2013年10月22日火曜日

減車法案


 タクシー減車法案、自民部会が了承 月内にも国会提出

 自民党の国土交通部会は22日午前、国が指定する地域でタクシー事業者に減車を事実上義務付ける法案を了承した。法案は公明、民主両党とも大筋合意してお り、月内にも今国会へ議員立法として共同提出する。2002年にタクシー業界の新規参入と増車が原則自由化されたことで生じた過剰競争を是正する狙いだ が、規制緩和に逆行するとの批判も出そうだ。

 法案は都市部など競争が激しい地域を「特定地域」に指定し、新規参入と増車を3年間禁止する。地域内の事業者らで構成する協議会が減車計画を作成し、この計画に基づく減車は独占禁止法の適用から除外する。協議に参加しない事業者には国が減車などを勧告・命令できる。
 「特定地域」に指定されるのは全国で70~80カ所とみられる。今国会で成立すれば、来年4月から施行される方向だ。
 タクシー業界は規制緩和によって台数が増加し、1台あたりの売り上げが減少している。09年に事業者に自主的に営業車両を減らすよう促すタクシー適正化・活性化特措法が成立したが、減車に応じない事業者がいたため業界から規制強化を求める声が出ていた。
(10月22日日本経済新聞記事より)


いよいよ新たな減車法案が明らかになるわけだが、

今回は「特措法の改正」という従来の形でなく、

タクシー新法が制定される見込みである

とりあえずは内容を見て、お手並み拝見となるが、

新法となると、今後この法案がベースになっていくことになるので、

業界としては注目である。

まあこれから人口減少社会になることも考慮すれば、

欧米諸国に倣うわけではないが、

そろそろ数量規制があっても良いのかな

とは感じる。

独禁法は適用しないから、(既存の)業者間で話し合って減車台数決めてください

っていうのは、客観的には意味不明であって、

人口から(または日中人口から)、割合を定めて地域の適正台数を決める

という形を取れば分かりやすいし、

最も問題になっている地域間格差を減らすことが出来るはずである。

何より新規参入を認めないというのは断固反対やね

価格競争に陥らないようなシステムは必須やけど、

上のような数量規制を取れば、ゆとりのある地域は必ず存在するわけで、

そういう地域では新規参入を認めるべきやと思うけどね。

また(昨年少し話題になったが・・・)「免許制」に戻すのであれば、

違反の多い業者の免許を取り消すことで、

(その穴埋めという形で)都市部でも参入の枠を作れることになる。

とにかく

業界の活性化のためには新しい風は必要ですよ

そういったものが、いろんな地域で循環して、業界は変わっていくことが出来るんですよ。

2013年10月17日木曜日

この戦略の狙いは・・・


コメント欄に投稿もらった動画だが、

この戦略の狙いは・・・(もちろん採用やろ)

出演者にギャラは出るんやろか(客の女子大生とかな)

ちなみに同社(東京日本交通)の保有台数はグループで3000台を越すらしい。

4社の他の会社(国際、大和、帝都)も1000台単位の保有をしていることを考慮すると、

この時代人員確保は容易ではないやろね

特措法改正などなくても、減車は進むやろし、

今後の課題はグループをいかに統一して、

資本を増していくか(株式上場か)、

その過程で、

こうした会社がどのように周辺地域に影響していくか

その辺がポイントになるんだろう。

いろんなハードルはあるやろけど、

バックも強いからなぁ・・・(お義父さんね)

次なる戦略に期待しています。
 

2013年9月30日月曜日

夢のある職業にするために


半澤直樹に沸いた9月も終わろうとしているが(また意味もなくキーワード入れたな・・・)、

昨月くらいからネットや新聞紙面などを賑わしている

タクシー規制強化問題について

こんな記事を見つけた

タクシー飽和に業界悲鳴…青森

09年のタクシー特措法改正で、

行政は既に規制強化に舵を切っているのだが、

地域によって、効果に温度差がある

という問題である。

わかりやすいのが、

東京と大阪の温度差である

東京は09年の規制強化から各業者の協力体制(業界カルテル?)が効果を示し、

順調に減車が進んでいる。

結果平均営収も増加傾向にあり、

しかも7年後のオリンピックも決まり、

今後の見通しは明るい。

しかし大阪は東京ほどうまく減車が進まないばかりか、

未だ「囚人のジレンマ」の異常な価格競争(5・5割)から抜け出せず、

平均営収は東京のそれに大きく離されたままである。

(タクシーにおいて)東京と大阪の違いは何だろうか?

