼前から雨が降り出し、

夕方からは雨脚が強まり、

暗くなると、周りが見えにくい…見えない

そのくせ、駅周りは傘をさした人がウヨウヨいて、

もう正直テンパったわ

19時過ぎ、駅から客を乗せて、交差点を右折する際に、

横断歩道前で止まる

もう行ったな

と思って車を進めて横断歩道を横切ると、

すぐ目の前を傘をさした、黒い服を着た人が

えっ…見えてなかった

ピラーの死角になっていたのか、

とにかく雨で見えにくい…見えない

その後、また客を乗せて、駅のロータリーで方向転換しようとして、

車を後退させると、

一度後方確認したはずなのに、

後退したときに傘をさした男性が後ろにいた

危うく接触しかけたというか、接触してたのかも

なんでこんなとこ歩いてんの?

と言っても、接触して事故になれば人身責任を負うのはこっち

冷や汗かきまくりの一日

雨怖いわ(去年雨の日に事故してるしな)


5月9日(金) 65,820 46回

雨でまあまあがんばったが、最後1時過ぎに力尽きた

六甲アイランドで爆睡…

7万いきたかったな



2025年5月8日木曜日

自動運転タクシー

 タクシーはいつか自動運転に仕事を奪われる

タクシードライバーは必要なくなる

なんてことが言われて久しいが、

そんなわけないやろ

と思っていた。

しかし、最近になってやはり

自動運転タクシーは実用が近いと感じる。

自動運転は技術的には現実的になってきてはいるが、

問題は、

(事故が起きたとき)誰が責任を取るか

というところである。

また1台ならともかく、

会社、企業として数台、または数10台の車両を持つとなると、

初期費用も膨大になってくる。

それらのリスク、費用を分散するためには、

個人投資のシステムを利用したら面白いのではないか

個人が投資として自動運転タクシーを購入する

例えば、1台1000万として(そんなに安いのか)

10年で償却するとしたら、保険料を含め1月10万ほど、

その投資資金で、毎月自動運転が稼ぐ料金から燃料費、管理費等を引いた配当を受け取る

例えば自動運転タクシーが1台月50万ほど稼ぐとしたら、

月30万ほどが個人投資家の利益となる可能性がある。

その多くを我々タクシードライバーが投資し、毎月の収入の付加収入となれば、

タクドラも月収100万ほど取れる職業になるのではないか。

余裕が出てきたら、2台3台と持ち車を増やしていけば、収入はどんどん増える

そんな明るい未来が見えてきた(なんか怪しいな)


5月7日(水) 54,090 37回

連休明け、

日中は病院行き帰りでそこそこ動いたものの

夜は静かやったな…



2025年5月5日月曜日

10万超え

 ゴールデンウィーク中日の日曜日

今日は数か月前に配車されている外国人の観光タクシー(英語話せるドライバー指定)

朝からポートターミナルへ迎えに行って、

カナダ人2名の観光添乗

天気も良くて、六甲山上や酒蔵めぐりなど4時間ほど、大変喜んで頂けた

料金は4万ほど、チップは2千円札(まだあったんや)

その後も地域のお祭り(だんじり)や、

ゴールデンウィークの帰省で神戸に帰ってきてるお客さんが多かったな

夜は23時台に大阪へ行った帰りに尼崎で仕事

最後あと一回で10万に届く

2千円で良い

というときに、また大阪茶屋町


5月4日(日) 107,870 43回

人生初の10万超えや(もうないやろな)



