2021年5月31日月曜日

がんばっている人ほど損をする

 ちょっと前の記事だけど、タクシーの休業について、

休業決断のタクシー運転手 給付金申請月11万円 「頑張っている人ほど損をする」

飲食店は休業要請があって、協力金も支払われる(それで良いとは言わないが)けど、タクシーは雇調金(雇用調整助成金)か、休業支援金・給付金に頼るしかない。

飲食業は休業している。

会社関係は、テレワークなんかで、なるべく動かない。

需要は絶望的に減っている中でも、タクシーを必要としている人はいる

しかし、雇調金や休業支援金を使えば、仕事をしなくてもいくらかの金はもらえる。

極端な話、コロナ前の全てのタクシーが出たら会社は持たない。

だからと言って、全てのタクシーが休業したら、利用者は困る。

そこで上の記事のドライバーのように、出て行って、多くのドライバーが休業してるから出来ないこともないけど、やはり疲れ果てる。

チキンレース(※)のようなもので、このままだと、長く走ったもの、がんばったものが損をする(死ぬ)みたいな世界になってる

相手の車や障害物に向かい合って、衝突寸前まで車を走らせ、先によけたほうを臆病者とするレース。

残念だけど、タクシーは淘汰される段階なのかな。

このコロナという「ふるい」から残ったものだけが、次の世界を見れる。

今回のコロナ禍で俺も結構考え方が変わった

若い人たちにこの世界に入ってきてもらいたいと思ってたけど、それは難しいのかなと。

コロナ前は、業界が変わっていくことで(今までほとんどいなかった)若い連中を迎え入れられると思ってた。

でも、ちょっと今は無理。

がんばっている人ほど損をする

信じたくないけど確かにそういう世界で、タクシー業界だけではないかもしれないが、病巣は深い。

ここから立て直すのは大変だなぁ。

正直諦めかけてる自分もいる。

でも上の記事で一つ、この業界の光も感じた。

「ただ、運転席と後部座席の間にビニールカーテンを吊るすことはしなかった」

少し感動した。

記事にもあるように、確かにビニールカーテンは事故リスクを高める。

でもそれだけじゃない。

乗客との壁を作ってしまったら、この仕事の光がなくなる

この業界、まだ捨てたもんじゃないと思わせてくれる一文だった。