2026年10月1日木曜日

タクシーストーリー第45話 「(乗り始めて)何か月くらいや?」

 タクシー乗務を始めて、

1か月もすると、主な病院や施設、マンションなどの名前も覚え始め、

覚えた道と、それらのポイントがつながってくる

日々変わる人との出会い、会話

晴れた日の青い空

タクシーって、楽しい

と思い始める頃である

しかし、2か月くらい経つと、今度は覚えた道とは別のルートが見つかったり、

小さな診療所や歯医者、ホテルやマンションへの入り口へのアクセス

幹線道路での車線変更の難しさ

いろいろと仕事の深さが見え始め、途方に暮れたりする

その日も、昼休憩前に車庫(会社)に戻り、手洗いを済ませ

車庫では落ち着かないので、近くの公園へ行こうと車に乗った

すると、

「どうや?新人 うまくやってるか?」

先輩乗務員が声をかけてきた

噂に聞くと、元大手企業の営業マンで、売上はトップクラスらしい

年齢は50過ぎ、自分よりちょっと上のようである

「はい、なんとかやってます」

「なんや、不安そうな顔して。「なんとかやってます」いう感じでもないな(笑)」

「ちょっと壁に当たってるかもしれません」

「(乗り始めて)何か月くらいや?」

「2か月です」

「2か月で壁を感じるんなら、優秀やろ。そのくらいはまだ楽しくてブンブン走るころやろ。壁って、どういうことなん?」

「どういうって…表現するのは難しいですけど、なんか決まったルートを走ってるだけで良いのかとか、マニュアル通りの接客ではあかんのちゃうかとか」

「はぁ…いろいろ考えてんねんな。金さえもらえたら良いみたいなんちゃうから、やっぱり優秀なんちゃう。事故は?」

「一度やってます」

「そうか、2か月で一度なら優秀やろ(笑)あんた、名前なんっていったかな、前に挨拶してくれたけど、たくさんおるから名前覚えられへんくて…申し訳ない」

「山元といいます」

「山元さんか」


9月28日(月) 79,450 57回

この日は、一日中雨でよく動いた

夜になっても走りっぱなし、

ロングなし、ミドルは最後にこども救急病院の5800円があっただけでこの数字は上出来


9月30日(水) 74,840 52回

今日の乗務はとにかく昼間から細かくて、忙しいわりに数字が上がらず苦しい乗務やったが、

最後に加古川

がんばってたら、最後には報われる

タクシー乗ってたら人生学ぶわ




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