2025年5月3日土曜日

車内の匂い

 「あ、(この車)ええ匂いや」

「ほんま」

後部座席で若いアベック(死語やって)の会話を聞いて少しホッとする。

スプレーの芳香剤を使ってるせいやと思うが。

「この前三宮で乗ったタクシー臭くてまじ言葉でんかった」

女の子が言う。

「臭いタクシーほんまやばいよな…まじ黙るしかない」

ホッとするっちゅうのは、そこなんよね。

臭い車に乗って、

「臭いですね」

とは言わない。

客はただ不快な気分を抑えて黙ってるだけである。

そして家に帰って、または職場で、

「今日のタクシー臭かったわ」

とネタにする。

「タクシーって臭いですよね」

「加齢臭やろ(笑)」

「タクシーなんて、そんなもんやって」

「やっぱりタクシーって…(レベルの低い連中や)」

車内の匂い管理大事やけど、簡単やないよね。

ずっと乗ってたらダメ

人間の匂いって絶対つくし、

いればいるほど濃くなる

家族でもなければ、気になって当たり前

とにかく車から出ること

車内芳香剤や、スプレーなどで

人間の匂い→人工的な匂い

に変える。

あとは普通に換気やね。

窓を開ける

ドアを開ける

感染症対策にもなるし。


5月2日(金) 52,910 40回

金曜とは言え、ゴールデンウィークの中日

朝から雨でそこそこ動いたものの、

夜は静かやった…



2025年5月1日木曜日

関空

 1回前(26日)の乗務になるが、関空(関西空港)へ行った。

岡本の普通の住宅地にアプリ(タクシーGO)で配車されて、

行き先を聞いたときはテンション上がったなぁ。

若い日本人の母親と、小学校に上がったばかりくらいのハーフの男の子

サンフランシスコに住んでいて、日本のおじいちゃん、おばあちゃんのところに短期の里帰りしていたそうな

母親は息子に日本語で話したり、英語で話したりしていた。

メーター24,000円ほどに、通行料(高速料金)3,000円ほど、

合計26,850

天気も良くて最高のドライブやった(仕事やろ)。

4月26日(土) 79,960 35回




3日空けての乗務

最終大阪東心斎橋メーター13,000円ほど

ゴルフ好きのおばちゃんで道中話しっぱなしでちょっと疲れた(仕事やろ)

4月30日(水) 63,810 37回

  


2025年4月25日金曜日

出口

 ブログというのは、こつこつと投稿していれば、アクセスは増えてくるものである。

以前ブログを頻繁に投稿していた頃も、日々のアクセスが増えていくことに高揚感を抱いていたことを思い出す。

タクシードライバーの現場の声を聞いてくれる

もちろん同業者のアクセスは多いだろうし、それも重要やけど、

これからタクシーに乗ってみたいという若者、中年でも良いが(高齢者はあかんのか)

そういう人たちにアクセス出来た実感はあった。

自分で言うのもなんだが、俺のブログがきっかけでタクシーに乗ってる人もいるはずである。

これからも、そういう「タクシーに乗ろうぜ」的な発信をしていきたいし、

もっともっと志ある若者が入ってくると思っている。

そんな奴らの背中を押す情報を提供したい。

というか、タクシーブログって結局現場で起きているノンフィクションが一番面白くて、

自分が読者として読むときも、そういう現場のハプニング的な投稿を楽しんでいる。

だからこういうつらつらと理屈を並べる投稿は面白くない

と分かっていつつ、たまにはと

俺も長いことこの仕事を研究し、分析し、考えて行きつくのは、

出口

出口がないんよ、この仕事には

仕事自体はすごく楽しくて、ここんとこ収入も上がってきてるけど、

でも若い奴が入ってきて、

あー、楽しいなぁと感じるやろ

でも、この先俺どうなんの?

言ったら悪いけど、汚い車に、ダサいジャンパーとサンダル履いて、駅でだべってる個タクやおっさんドライバー

俺もあんな風になっていくんやろか

と思えば、

そらやめるわな

若い連中が入ってきても、1,2年で出ていくのも分かる

だからこそ出口

なんか夢のある出口を

俺が作ってやろうやないか

そう思ってる(まじか)

あんな風に俺もなりたい

そう思えるいかしたドライバーになってやる


4月24日(木) 50,640 35回

天気はめちゃめちゃ良かったけど

今日はひどかったなぁ(気持ち良いからみんな歩いてたんやろな)

