2026年3月20日金曜日

タクシーストーリー㉙ 初乗務(出発前)

行き詰まっていた前職のスーパー店長の仕事を辞め、

家族(嫁)の反対を押し切り、

2種免許を取得し、

社内研修を終え、

遂に乗務員証を手にし、

初乗務を迎えることになった

10月半ばの秋晴れの日やった

朝7時に出勤し、

免許証を提示し、

アルコールチェックをする

いつもは晩酌ビール2本くらいの日課があるが、

この日の前日は休肝した

アルコールチェッカーの「ピー!」という音(問題なし)を聞いて、

緑のランプを見ながら、

「行かなあかんのや…」

少し怖くなった

「山元さんは隔勤の予定ですが、今日は初日なんで夕方17時くらいを目途に入庫してください」

「わかりました」

「何か気になることはありますか?」

「あの…配車アプリ(タクシーGO)の操作方法を聞いてなかったんですが」

「あー、あれね。配車がかかったら、鈴みたいな音がなりますから、そうしたら画面の『了解』ボタンを押してください。後はナビで配車先まで誘導してくれますから」

ぶつけ本番かよ

「…決済方法とかは?」

「お客さんが後部座席の画面で操作しますから、特に問題ありません」

問題ないわけないやろ

ほんまに大丈夫か

車庫に出て、担当車のボンネットを開ける

東京あたりではジャパンタクシーとか言う、丸っこい車が主流だが、

関西ではまだこの旧型クラウンがよく走っている

オイルやラジエーターの冷却水、バッテリーの水などチェックする

ボンネットを閉めて、ボディを濡れタオルで簡単に拭いて、

車内のマットをマットクリーナーに通す

いよいよか

無線のタブレットで「開局」ボタンを押した


3月19日(木) 67,450 47回





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