これは業界の人間なら、分かる人は分かるだろう(この表現が俺にはよく分からない)。

事業者の数、正確には総台数に対する事業者の数である

東京都の法人タクシー車両数は24年3月のデータ(以下同)で、35,176台

それに対して事業者の数は、1,151社

一方大阪府の法人タクシー車両数は、16,549台

事業者の数は1,107社

もうお分かりだろう(嫌われるからやめろ)

車両台数が大阪は東京の半分以下なのに、

事業者の数はほとんど変わらない

要するに事業者が多いということは、

話し合いがまとまらない

ということである。

そして車両台数を事業者数で割った、「1社あたり保有台数」だが、

東京が1社あたり30.56台であるのに対し、

大阪は14.94台である

やはり大阪は事業者の規模が小さいなぁ

と思うかもしれないが、

全国単位では、

法人車両台数が20万5,683台に対し、

事業者数は1万4,798社

1社あたり平均保有台数は約13.9台

大阪の数字よりさらに小さくなる。

よって多くの地方で問題が生じていることが推測できる。

解決策は、

法人の事業規模を大きくすること、

地方では独占にならないように2社以上に誘導することと、

一方で(話し合いに応じることを条件に)個人タクシーの認可規制を緩和すること

特に地方で個人タクシーを増やすことで、

(価格以外の)競争を誘発し、

量と質の両面が担保され、

何より若いドライバーの夢を担保することが出来る

必要以上の収入よりも自由を求める人たちにとって、

個人タクシーは夢のある職業だと思いますよ。

2013年9月16日月曜日

3年生くらいになりました


台風18号の影響で、

週末はものすごい雨が降ったが、

人間心理というのは不思議なもので、

あれだけ雨が降ると、

「もっと降れ、もっと降れ」

という心境になったりする。

うまく言えないけど、

人間てどこかで悪い状況になることを望んでるようなところがある

雨が降ったら降りまくれ、

台風が来たら直撃しろ、

タクシー運転手は苦しめ

みたいな世間の空気あるよね(つながりよくわからんし)。

客との会話でも、

「最近景気どぉ?」

なんて聞かれて、

「まあまあ良いっすよ」

って答えたり、

「タクシー(運転手)って大変やろ?」

なんて聞かれて、

「いや、楽しいっすよ」

なんて答えたりすると、

車内の空気が重くなることよくあるんよね。

要するに、

期待されている答えは多くの場合ネガティブなものなんですよ

景気は悪くないといけない

タクシードライバーは苦しくないといけない

そしてそんな話を聞いて、

相対的に自分自身の幸せを感じたい

上のような会話を何百とこなすと、

そういうところまで分かってくる。

あと、これはよく言うことやけど、

若い方是非運転手になってみてください

なんて言っても、

実際タクシー会社に入ったら、

多くの場合は空気重いですよ

事務所はストレス溜まってるし(これはタクシー会社に限らんやろけどな)、

そして表(乗務)に出ると、

先日研修を終えて、

やっと待ちに待った乗務が出来ると喜んでいた

ある新人運転手さんに聞いた話やけど、

駅のタクシープールで、笑顔で先輩乗務員にあいさつに行ったら、

「こんなアホらしい仕事、早いうちに辞めた方がええで」

と言われたらしいが、

残念ながら、これよくあるんですよ

タクシーってのは、

地域のシェアの取り合い、闘いやからね

当然敵は少ない方が良い

そして、

芽は若いうちに摘め

とばかり、早めに攻撃に来ますよ。

敵のモチベーション(やる気)を落とす

ビジネスの戦略においても非常に有効な攻撃なわけだが、

ここで気付いて欲しいのは、

もうここから闘いは始まってるんですよ

相手の戦略に乗ってしまっては、

ビジネスの世界で楽しむことは出来ない

そうタクシーってのは、まさに「ビジネス」なんですよ

でも本物のビジネス(個人事業)と決定的に違うのは、

初期投資がほとんどかからないこと

言うならば、最初から浴びせられるネガティブな言葉こそがコストなのかもしれないが、

まあ言葉って意外とストレスになるしね・・・(執拗なブログのコメントとかな)

