終電時間にある駅に入ると、客が並んでいた
暑くなると、客も増える
特にここ数年の猛暑はタクシードライバーにとっては、ちょっとした夏のボーナスである
今日は特に人身事故があって、終電が遅れていた
列の先頭は、年配のサラリーマン
「六甲台まで」
「わかりました」
ふと列を見ると、
次に並んでいたのは、黒いワンピースを着た若い女性やった
きれいな娘やな
もう1人ずれてたら…などと思いつつ、男性を送る
男性を降ろして、また坂を下って同じ駅に入る
まだ客は並んでいたが、
あと2名やった
前にいた中年女性を乗せる
ふと、次に並んでいる女性を見ると、
黒いワンピースの、
さっきも次に並んでいた…
そんなわけない
「新在家の方へお願いします」
「わかりました」
ちょっと気になったので聞いてみる
「あの…さっき後ろに並んでいた女性って、ずっと後ろにおられました?」
「はい?後ろ?わたしが最後でしたけど」
「…」
女性を降ろして、43号線を三宮方面へ車を向ける
スマホが光って、ラインが入った
こんな時間(1時前)に…
「ずっと待ってます。わたし、帰れないんです」
見たこともない、sanaというアカウントのアイコンは、
次に並んでいた女性やった
7月31日(金) 70,840 56回
前回乗務29日がひどかったので、
7万出来て、ほっとしたが、
7万とか、数年前まで普通出来なかった数字が、
簡単に出来る時代になってきた