5万超えただけでも御の字や



2025年4月23日水曜日

あー、そこ(信号)行って

 北野坂で車停めてたらアプリが鳴った。

配車先は異人館通り

迎車地に行くと、すぐに30~40代くらいの男性が乗車してきた。

「えっと、大丸の方行ってくれる?」

「わかりました」

「トアロード降りてったら良いから」

「はい」

北野坂を下っていくと、信号が黄色から赤になりかけたのでブレーキをかける。

「あー、そこ行って!」

「はい?」

「今の(信号)行けたやろ」

「・・・」

「こっちは急いでんねん」

「(わたしは)これで仕事してるんで、理解してもらえますか」

「何言ってんねん!あんなん全然行けたやんか!俺なら間違いなく行ってるわ」

そんなら自分で行ってくれ。

「大体来るの遅いねん!アプリで52分になってたのに、来たの55分や。どういうことや」

そんな機械が設定した時間知らんわ。

「(そっちが)言い返して来たら、俺とことん言うで。あんまり言わん方が良いで」

確かに、そういう人間なんやろな。

相手は黄信号で突っ込めと言ったのはドラレコにも証拠が残ってる。

こっちもとことんやる手もある。

しかし、この男がほんまに「とことん」やる気なら、警察行ったり時間もかかる。

「はい・・・すみません」

だからタクドラはなめられるんや。

と言われるかもしれない。

ここで折れた俺の対応が正しかったかどうかは、なんとも言えない。

ビビるような相手でもなかったし、

それほどムカついたわけでもない。

ただ「神戸にこんな人間いるんや」とは思った。

それだけ神戸の人は質が良い。

そこから降りるまで、全く会話なし。

せっかくの出会いも悲しい空気である。

ただ、逆にこういうの珍しいというか、ほとんどない。

「はい、1,300円です。ありがとうございましたー」

降ろしてしまえば、もう2度と会わないやろ。

威勢の良い言葉のわりに弱弱しい後ろ姿を見送った。


4月22日(火) 60,360 41回

火曜日の6万超えはうれしいな。



2025年4月21日月曜日

掬星台

 昼前かな、GOアプリのベルが鳴って、六甲道の駅あたり

配車先へ行くと、若い父母と小中学生くらいの娘さん2名乗車

どこいくんやろ

「掬星台お願いします」

掬星台?この時間に?

掬星台は神戸の夜景の名所である。

昼間に行くことはあまりないはず。

助手席に座った父親に聞いてみた。

「掬星台でなんかやってるんですか?」

「はい、トレランのイベントやってるんですよ。

昨日は自分が走って…21キロのループコースですけど、4キロ6キロ6キロ5キロと全部違うループのコースを走るんです。

累積標高が2200メートル」

「2200ですか!」

俺もトレランはなんどか出たことあるから、過酷なのは分かる。

「制限5時間なんですけど、最後の一周は制限内に入れないから諦めました」

「昨日結構暑かったですからね」

「はい、きつかったっす」

それにしても、掬星台は六甲の山上に行ってもまだまだ走る。

結局メーター6100円、東に行ったら尼崎くらいまで行ける料金である。

この日はファンラン?的なレースがあって、奥さんと娘さんたちが走り、お父さんは応援とのこと。

「がんばってね」

中学生ぽい娘さんに声をかけると、

「はい!」

元気な声が返ってきた。

がんばれよー(なんやねん)

六甲の山上は山桜がまだきれいやった。


4月20日(日) 63,910 39回

まあまあ好調




2025年4月19日土曜日

テシェキュル エデリム

 今日はついてた。

前回乗務はひどくて、最終まで約4万(最後に大阪行けたけど)

今日はその倍近く出来た。

そんなアップエンドダウンがあるのも、この仕事の面白さ。

20年以上経っても、それ(売上の波)がどのような根拠で起きるのか分からない。

しかしひとつ言えるのは、

毎回同じような、良く言えば安定した売上げやったら面白くない

と俺は思う(そら安定してた方がええやろ)。

今日は夕方に住吉から宝塚、約7千円

それだけでもラッキーなのに、

宝塚から三宮約1万円

加納町の道沿いに停めて日報を書いていたら乗ってきたトルコ人

800円の仕事が今日一番印象に残った。

乗車後しばしの沈黙の後、

where are you from?

と聞いてみた。

少し心の余裕があったのか、疲れててテンパってたのか、

そこからほんの数分の間に、英語やトルコ語でスマホの翻訳ソフトを使ったりやらで、

いろんな会話が出来た。

最後にいつも聞くやつ

how do you say "thank you" in turkish?

54歳のトルコ人は笑顔を浮かべて、

it's "テシェキュル エデリム"

タクシーって楽しい!


4月18日(金) 77,010 46回

5月度初日

良いスタートや




2025年4月15日火曜日

4月度売上

 なかなか自分の売り上げをしっかりまとめる時間がない(そういうやつが結構ごまかされてるんや)

ということで、ブログ上でまとめてみよう。


4月度

3月19日(水) 66,640 36回

3月22日(土) 57,270 40回

3月24日(月) 57,730 37回

3月26日(水) 69,990 29回

3月28日(金) 70,360 43回

3月30日(日) 62,910 39回

4月2日(水) 69,320 29回

4月4日(金) 48,820 43回

4月7日(月) 61,970 39回

4月10日(木) 57,820 42回

4月12日(土) 66,000 40回

4月14日(月) 53,820 44回

4月16日(水) 54,000 32回

13乗務 796,650 平均 61,280

うーん…まあまあかな(最後2回こけたな)

