「あぁ・・・そうらしいですね」
「何であんなに安いんやろ、あんな値段でやっていけるんやろか?」
「えぇ・・・あんな値段でないとやっていけない、という表現になるかもしれません」
「どういうこと?」
「エムケイさんは俗にいう『リース制』というシステムを取っていると言われてます」
「リース制?」
「表面上はしっかりした賃金システムを作られていると思いますが・・・こういうことブログに書くと怒られたりするので」
「ブログ?」
「・・・いや、気にしないでください。とにかく一般的な話として聞いてください」
「はぁ・・・」
「日本では歩合制が主流なので、リース制というシステムはほとんど適用されていません。しかし欧米の大都市・・・ニューヨークのイエローキャブが有名ですが、海外では一般的に使われているシステムです。要するに運転手が業者から車を『借りる』わけです」
「借りる?」
「形として、ということですが」
「ちょっとよくわからんのやけど」
「そうでしょうね。運転手でもわからない人は多いでしょう(偉そうやな)。例えば一日の売上が3万円だとします。我々のような歩合制の運転手の場合、歩合率が50%だとすると取り分は1万5千円になります。実際は月でまとめて月給になるわけですが」
「それはわかるわ」
「これがもしリース制の会社で一日のリース料が2万円だとすると・・・」
「1万円しかもらえへんのか」
「そういうことになります。(エムケイさんの)実際のリース料がいくらか詳しいところはわかりませんが、これでは運転手はみな逃げてしまいますよね」
「ちょっとわかってきたわ、エムケイのタクシーは(乗りたくても)なかなか捕まらへんからな」
「そういうことです。まあ神戸なんかでは車両数も少ないでしょうが、地域の一般的な価格より安く設定すれば、それなりに売上も揚がりやすくなるでしょう」
「せやろな、いろいろ文句言われるんちゃうん?」
「まあ・・・それは確かに問題ですが、ここでは置いておきましょう。しかし地域の一般的なタクシーの平均売上が3万円の日に4万円揚げられるとすれば、リース料を差し引いても2万円残ることになります」
「(50%歩合の運転手より取り分が)5千円多いわけか」
「細かく言えば、リース制は燃料費なんかも運転手持ちになるわけですが(歩合制は通常業者持ち)、それも含めて(一日2万円)と考えればそういうことになります」
「そうやって聞いたら、結構簡単やな」
「要するにリース制の考え方では運転手は『お客さん』になるわけです。売上がいくらだろうが、業者にとっては関係ないですが、稼ぎやすい方が『客』も集まりやすいことになります」
(多分)続く・・・
6月6日(月) 景気指数40 晴
売上 18,490 11(2)回 11.50時間 MAX 3,190
今日はまた(懲りずに)志願してH駅へ
昼間はそこそこ(1万)出来たが、
夜がうまくいかんかった
いくつか失敗があって悔やまれる乗務
しかし売上的にはこんなもんかな・・・
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