2016年1月28日木曜日

タクシー初乗り距離短縮

年明けの投稿がまた遅れてしまったが・・・(やる気あんのか)

2016年は年明けから株価の暴落・・・

というのも今回は中国不安が取りざたされており、ここ数年の観光需要の高まりが言うまでもなく中国人旅行者に起因していることを考えると不安が残るところである。

タクシーも都市部を中心に「爆買い」の恩恵を大きく受けている

そんな中、今年気になる動向としては、

国交省 タクシーの初乗り距離を短縮で運賃も安く 来年度から実証実験を開始


この実証実験を今年東京で行うことがほぼ決まっているようである。

東京都市部全域で行うかどうかはまだ定かではないが、初乗り距離の変更については個別の業者では出来ないので、少なくとも一定の地域のまとまった車両で実施されることになる。

具体的には、

初乗り1.16キロ 460円 (加算280メートル 90円)

又は

初乗り0.88キロ 370円 (同)

というイメージである。

現行が、

初乗り2キロ 730円 (同)

なので、どちらにしてもインパクトはある。

そもそも初乗りの距離など知らない利用者も多い中、名目料金が大幅に下がるということになる。

現状でも2キロ以内の利用者が多い中で、乗車回数が同じとすれば間違いなく営収は下がる

要点は、

この措置で利用者が増えるか

ということである。

俺は元々初乗り距離短縮推進派であったが(長い名の派閥やな)、

営収が下がらないという確信はない

というか、当初は間違いなく営収は下がる。そして、

時間をかければ必ず利用者は増える

しかしその「時間」は恐らく年単位であろう。

行うと決まっている以上、タクシー業界がその「時間」に対してどれほどの耐性があるかという実験になるはずである。

言い方を変えれば、

既存のドライバーにとっては我慢の実験になる

しかし、これから入ってくるドライバーは従来の「初乗り2キロ時代」を知らない。

しかもタイミングによっては、

利用者がどんどん増えていくのを実感することになる

さらに

短い利用者が増えることは、「流しの技術」も今までより活きてくる

ロングボールを多用する退屈なサッカーから、ショートパスをつなぐエキサイティングなサッカーに移行するように・・・(「ロングボール」十分エキサイティングやろ)

・・・要するに

タクシー乗るなら今でしょ

ということで、今年もよろしくお願いします(投稿もショートで良いから回数増やせ)。



2015年12月25日金曜日

2015年のタクシー業界

いや早いもので、今年も終わりに近づいてますね…(今年何回投稿したんや)

今年のタクシーを振り返ってみると、どうなんやろ、正直言ってあまりタクシーが一般的な話題にならなかった気がする。

ウーバーの話題なんかはそれなりに続いてるんやけど、それほど進展はない。

http://cooldriver-in-kansai.blogspot.jp/2014/12/blog-post_31.html

昨年末の話題を振り返ってもやっぱりウーバーなんよね。

じゃあ一年経って(日本で)何があったかって、表立っては特にないんですよ。

まあウーバーの影響(?)で、日本でも「ライドシェア特区」なんていう話も出てきてるけど。

秋田県の仙北市や兵庫県の養父市かな・・・この辺の過疎地での「ご老人の足」の問題を、都市部で「金儲け」しようというシリコンバレーのベンチャー企業(ウーバー)とつなげるのは無理があるよね。