それでも、うまく行かなくてもマイナス(借金地獄)になることはないわけです。

慣れてきたら、

だんだんビジネス(周りの人間の目的、意図するところ)が見えてくるはず

6年生になってやっと最高の場所(公園)を見つけた子供たちは、

そこにふらふらと1年生が1人で入ってきたら、

徹底的に追い出すやろね。

そして言うでしょう。

「こんなしょーもない公園に来るな」

なんかタクシーの世界って、こういう子供たちの「ビジネス」にすごく似てる。

 6年生は今楽しければ良いわけで、

遊具を傷つけ、ゴミを捨てて去っていく (中学生になったら公園では遊ばないという偏見設定ね)

でも1年生は、

これから自分たちが遊ぶ公園をどうやって良いものにしていこうか

と考え、ゴミを拾い、どんな遊具があれば良いか想像して、

そこで遊ぶ新しい仲間を呼んでくる

わたしは最近やっと3年生くらいになりました。

公園は少しずつだけど、過ごしやすい場所になってきました。

ここからは我々の努力やろね

新しく入ってきた仲間を笑顔で迎えられる場所を作ること、

そして空気を読まずに、

「タクシー楽しいっすよ」

そう言えるように、

そこから変えていきましょう。

2013年9月10日火曜日

タクシー乗るなら今でしょ

東京のドライバーのみなさん

東京オリンピック決定おめでとうございます!

7年後、最もタクシーの良い頃やろねぇ・・・

日本にとってはもちろん

タクシーにとっても後々まで語り継がれる「時代」になるはず。

若い人たち、

タクシー乗るなら今でしょ

直前に乗り始めても、何も語れません。

今から7年間、運転席から東京を見て、

そして「そのとき」もそこにいて、

30年後に語ることが出来るんですよ

あのとき俺は、「そこ」にいたって。



ちょっとリンク整理しますね(なんやねん)

下が今のリンクやけど、

今も価値ある情報流してくれてる方もいるし、

いくつかはなくなってたり、更新途絶えてたり、

一応なくなったブログも存在していた記録としてメモしておいて、

またアクティブなブログ探していきます!

タクシードライバー日記(北海道のタクシー経営者)

仙台市泉区のタクシードライバー 日々是好日記(仙台の運転手さん)

タクドラ奮闘中@船橋(千葉の運転手さん)

四街道お迎え交通会(千葉の相乗りタクシー)

タクシードライバーブログ「小雪族」(東京の運転手さん)

慶大卒タクシードライバー(KTD)の日誌(東京の運転手さん)

こういち@タクドラ日誌(東京の運転手さん)

タクシーの申し子 カリスマ運転手の日々のブログ(東京の運転手さん)

新米ヒヨ子タクシードライバーのひとりごと(東京の運転手さん)

ピカチョウの「日日是好日」(東京の運転手さん)

ヒモタク~東京タクシー街・人見聞録~(東京の運転手さん)

のほほんタクシー年収500万生活♪(東京の運転手さん)

新人タクシードライバーの独り言(東京の運転手さん)

タクシー運転手からの内緒話(東京立川の運転手さん)

タクシー実車率向上研究会(東京のイベント情報等)

タクシーを語る(東京の配車システム経営者)

横浜の新人タクシードライバー(横浜の運転手さん)

きみちゃんのトリップ劇場(静岡県富士市の運転手さん)

不良運転手の献立表(名古屋の運転手さん)

京都観光の裏技!(京都MKの運転手さん)

京都観光はタクシーで(京都の個人タクシーさん)

通訳案内士・まちタクシーの京都案内(京都の運転手さん)

女性タクシードライバー日記(京都の女性運転手さん)

ポニョタクのブログ(大阪の運転手さん)

きっしゃんコーイチ☆ぴよぴよな中年初心者☆タクシードライバーのココロ(大阪の運転手さん)

タリホー運転手の生活(兵庫県の運転手さん)

神戸のタクシードライバー日記

タクシー運転手、明け番の戯言(広島の運転手さん)

タクドラ営業日記(広島の運転手さん)

哀愁のタクシードライバー(松山の運転手さん)

タクシーで行こう(大分の運転手さん)

盛幸タクシー(沖縄の個人タクシーさん)

2013年9月2日月曜日

今こそ価格規制を


なんか1週間くらい前から、妙にアクセスが増えてると思ったら、

なんと、このブログがヤフーニュースに取り上げられていて

おー!と思って、

ここで自慢しようとして、今リンク探したら

既に消えていた

ネット世界の移ろいは早い・・・

まあそんな中で、

もう6年以上もこんなことしてるわけやから(余程暇なんやろな)

