知り合いの栗園で生まれて初めての栗拾いをしていた。
すると業者らしき人が来て、
「(農業)生産者のありのままの姿を撮影させてもらいたいんですが」
「・・・わたしは(生産者ではないんですが)」
「いえいえ!構いません。農業されている方がべらべら話せるわけがありませんから、そのままでいいんです」
「普通に作業していればいいんですね・・・痛!」
話は変わって・・・
バイキングレストランの話をタクシーに結びつけると、
どこまで乗ってもXX円ポッキリです
ということになる。
幸いタクシーの料金は認可制になっていて、そのような無茶な料金設定は現実的には出来ないようになっているが、
もしそのような料金設定をするとしたら、
どうやろ、
遠方乗車を除外すれば、
乗車一回あたりの平均額というのは、大体千円プラスアルファあたりではないやろか
この金額は、面白いことに飲食店の平均単価と類似している
だからと言って、
どこまで乗っても1000円ポッキリです
みたいな料金設定が成り立たないのは感覚的に誰にでも分かるだろう。
タクシーの利用者にも多様なニーズがあることを想定して、
その倍額
どこまで乗っても2000円です
としたら、
これまた面白いことに多くのバイキングレストランの料金設定とかぶる。
この金額は利用者にとって魅力的やろか?
微妙なところだが、
このような料金設定に対するニーズは恐らく多いだろう。
しかしこんな料金でも成り立たない
これは誰でもというより、
実際タクシーに乗っている運転手なら感覚的に分かるだろう
ちょっと考えてみよう、
もちろん時間制限は設けなくてはいけない(バイキングでも一応時間制限はあったな)
仮に制限30分としよう
タクシーに限ってはエリア制限も必要になろう
このエリア制限というのが意外と難しいのだが、これも設定したとする。
それでも成り立たない
いくら需要が増えると言っても、
客を降ろしたところで、リードタイムなしにすぐにまた次の客を乗せられるとは限らない
実車率の限界というのは80%くらいではなかろうか
と思っているが、
如何せんこの場合料金は2000円
どこまで行きますと言ってもニーズは限られる
良く見て実車率50%くらいではないやろか
すると1時間2000円
20時間乗ったとしても営収は4万円にしかならない
全ての利用者が30分の制限一杯乗るとは限らないし、実車率をもう少し多く見たとしても、
せいぜい一日6万円が良いところではないか
言うまでもなく、
東京あたりの隔勤乗務で営収6万円は現在の料金設定でも十分可能である
というかさらに上、8万円でも10万円でも可能なのである。
しかし上の料金設定で営収8万円はほぼ実車率100%
一日中客を乗せている状態
万が一そんなことが可能だったとしても、
それが限界
そして一番重要なのは、
そんな仕事は楽しくない
ということになる。
供給側のモチベーションの問題
これが顧客ニーズの裏に常に存在する
それこそが罠
ということになる。
10月3日(月) 晴 景気60 高17 低8
営収 27,030(9,980-17,050)
18(8-10)回
13.25(6.25-7.00)時間
MAX 3,030
タクシーはサバイバルゲーム
ということを書いたが、
この日は月曜日で昼間の動きは悪く
数台の車は嫌気をさして夕方には帰ってしまった
しかし
車の少なくなった夜にはめちゃめちゃ動いていた
そしてそんな状況をA駅番で無線で聞いていただけの俺・・・
「タクシーは粘った奴の勝ちやで」
かつて地域の稼ぎ頭だった先輩運転手が言っていた。
納得やね
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