結局どちらにしてもうまくいかないと思うんやけど。

まあ、ウーバーなんかが出てきたことで、タクシーが「前向き」に注目されるというのは悪くないと思ってる

ほんまにそれまでタクシーの話題と言えば、「貧困」「強盗」「労働者の墓場」みたいなネガティブな話題ばっかりやったから(墓場まで言われてないやろ・・・)。

いろいろ言われながらも、不思議とこの業界には優秀な、おもろい人材が多く集まってるんよね。

「あんた何でこんな仕事してんねん」

なんて言われながら、

「何でもっと早くこんな仕事してへんかったんやろ」

と思いつつ、この仕事を楽しんでる。

「人出不足」がほとんどの業界でキーワードになりつつある昨今だが、

人出が不足するということは、一人ひとりの仕事量の負荷が高まるわけで、「ブラック企業」なんて言葉も普通に流通する時代になってきた。

しかしタクシー業界、とうかタクシー運転手にとっては「人出不足」はグッドニュースでしかない

歩合制やから、人が少なくなればなるほど、一人あたりの仕事量は増えて、要するに営収が増えることになる。

良い時代になりました

今日はクリスマス・イブ

クリスマスプレゼントを運ぶサンタクロースが今頃きっとタクシーに乗って、グーグルマップのスターをドライバーに見せている頃やろう。

「次はこの家に行ってほしい」

そしてその家に着いて、

「ちょっとここで待っててもらえるかな、また次の家に行くから」

と髭のおっさんが大きな袋を持って降りようとしたとき、

「すみません、荷物は置いていってもらえますか」

「いや・・・それは・・・」

「無理ならここまでの料金一度精算してから降りてください」

2015年11月26日木曜日

Uberは完璧なタクシー移動を目指す?

最近はウーバーの記事が本当に多いねぇ・・・(おばちゃんか)

Uberは完璧なタクシー移動を目指し、ドライバーが配車依頼を途切れなく受け取れる機能を実装


またちょっと面白い記事だが、

「完璧なタクシー移動」

って何かと思ったら、

これはドライバーが乗せている乗客のタクシー移動が終わりに近づいた時点から、付近にある次の配車依頼を受け取り、承認することができる機能だ。

これって要するに「(空車)予定車配車」いうことやんね。

もうすぐ空車になる実車(客を乗せている)車両に配車するのは、

結構普通にあるんちゃうの

まあ通常は無線で口頭で空車予定地を報告して、オペレーターがその近くの予約を配車するという流れになるが、

ウーバーの場合は、スマホで空車予定地をタップするんかな

運転中に?

あとこれは従来の予定車配車でもあるんやけど、利用者が最初に言った目的地で降りるとは限らないからね。

そういったリスクを含んだ配車を「完璧な」と表現されても・・・


面白かったのは、

乗客は車が到着すると同時に屋外に出て車に乗り込むことができるよう、車が到着する少し前に通知を受け取る。これでドライバーは乗客を待つことがなくなる。(Uberは今後それぞれの乗客が乗り込むまでどの程度時間がかかるかをトラックし、時間のかかる乗客には早めに通知するといったことができるかもしれない。)

タクシー知らなすぎるやろ

こんなこと(少し前の通知)で利用者がタクシーが到着する前に、ハチ公のように待っていてくれるなら苦労しませんよ。

まあウーバーさんもタクシー事業の「新人さん」やから

今後いろいろ学んでいくんやろね(上から目線やな)。



ついでに最近一般ニュースでも話題になった


これね、良いと思いますよ。

まっとうな判決や思います

安売りしたいところはすれば良いんですよ。

自由競争ですから。

ただタクシーサービスの品質は全て人間そのものやから、安ければ残念ながら「それなりの」サービスになるよね。

今は人出不足で「運転手が会社を選べる」時代になってるから、優秀な人材はわざわざ「安い」業者で働かない

多くの利用者も賢いからそれが分かってる。

まあタクシードライバーは「守られている価格」にふさわしい「それなりの」サービスを提供すること。

そこにプライド持って、楽しんでいきましょう!



2015年11月3日火曜日

タクシードライバーカレンダー

そう言えば、全国のイケメンドライバーのカレンダーを作ろうというプロジェクトが水面下で進んでます(ほんまかいな)。

我こそはと思う方は、メールで決めポーズの写真送ってください

自撮りで構いませんが、制服でお願いします(本気か)。

12月はもちろん私です(・・・)


Uber 研究

ちょっと久々の投稿になったが、


「ブログ投稿ありませんやん」


みたいな突っ込みメールもいくつか頂きました。


ネタはたくさんあるんやけど、ちょっとテーマを絞っていこうかと思い、


ウーバーをいろいろ深く追及していこうかと・・・(お前絶対検索とか意識してるやろ)