平均で6万超えてたら上々やろ(80切るとはな)


2025年4月13日日曜日

ポジティブにいこう

 現場でのブログを再開するにあたって、少しネガティブなタイトルをつけていたが、

この仕事に対してネガティブなところを共有してもらっても、自分がしたいこと(タクシードライバーの社会的地位の向上)には繋がらない。

何より今ほんまに楽しいんよね。

タクシーの運転席が、

その楽しさ

ポジティブな部分をどんどん伝えていくことこそ、

ポジティブな奴らをこの仕事に引き付けて、

社会的地位をあげる

かっこいい仕事になる

はず

しかし、

ウェイアウト

出口なんよなー

若いうちにこの世界に入って、

どこが出口(成功)になるのか

それはきっと個人タクシーではない

本当に良い景色を、これから入ってくる若い奴らに見せたい

そのために何が出来るか

それ(ゴールを見せること)が俺のゴールかな


4月12日(土) 66,000 40回

昼間は最高の天気の土曜日

よく動いた

桜もまだきれい



2025年4月11日金曜日

桜の季節

 神戸の開花は先月25日くらいやったやろか。

まだ十分見頃

タクシー乗ってて、優越感を感じる季節の一つである。











4月10日(木) 57,820 42回


2025年4月5日土曜日

入学式

 神戸の桜は満開!

この時期(とクリスマスシーズンかな)は、

本当にタクシー乗ってて良かった

と毎年心から思う

こんな贅沢な仕事ないよな

そこらじゅうに咲くきれいな桜を見ながら金もらえるわけだから

普通にありえへんレベルに楽しい

こんな俺も、少し前まで「管理職」という名の社会的にはある程度リスペクトされる肩書を持って、

「事務所」という名の牢獄に入れられていた

まあ過去のことは良い

ネガティブな話もやめよう(そんならタイトル変えろ)

そんな桜咲く良い季節に、駅から着物を着た女性と、明るいコートを着た娘さんが乗車してきた

そのいで立ちと、明るい笑顔で話す姿を見て、

「入学式ですか?」

若い娘さんは満面の笑みを浮かべて、

「そうなんです」

「良いですねぇ。今日は天気も良いし」

「はい、本当に」

「大学ですか?」

「専門学校です」

「そうなんですか…」

こういうとき、専門学校で何を学ぶかまで突っ込むべきやったな、と後で少し後悔した。

大学でなく、「専門学校」という響きに彼女がコンプレックスを感じていないか、これ以上聞いて良いのかと少し引いてしまった感がある。

大学なら、「何を勉強するんですか?」と聞いていたかもしれない。

それはまさに、このタクシーという仕事にコンプレックスを持っている自分とかぶるではないか。

タクシーに乗っていると相手に分かったとき、突っ込んで話を聞いてくれないと感じることがよくある。

この人しっかりしてるように見えるけど、タクシー乗ってる(底辺の仕事してる)んや

という空気

そんな空気を自分が出していたと思うと、自分にがっかりした。

しかし降り際に

「おめでとうございます」

と言うと、やはり満面の笑顔で、

「ありがとうございます!」

もちろん、この器量も良く前途ある娘さんは、コンプレックスなど微塵も感じていない。

「春らしい装いで良いですね」

「母と(色が)お揃いなんですよ」

「がんばってくださいね」

「ありがとうございます!」

恐らく彼女もタクシーという仕事に対して、蔑みや哀れみなどは微塵もなく、逆に良い印象を持ってくれただろう。

新しいスタートの日に乗車したドライバーとのちょっとした会話、彼女は一生覚えてくれるかもしれない。

こんな積み重ねがタクシーという仕事の価値、ドライバーの社会的地位を上げていくはず。

地道に行こうぜ。

手ごたえはあるんや。


4月4日(金) 48,820 43回

明るい話題とは裏腹に、ありえへんほど最悪な金曜日

株価大暴落の影響もあるんやろうか(毎日数十万損してるんやろ)

地道に行こうぜ(手ごたえはあるんか)









