24日は暦の上では霜降(そうこう)というらしいが、
ここのところ霜の気配もなく、気温の高い日が続いている
仕事の方はぼちぼちやろか
昨年のデータやブログ、日記を見ると、
今年は明らかに仕事は増えている
そんな中、
この日あるビルから常連のお客さんが乗った
年齢は70過ぎ、奥さんと二人で週に4,5回はタクシーを利用して帰宅されるヘビーユーザーであったが、
ここ数週間は利用の回数がぐっと減っていて
久々にお目にかかった。
ご主人はそのビルを経営されていて、年齢のわりにとても元気な方で、
いつも身体の不自由な奥さんを介助しながら車に乗せて、
「はよ、乗らんかい!運転手さん待っとるやろ!」
「・・・いえ、構いませんよ。ゆっくり乗ってください」
車内でも奥さんが何か話そうとすると、
「お前は黙っとれ!今運転手さんと話しとんのや!」
「・・・いや、構いませんよ」
みたいな感じやったが、
奥さんの状態は会うたびに悪くなっているようで、
介護するご主人を見ているのも胸が痛んだ。
そしてこの日久々に配車先に出向くと、
「おう!・・・久しぶりやな」
「どうも、お久しぶりです」
「・・・」
いつも元気なご主人が、別人のような呆けた表情をしている。
「あの・・・、今日は奥さんは」
「いいから行って(車出して)」
「はい」
いつも車に乗ると、周りの建物や歩いている人を指してはとにかく休みなくいろんな会話を振ってくるご主人だったが、この日は無言でボーっとどこともなく見つめている。
俺も何となく状況はわかったので、無言で応じる。
家に着きかけたとき、ご主人が初めて口を開いた。
「あいつ(かみさん)、ついに入院したわ」
「・・・そうですか」
「もう(家に)帰ってくることもないやろな」
「・・・」
難病だとは聞いていたので、否定もできない。
「ああなったらな、あかんで。自分で飯も食えんし、病院で出されるもん食べたら死による思うみたいで食わんからどんどんやせてくわ」
「はぁー・・・(そういう話はよく聞きますね)」
「人間追い詰められたらな、周りのもんがみんな自分をおとしめようとしてる思うみたいやな」
「そういう心理状態って確かにあるみたいですね」
「人間なんておとしめるほど価値のあるもんちゃうけどな」
「まあ、そうかもしれませんね」
「人に優しくしたり、助けてあげたりなんてのは、結局は自分のためなんかもしれん」
「それはなんとなくわかります」
「それでええんちゃうかと思うけど」
「ぼくもなんとなくそう思います」
ご自宅の大きな屋敷の前に車をつけた。
「長い間仕事しながら介護してきて、もうヘトヘトや」
「そうでしょうね」
「これからはここで一人や、気楽なもんやで」
ご主人はいつものように代金とチップを出すと、にっこりと笑って俺の肩をポンポンと叩いた。
10月24日(月) くもり 景気60 高23 低13
営収 23,610(13,080-10,530)
17(11-6)回
10.25(5.50-4.75)時間
MAX 3,510
この日は月曜なのにゴルフ場の仕事がガンガン出ていたが、
俺は病院に入っていたので全く蚊帳の外
日曜に眼鏡をなくしてしまったので、
夕方に子供とショッピングセンターへ行って新調
まああたりも流れも悪かったけど、
月曜に17回は上出来やろ
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