今年タクシー業界において、どのような流れがあったのか簡単に振り返ってみよう。
今年のニュースとしてのトップは、なんと言っても世界的に旋風を巻き起こしている配車アプリ「Uber(ウーバー)」の上陸だろう。
ウーバーは世界の各都市で、ドライバーという資源を持たずに、スマートフォンをプラットフォームにした新しいサービスを提供している、いわゆる「ベンチャー企業」である。
2009年にシリコンバレー(アメリカ)で生まれたこの会社は、ビジネスの世界では非常に高い評価を得ているが、「タクシー」というレトロな世界にはなかなか馴染まない。
子供たちが楽しく遊んでいる公園にある子どもがPCを持ち込んで、すべり台を降りるスピードや、ぶらんこの回転角度を計測して子どもたちをランクづけし始めたような感じだろうか。
見ている親たちや優秀な子どもにとっては面白いかもしれないが、長い時間をかけて築かれた公園の「序列」を打ち砕かれたガキ大将たちにとってはたまったものではない。
各地でウーバーを排除しようとする動き(今年ロンドンやパリで起きたデモなど)が出ている中、日本(東京)ではまだ大きな動きは出ていない。
ここでは「過剰」とも言われている日本のタクシー規制がバリアになっているのかもしれないが、まだ拒否反応が出るほどに日本ではウーバーが普及していないとも言える。
それなら今後、いや来年あたり日本でもウーバーが暴れまくるのか?
俺はそうは思わない。
日本では法人タクシーの割合が多く、東京ではその大手(日本交通など)が既に自社製の配車アプリを提供している。何より年金をもらっている法人の高齢ドライバーが思い切って登録するほど、メリットや(デジタル)ナリッジあるとは思わない。
個人タクシーがウーバーに流れたとしても、約5分の1では利用者の利便性は限られる。
日本のスマートフォンの普及率(約40%)も先進国の中では低いが、それは(日本特有の)高齢化社会も一つの理由と言える。
タクシー利用も日中は高齢者が多く、今後さらに進んでいく高齢化の波の中で高齢者がウーバーでタクシーを呼ぶ日が来るとは思えない。
深夜においては需要も多く、供給(運転手)が減少していく中でアプリ呼び出しによる「縛り」は有能なドライバーは感覚的に拒否するだろう。
ということで今年表の話題はウーバーのような配車アプリによるものが多かったが、潜在的には「供給不足(人手不足)」が少しずつ実感を伴ってきたのが裏の話題と言えるだろう。
来年以降タクシーにおける人材不足はどんどん表の話題になってくる可能性がある。
これは現在運転席に座っているドライバーにとってはある意味「朗報」だが、ここで「質」を落としてしまってはこの世界は変わらない。
言いたいのは、
今後これ以上運転手は増えない、もう排除する必要はありませんよ
ということである。
いかに優秀な若い人材をこの業界に取り込んでイメージを上げていけるか
それこそが現役ドライバーにとっても利益になるということに気付かなければならない。
そのためには、単なる「移動する箱」ではなく、「情報の詰まった空間」であることを可視化していくことが必要なのかなと感じている。
タクシー1台、1人の運転手が持つ情報は限られているが、その一つ一つの点を集めていけば車内にはネットなどでは得られない情報が溢れている。
その「情報の海」に俺は魅力(ビジネスチャンス)を感じているのだが・・・
日本中の公園における「知恵」を集めたら、今までにない「テーマパーク」が出来るんじゃないかと夢を膨らませて、新しい年を迎えようと思います。
今年のニュースとしてのトップは、なんと言っても世界的に旋風を巻き起こしている配車アプリ「Uber(ウーバー)」の上陸だろう。
ウーバーは世界の各都市で、ドライバーという資源を持たずに、スマートフォンをプラットフォームにした新しいサービスを提供している、いわゆる「ベンチャー企業」である。
2009年にシリコンバレー(アメリカ)で生まれたこの会社は、ビジネスの世界では非常に高い評価を得ているが、「タクシー」というレトロな世界にはなかなか馴染まない。
子供たちが楽しく遊んでいる公園にある子どもがPCを持ち込んで、すべり台を降りるスピードや、ぶらんこの回転角度を計測して子どもたちをランクづけし始めたような感じだろうか。
見ている親たちや優秀な子どもにとっては面白いかもしれないが、長い時間をかけて築かれた公園の「序列」を打ち砕かれたガキ大将たちにとってはたまったものではない。
各地でウーバーを排除しようとする動き(今年ロンドンやパリで起きたデモなど)が出ている中、日本(東京)ではまだ大きな動きは出ていない。
ここでは「過剰」とも言われている日本のタクシー規制がバリアになっているのかもしれないが、まだ拒否反応が出るほどに日本ではウーバーが普及していないとも言える。
それなら今後、いや来年あたり日本でもウーバーが暴れまくるのか?
俺はそうは思わない。
日本では法人タクシーの割合が多く、東京ではその大手(日本交通など)が既に自社製の配車アプリを提供している。何より年金をもらっている法人の高齢ドライバーが思い切って登録するほど、メリットや(デジタル)ナリッジあるとは思わない。
個人タクシーがウーバーに流れたとしても、約5分の1では利用者の利便性は限られる。
日本のスマートフォンの普及率(約40%)も先進国の中では低いが、それは(日本特有の)高齢化社会も一つの理由と言える。
タクシー利用も日中は高齢者が多く、今後さらに進んでいく高齢化の波の中で高齢者がウーバーでタクシーを呼ぶ日が来るとは思えない。
深夜においては需要も多く、供給(運転手)が減少していく中でアプリ呼び出しによる「縛り」は有能なドライバーは感覚的に拒否するだろう。
ということで今年表の話題はウーバーのような配車アプリによるものが多かったが、潜在的には「供給不足(人手不足)」が少しずつ実感を伴ってきたのが裏の話題と言えるだろう。
来年以降タクシーにおける人材不足はどんどん表の話題になってくる可能性がある。
これは現在運転席に座っているドライバーにとってはある意味「朗報」だが、ここで「質」を落としてしまってはこの世界は変わらない。
言いたいのは、
今後これ以上運転手は増えない、もう排除する必要はありませんよ
ということである。
いかに優秀な若い人材をこの業界に取り込んでイメージを上げていけるか
それこそが現役ドライバーにとっても利益になるということに気付かなければならない。
そのためには、単なる「移動する箱」ではなく、「情報の詰まった空間」であることを可視化していくことが必要なのかなと感じている。
タクシー1台、1人の運転手が持つ情報は限られているが、その一つ一つの点を集めていけば車内にはネットなどでは得られない情報が溢れている。
その「情報の海」に俺は魅力(ビジネスチャンス)を感じているのだが・・・
日本中の公園における「知恵」を集めたら、今までにない「テーマパーク」が出来るんじゃないかと夢を膨らませて、新しい年を迎えようと思います。