2012年2月12日日曜日

2月10日(金) 晴 44点~「タクシーの運転手さんって・・・」

「タクシーの運転手さんって大変なんですよね?」

この手の質問はほんまに多い。

「大変というと・・・どういうことですか?」

この質問の返し方によっては切れる客もいるので要注意である。

「大変なんですよぉ、やっていけませんわ」

と返せば全ては丸く収まるのである。

「いや、よく言うじゃないですか。客が減ってるとか、反対にタクシーは増えてるとか・・・」

ほんまによく言いますねぇ。

「そんなことありませんよ。少なくともわたしのデータでは、利用者は確実に増えてます。一方でタクシー、要するに運転手は確実に減り始めてますよ」

「そうなんですか」

「ここだけの話(お前いろんなとこでこの話してるやろ)、わたしはこの状況を数年前から予測してました。高齢化で利用者が増えるのも、運転手が減るのも自明の理でしたから」

「確かに高齢化で利用者が増えるのはなんとなくわかりますけど、運転手さんはどんどん入ってくるんじゃないですか?」

「10年ほど前にタクシーが急激に増えた時期があったんですが、それを業界では小泉竹中政権の規制緩和のせいやという人が多かったんです」

「そういえば、そんなことありましたねぇ」

「しかしあの時期というのは、ちょうど団塊世代が50代も半ばに差し掛かっていた時期で、企業では管理職年代が急激に膨らむアンバランスをどこも問題として抱えていたんです」

「それでリストラされてタクシーに入ってきたと」

「そうですね。まあもちろんリストラばかりではないですが、その世代の人たちというのは、ちょうどモータリゼーションの真っ只中に生きてきた人たちで、車に対する愛着も強いですからタクシーという選択肢に違和感がない人たちが多かったようです」

「確かに」

「しかし今年くらいから団塊世代が年金をもらう時代に入ります。社会保障費の問題が国会ではよく議論されてますが、反対に労働市場のアンバランスはほぼ解消されました」

「もうリストラの必要はないわけですね」

「そういうことになります。労働市場はタイトになります。要するに労働者が足りなくなります。若者の雇用不安なんてメディアでは盛んに言ってますが、バカな話で、働く意欲さえあれば今後若者が職探しに困ることはありません」

「そんなこと考えたことなかったけど、そうかもしれませんね」

「残念ながら、今まで仕事がなかった時代にこの業界に入ってくる若者はほとんどいませんでした。入ってきたとしても、彼らにとっては消去法の最果てでしたから、そんな連中は続かずにすぐにやめていったわけです」

「どこも行くところがなくて、タクシーに流れてきたというわけですね(あなたもそうなんでしょうね)」

「しかしこれからは違います。人は足りなくなります。いやいや入ってくる必要はないわけです。わたしのようにタクシーの面白さを知ってる若者がきっとこの世界に入ってくるはずです」

「タクシーの面白さって何なんですか?」

「それはここ(運転席)に座ってみなければわかりませんよ」

2月10日(金) 晴
営収 44,680(15,700-28,980)
21(8-13)回
13.75(6.00-7.75)時間
MAX 11,110

2週連続の金曜のA駅番

先週も5万できたし、

今週もそこそこ・・・

と思いつつ、

昼間はそこそこで15点

しかし夜はひどかった

22時過ぎはほとんど乗り込みなし

最終に芦屋があたってなんとか形は出来たが、

35点ペースやったな。

4 件のコメント:

  1. 転職するまえタクシー乗るたびに聞いていましたね。
    そして今私もしょっちゅう聞かれてます。
    もちろん答えは正反対です。

    ブラキャブさん貼り付けありがとうごさいます!!

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    1. タリホーさん

      名前が変わりましたね・・・

      タクシーの面白さ、その一つは「駆け引き」かもしれません。
      情報の綱引きと言いますか、どれだけ情報を引き出すことができるか・・・賢い利用者はこちらから情報を引き出そうとしますし。
      上のようにツラツラ自分ばかり話しているのは、「いけてないドライバー」です。

      もちろんこちらから話しかけることはほとんどありませんが、利用者の方から仕掛けてきたら「よしきた!」とスイッチが入るわけです。

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  2. 私の会社も平均年齢58歳。若い人もいますが労働時間に対しての収入は決して良いとは思いません。しかも運収上位は60歳~65歳気力も有り、早朝から翌朝までフルに車を動かしており見習いたいと思います。若い人は安定性・将来性を求める傾向が強いように思います。現状の業界では歩合を重視するあまり若い人には敬遠されるように思います。大きな会社は将来の幹部・社長になれる可能性があるような昇格制度が望まれます。
    タクシー需要い関しては、朝の通勤(最寄駅迄・最寄駅から)午前中高齢者の通院・夜間の歓楽街の送迎と需要は旺盛と感じてます(乗車4日勤務の感想)

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    1. >現状の業界では歩合を重視するあまり若い人には敬遠されるように思います

      うーん・・・確かにですね。

      しかしよく思うのですが、先に報酬があってそれを追いかけるより、「やった分だけ」のタクシーはストレスが少ないはずですけどねぇ。

      「歩合制」もタクシーの面白さの大きな要素だと思ってます。

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