今回はとりあえず日本語のサイトを取り上げてみた(ということは英語のサイトも取り上げてくれるんやな)。

http://japan.zdnet.com/article/35072893/2/

ウーバーCEOのTravis Kalanick(トラビス カラニック)氏のインタビューが中心の記事だが…

それにしてもウーバーCEOがタクシードライバーの神様トラビスの名を名乗るとは皮肉てある。

カラニック氏の「夢」は、

「水道のように当たり前のインフラとしてUberが市民生活に浸透していくこと。将来的にはすべての自動車がUberになるのが夢」

まあウーバーってのは料金取って他人を乗せるわけだから、要するにタクシー業務やんね。

「全ての自動車がウーバーになる」

ということは、全ての自動車運転者はタクシードライバーになるということになる。

まあありえへんけど、夢はあるよね。

運転が好きな人って世界中に山のように、というか運転者の8割9割は運転好きやんね、基本的に。

ということは、ものすごい競争率になるよね、ドライバーになるのって。

運転したい人みんながドライバーになってしまったら、この記事にある

・車両を減らして渋滞をなくす

・駐車場の空きを増やす

・交通事故を減らす

・大気汚染を改善する

という目的は達せられないから、当然

ドライバーになるためのセレクション(選抜)をしなくてはならない

そうしたら、結局残るのは職業運転手であるタクシードライバーということになるよね

運転が大好きなその他大勢は指をくわえて後部座席に座るしかない。

そんな世界を作るために、

ウーバーがんばれ(なんか趣旨違ってないか)


2015年9月16日水曜日

運転手不要の無人タクシーは実現可能か?

タイトルは日経BPの記事だが、

運転手不要の無人タクシーは実現可能か?

この質問に自信を持って答えさせてもらおう。

可能なわけないやろ!


タクシーをなめとんのか、あんたら。

しかも2020年東京オリンピックに間に合わせるとか、子どもでもそこまで言えへんわ。

このいわゆる「ロボットタクシー」の開発をしているのが、

ZMPという会社で(HPのイラスト、廃案になった国立競技場そっくりやな・・・)、


日経はこの手の話が好きやねぇ。

「この手」というのは、高度な技術開発ではなく、

タクシーをバカにする話ね

まだ「自動運転車の実現」ならともかく、いきなり「自動運転タクシー」ってね・・・(ところで「自動車」っていう日本語もややこしいな)

通常の運転より、タクシー乗務はさらに高度な技術が要求されるわけだが、

ほんま、こういうこと考える連中の中にタクシーの運転席座った経験のある人間おるんやろか

一度でもタクシー乗務を経験した人間ならこんなアホなこと言えへんと思うよ。

そのくらいタクシーって難しいし、コンピューターに出来るわけないやん

まあそういったことは抜きにしても、まず法整備の問題ね。

道路交通法を根本から書き直さないとあかんよね

自動運転車に乗っている子どもがシートベルトをしてなかったら誰の責任ですか?

または、道路交通法第71条2項には、

前略・・・又は監護者が付き添わない児童若しくは幼児が歩行しているときは、一時停止し、又は徐行して、その通行又は歩行を妨げないようにすること
とあるが、この「監護者が付き添わない児童若しくは幼児」をロボットが見分けられたとしても、幼児または児童が車両の一定距離に入ればそのたびに徐行もしくは停止してしまうことになる。