2025年4月3日木曜日

50年戦士

 タクシーの世界は2,3年のにわかでやたら知ったようなことを吹聴するドライバーもいれば、

50年乗っていても、謙虚な姿勢を失わないドライバーもいる

先日墓参りの仕事で、そんな先輩と一緒に仕事をさせてもらった

「この貸切って、どうやってメーター操作したら良いの?」

そんな先輩に(事務的なことを)俺が教えるような状況だったが…

俺も一応この世界20年を超えるキャリアではあるや墓参りのお客さんを待っていたとき、いろいろ話が出来た

「(ドライバーになったのは)万博の後かな、万博は忙しかったみたいやけど」

「万博って、(1970年の)前回の…生まれてませんわ」

「あの頃初乗り300円くらいやなかったかな、よう覚えてへんけど。でも、3年くらいでどんどん(初乗り料金)上がっていったわ」

「自分も(この世界)20年以上になりますけど、まともに上がったのは2年前が初めてですわ」

「そんでもな、300円そこそこで、1日50回は乗せて、よう(水揚げ)上がったよ」

「どんくらい上がりました?」

「どうやろ…それでも年収で700万はあったな」

「70年代に700万ですか。えぐいすね」

「タクシーも良い時代あったねん。今はあかんな」

「これからまた良い時代が来ますよ」


4月2日(水) 69,320 29回

4月最初の乗務

昼間は淡路観光なんかもあって、予定外の雨も降って…まあまあよく動いたな



2025年3月29日土曜日

10年付き合って(不倫して)てんで!

 前回の乗務だが、夜20時頃やろか

43沿いのコンビニへの配車

現着しても、誰もいない

コンビニから呼んで、そこにいないというのは経験上やや不自然

アプリの画面を見ると、全然違うところにアイコンがある

アプリで電話を入れる

「すみません、指定のコンビニに来てるんですけど」

「コンビニ?なにそれ?」

「…ここが配車の指定地になってるので、お客さんのいるところは…(ラブ)ホテルですか?」

「…」

「そちらに行きましょうか?」

「あんた何言ってんの?」

「そちらに行きますね」

そのラブホテル前に行くと、40~50くらいの女性がホテル前に座っている

こちらへ歩いてきた

「××さんですか?」

「どーでもいいわ、早く行って」

感じわる

目的地も指定されていたし、ちょっとむかついたから黙って運転していると、

ひとりでブツブツ言っている

「なんやねん…この10年なんやったねん!」

「あんな終わり方ある?」

「あんな背中向けて、わたし捨てられたの?」

いろいろ説明してくれている

もう見た目かなり崩れかけた女性で、

そら捨てられるやろ(ブログでしか書けへんな)

という感じやったが、

当然そんなことも言えない

かまってほしい感はガンガン来ていたので覚悟はしていたが、

やはり来た

「運転手さん、どう思う?」

聞いてたやろ前提か!

「いや…何がですか?」

「10年付き合ってて、今ゴミみたいに捨てられてん。どう思う」

確かにゴミみたいに見えます

なんて言えへんし

「長いこと付き合ってたんですね。相手さんは家族があるんですか」

「そうやで、それが何?」

「…お客さんもご家族があるんですか?」

「子供はおるけど、旦那とは一瞬で別れた」

分かるわw

「まあ、そういう関係ならどこかで終わりは来るんでしょうし(もっと良いなぐさめかたないんかい)」

「あの人は、家族じゃない人と付き合いたい言っててんで!」

「お幾つくらいの方やったんですか?」

「60過ぎ」

「随分年上?ですか。男前の方やったんですか?」

「顔めっちゃぶさいく」

「はぁ」

「わたし前の旦那と別れたときめっちゃ借金あったから」

あったから、なんやねん

そのおじさんに払ってもらってたんか

見た目だけやなく(言うな)、中身まで最低やな!

目的地に着いた

「ペイペイで払います」

QRを通すが、「残高不足です」

やばい…

「あれ、おかしいな、お兄さん見てくれる」

「あぁ、残高足りてないんで、チャージしたら良いんやないですか」

「やって」

「はぁ…」

1万円チャージしてみる

(口座に残金がありません)

やばい

「あの残高ありませんけど」

「ハハ、どうしよ。お兄さん、ちょっと飲みません?」

絶対いやや

3千円チャージしてみる

できた!