ある程度評価されるのもわかるわ(コメント欄エムケイの広告にされてるやんか)

・・・

一応タクシーブログとして、

逃せないニュースが先週あったわけだが、

過剰タクシー削減義務…「小泉緩和」抜本見直し


読売さんの記事が比較的短くて、

要点を捉えているので、コピーさせて頂こう。

 自民、公明、民主3党は、供給過剰となっている都市部などのタクシー台数の削減を義務付けることを柱としたタクシー適正化・活性化法改正案をまとめた。
 秋の臨時国会に議員立法で提出し、成立を目指す。成立すれば、小泉内閣時代に構造改革の一環として進められたタクシー事業の規制緩和が、大きく見直される。
 改正案では、タクシーの台数が多すぎるとして政府が指定した、大都市などの「特定地域」について、業者の新規参入や増車を一定期間、禁止する。地 域内の業者や地方自治体などで構成する協議会が、各社一律にタクシー台数を削減したり、営業時間を制限したりすることなどを決定できることも盛り込む。削 減に従わない業者には、国土交通相が営業制限を命令できる強制措置を盛り込んだ。協議会によるタクシー台数削減は、独占禁止法の適用除外とすることを明記 する。
(2013年8月25日12時40分  読売新聞)



なかなかわかりやすいチャートも添えられている。

4年前の2009年10月に、タクシー特措法の改正があって、

データとしても、目に見えてタクシー台数は減り、

全体としては、運転手の収入も改善されつつあるわけだが、

ここへ来て国交省がさらなる減車に踏み切るという報道があったわけである。

11年前の小泉規制緩和の頃とは違い、

団塊世代も定年を迎えつつあり、

既に運転手不足が顕在化しつつある

自由化的な流れを受けて、

増車や値下げ攻勢をかけていた業者も

今や勢いを失っていると言っても良いだろう。

今何故規制強化?(中国語か)

という印象が強い。

恐らく裏では、

族議員や業界関係者の激しいつばぜり合いがあるんだろうが、

今やるべきことは(供給規制より)価格規制やないやろか

関西、特に大阪では、未だ規制緩和時代の理不尽な価格を改善出来ていない。

いわゆる5・5割(5千円以上のメーター料金を半額にすること)というやつである

これは、もはや情けない大阪名物と言っても良い。

もし行政が減車を事実上強要するのであれば、

それは供給規制であり、

上のような料金体系(5・5割)は、

長距離乗車の需要を喚起し、実質的な供給をさらに減らすことになる

ちなみに固定的な供給規制が敷かれているニューヨークでは、

市外(遠方)への乗車は帰りの料金相当額、要するに、

メーター倍額のサーチャージ(割増料金)を請求するという話もある

供給が適正に絞られれば、

都市部のドライバーにとって遠方乗車は非効率な仕事でしかない。

逆に安いからといって、

乗車する必要のない利用者が、遠方にタクシーを剥がしてしまうことになり、

区域内で、本当に必要としている利用者が不便することにならないだろうか

それでも遠方へ行って、運転手が(収入的に)潤っているのなら良いが、

大阪地域の運転手の収入を見れば、とてもそうは思えず、

逆に回復している他の地域を横目に、未だに苦しんでいる

関西の活性化のために、

我らタクシー運転手のために、

今こそ、運輸局の優秀な方々が動いてくれることを祈るばかりである。

2013年8月25日日曜日

夏の終わり


いやぁ・・・今年も24時間テレビが終わりました。

「夏も終わりやねぇ」

「今年は森三中の大島さんがマラソン走ったらしいね」

「なんか時間内にゴール出来んかったらしいやん」

「番組的には、大変やろね」

「いや、計算通りなんちゃう。次の番組(『行列の出来る法律相談所』)の視聴率稼ぎみたいな」

「・・・うーん。それは、ちょっと勘ぐり過ぎちゃうか」

「まあまあ、どっちにしてももう終わったんやから」

「やから?」

「この後、関西テレビで怪談グランプリがあるらしいやん」

「怪談?」

「なんか今年はタクシードライバーが出るらしいで」

「タクシードライバー???」

「意外とタクドラって(こういうときだけ)人気あるみたいやんな」

「まあ怪談に限らず、話聞いてみたい言う人は多いな」

「でもあんま話おもろなかったみたいやけど」

「あっ、そろそろ大島さんゴールやで」

「・・・」