ここは人間ドライバーは無意識に「大丈夫」とゴーサインを出して走行しているが(児童が近くにいるケースなどいくらでもある)、

ロボットは常に危険信号を感知して走行しなければいけない

ちなみに道路交通法では高齢者の近くを走行する際も徐行または一時停止をするように義務付けており、

各所で渋滞を巻き起こすことになる

だからと言って、ロボットカーのために、「児童や高齢者が近くにいても基本的に徐行する必要はない」などと道路交通法を書き変えることなど出来るはずがない。

さらには、交通インフラの問題も大きい。

自動運転車のためには、信号や一時停止はもちろん道路上や車両そのものなどあらゆるところにセンサーを埋め込まなくてはいけない

そのコストは膨大なものになるし、新しい車両にはセンサーを標準装備したとしても古い車両にまで全てセンサーをつけるコストは一体誰が払うのか。

そして最も大きなものは事故の補償ですよ

持ち主が責任を取るのか、またはメーカーが責任を取るのか

しまいには子どもや高齢者はもちろん

外を歩くすべての人間にセンサーを付けないといけないなんて話になる

そして一体どこのタクシー業者がそんなリスクの大きな(そして大して儲かりそうもない)事業に乗り出すんですか。

何より、こんな楽しい仕事をロボットにやらせるなんてもったいない

一度タクシーの運転席に座った人間なら、そう思うはずですよ。

2015年8月5日水曜日

タクシーの日

今日はタクシーの日ということで、まあ1912年に日本で初めてタクシーが走った日と言われているが・・・

と、今日のグーグルのロゴ(Doodle)を見ると、

世界初の電気式信号機が設置された日となっていた分けだが・・・


(こんなロゴ)


アメリカのオハイオ州で電気式信号が初めて現れたのが、1914年だから、

日本のタクシーの方が早いんですよ(カモーン!グーグル)

まあ、そんな世界が注目する「タクシーの日」を前に、日経BPに興味深いタイトルの記事が掲載されていた。

訪日客の急増で、「タクシー運転手」が憧れの職業になる?

タイトルは興味深いが内容は・・・(大したことないのか)

まあタクシーの世界の実状を知らない記者が書いている、「よくある」ため息もので、

東京のkmグループや京都のMKタクシーが積極的に新卒採用したり、英会話の出来るドライバーを育てているみたいなものだった(KMとMKを並べたところはセンスあるけどな)。

インバウンドの主役はアジア人なのに、何で英語やねん

自慢やけど、俺普通に英語話せるけど、アジア人旅行者にはほとんど効果ありませんが。

長い記事を一生懸命読んだ挙句の記事の締めはよく意味が分からず(要領を得ず)、タイトルとのつながりはどこへ行ったんや・・・時間を返せ!と叫びたくなった。

しかし記事の中には、有用なデータがいくつか入っていて、

得に日車営収については、時系列的にもうまく引用されていた

ちなみに「日車営収」とは、各地域で隔日勤務における(又は隔日勤務に換算した)1乗務分の平均営収(売上)で、

都市部で主流となっている「隔勤」は基本月12乗務なので、

日車営収×12×60%=平均月収

という見方も出来る。

記事の1ページ目にあるデータでは、

全国的な「日車営収」は、

小泉政権による規制緩和前の2001年が3万951円(平均月収22.3万)

それがリーマンショック後の2009年には2万6005円(同18.7万)

そして現在が2万8355円(同20.4万)

といった具合でアップ&ダウンしているわけだが、

このデータは物価の低い地方も含めた全国的なもので、都市部では当然水準は高くなる。

記事にあるところの2013年の東京のデータでは、

日車営収は4万6027円(同33.1万)

と人間関係も少なく、自由気ままな職業としては、悪くない数字である。

しかし、この記事の冒頭、

唐突ですが、もし今、皆さんのお子さんが大学卒業後、タクシーの運転手になりたいと言ったら、皆さんはどうしますか? 

世間一般のタクシー業界、タクシー 運転手へのイメージは決して良いものではありません。 

タクシー事業は「流し営業」が主流で、質の低い事業者の市場淘汰が難しい業種とされます。


タクシーで 嫌な思いをした経験がある方も多いのではないでしょうか。

さらに、職業としてのタクシー運転手の待遇や労働環境、社会的評価の低さも、タクシーのイメージ を悪くしています。

タクシーを知らない人たちのイメージって実際こんなんやんね。

やっぱりイメージを変えて若い人たちを呼び込むには、収入をあげるしかない

と思います。

しかしね、収入は向上していくと思うよ。

そのためにはね、日本中のドライバーがこの仕事を心から楽しむこと

それが必須条件なんですよ。

タクシーを憧れの職業にするために