2026年1月24日土曜日

タクシーストーリー⑲ 卒検(学科)

学科試験は95問の〇✖方式で、

形式は1種とほぼ同じである

文章題90問と、イラスト問題5問(配点2点)

100点満点

1種と違うのは合格ラインで、

2種は90点以上取らないといけない

実技は認定の自動車学校を卒業すればクリア出来るが、

学科試験は卒業後に免許試験場で受けなければならない

自動車学校の卒検はいわば模試であり、

本番よりやや難しめに作られている

問題もバスなどが絡んでややこしいものも多く

例えば、

乗合バスやタクシーの運転者は、交通事故などのため運行を中断したときは、代車により運行を継続するか、旅客を出発地まで送り返さなければならない。

この問題、

まず交通事故「など」って何?

とか、

交通事故したのに代車で運行出来るわけないやん

出発地まで送り返す?

そんな余裕あったら、目的地に送ったら良いやん

などという現実的な疑問

そんなことをいろいろ考えて、

常識的に判断すれば、

答えは✖やろ

と思うのだが、

実際の答えは〇なのである

または、

客待ちのタクシーは継続的に車を停止しても、運転者が運転席にいれば駐車にならない。

これ✖で、

客待ちは駐車になるということだが、

現役のドライバー、特にベテランドライバーにこの問題を問えば、

90%は〇と答えるやろう(笑)

街中駐車のタクシーだらけやんみたいな

※実際は駐車禁止エリアなどで、「客待ちタクシーを除く(タクシーは駐車可)」というところもある

要するに、過去問や模試などで、

ある程度の問題傾向を覚えてしまわないと90点以上は難しい

そんなことを1週間やってくるわけである

学科の卒検は、最終日の10時に始まり、

50分、

〇✖なので、あっという間に採点が終わった

満点やった

梶川は99点やったらしい

杉本さんと、吉川さんは1回目で基準点を取れなかったらしく、

11時から2回目の試験を受けていた

部屋に戻って、荷物をまとめていると梶川が入ってきた

「さすがやな。満点なんて年に何人もおらへん言うとったで」

「もう20年以上前ですが、1種の学科も満点でした」

「はぁー!ほんまかいな」

「やるとなったら、とことんやらないと気が済まないんで」

「ええこっちゃ」

梶川は子どもをほめるような笑顔を浮かべて、ドスンとベッドに仰向けに横たわった

「タクシーか…なんかおっさんらの仕事やと思って馬鹿にしとったけど、自分が乗ることになるとはなぁ」

これは今日本中でタクシーのハンドルを握ってる多くのドライバーが、タクシーに乗り始める頃に感じたことであろう

追試を受けた2名も2回目で合格したらしい

2回目で合格出来ないと、午後から学科の追講義を受けて翌日再受験になる

無事6人全員月曜に(入校から8日間で)帰れることになった

昼過ぎから、簡単な退校式があって、

各人帰路についた

同じ神戸の真鍋さんは車で来ているため、一緒に乗っていかないかと軽く社交辞令で言われたが、

そこまで親しい関係ではなかったし、

会社で帰りの高速バスのチケットも用意してくれてたので、丁重にお断りした

大阪組とはバスが違うため、先に来たバスに一人で乗り込んだ

「また情報送ってな」

梶川が手を振っていた

昨日の食堂交流会でみんなとラインの交換はしていた

バスに乗り込んで、コンビニで買ったバンとコーヒーを食べながら、

鳴門海峡を渡る橋から海をながめていた

濃いめのコーヒーが妙においしく感じた


1月23日(金) 78,740 45回

こんな売上は、以前は年に何回出来るかという感じやったが、

昨年11月の値上げ後は簡単に出来るようになった

1時過ぎ、西宮でGOアプリが鳴って、

飲食店から3名のサラリーマンが乗り込んで来た

「運転手さん、まず吹田行って、その後なんばの方行ってほしいねんけど」

「吹田から、なんば…ですか?」

「もう1台呼んだ方が早いかな」

「…そう思いますけど」

「ごめん、そんならそうしますわ。こいつ一人乗せて吹田までお願いします!」

「分かりました」

こんなやる気ない感じで8万近く出来るからな





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