料金は2900円、ギリギリ?助かった

「決済できました。早く降りてください」

久々にスリルある、しかし終わってみれば楽しいおばちゃんやった


3月28日(金) 70,360 40回

年度末の金曜日

7万も及第点かな

2乗務連続の7万

桜も咲いて、これからやなー



2025年3月23日日曜日

もうすぐ万博

 「もうすぐ、来月から万博始まるね」

お客さんから、こんな話題を振られることは多い

万博会場の輸送が課題になっていて、ライドシェアの時間制限解除や、タクシーの営業区域の制限解除なども行われる予定である。

「タクシーが不足してるとか言われてますね」

「それはライドシェアでなんとかカバー出来るんやろ」

「…どれだけの人がライドシェアするんですかね。しかもそれらの車が、万博会場に入るという保障はあるんでしょうか」

「そら、万博のためのライドシェアやから、入るやろ」

「ライドシェアは基本個人事業者ですから、そこに入らないといけないという縛りはないと思います。万博会場は島ですし、タクシー的には非常に効率の悪いエリアになりそうです。ライドシェアの車は想定しているほど入らないのではないでしょうか」

「そんなら、タクシーが入るやろ」

「経験あるタクシーの方がそういった効率の悪いエリアは避けます。しかも外国人が多いとなれば、タクシードライバーのほとんどを占める年配ドライバーは近づきません。万博始まったらすぐに車不足でパニックになるんやないですかね」

「どうしたら良いんや」

「ライドシェアでは無理ですが、タクシーで固定給のドライバーを作るべきですね。仕事があるのは分かってる。あとは固定給で強制的に万博会場に入るように指示をする必要があります」

「タクシーで固定給なんてあるんか」

「今はほとんどありません。しかしこれからは万博会場に限らず固定給のシステムを取り入れないと車両不足は免れないでしょうね」


3月22日(土) 57,270 40回

お彼岸で、墓参りの仕事なんかもあったが、夜は静かやったな。

桜もまだまだかなー



2025年3月20日木曜日

4代目

 夜22時台やったかな。

今津駅あたりからGO配車

「ちょっとその(アプリ指定)行き先まで行って、ここまで戻ってきてもらえますか」

「わかりました」

往復の仕事は近場でも悪くない

その客は走り出すなり、いろいろとタクシーについて聞いてきた

「タクシーってどうなんですか?うちの株主さんの息子がタクシー乗ってるらしいんですけど」

「そうなんですか」

なにやらその息子が外国人と揉めて、3日の乗務停止になったとか…

「あっ、そこそこ、ここでちょっと待っていてもらえますか」

その場所は、2号線沿いの、見るからに中小企業

待っていると5分ほどで戻ってきた

「こちらはなんの会社なんですか?」

「いやー、恥ずかしながら、水道管の会社なんです」

「配管関係ですか、何も恥ずかしくないやないですか」

「一応わたしが経営者です」

「そんな感じがしたから、伺ったんです」

「そうですか(笑)、わたしが4代目なんですよ」

「へー、4代続くってすごいですね」

「2代目と3代目にはお世話になってます」

「お祖父さん、お父さんということですか?」

「いや、うちは世襲は禁止してるんで」

「えー!世襲なしに(中小企業が)4代も続いてるんですか!」

「はい、2代目と3代目が50%づつ株を保有してます」

「ということは、経営者でありながら株は持たせてもらえないと?」

「そうです。そして2代目は株は持っていても経営に口出しは出来ません」

「はー…」

「3代目は口出し出来ます」

「はぁ…ということは創業者やその家族は株を全て手放していると」

「そうです」

「わたしが退くときに2代目さんの保有株50%を引き継ぐ形になります」

「そして今の3代目は株は50%保有しても、経営に口出し出来なくなる」

「その通りです」

「面白いですね!」


3月19日(水) 66,640 36回

4月と初日

朝は六甲が雪で白くなるほどの寒さ

良く動いた

が、午後は書士の仕事で2時間抜き

まあまあでしょう



2025年3月18日火曜日

成長実感

 タクシーという仕事は決してしんどくはない

誤解を恐れずに言えば、楽な仕事だ

よく収入が低いなどと言われるが、

最近はまあまあ稼げる仕事(年収500~600万)にはなってきてるし、

それでも少ないという人もいるかもしれないが、

誰にも干渉されず、

自分のペースで仕事が出来て、

自営業のようでありながら、

面倒な青色申告もなければ、

普通にやっていればクレームを受けることもない

そんな楽な仕事でもらえる金としたら、決して悪くはない

しかし問題は、

成長実感を感じられないことである

この仕事にどっぷり浸かってしまうと、

将来のヴィジョンが描けない

それを作ることやろなぁ

この仕事のステイタスを上げるのは


3月17日(月) 58,640 41回

3月度累計 728,490 12乗務 平均 60,745

悪い時期、苦しみながらも、平均6万超え

なんとなく達成感