月曜の夜は悪い
終電も終わって、
もうなんもないやろ
と駅で休もうとしたら
GOが鳴った
43号線沿いを歩いてる30代くらいの男性
乗車すると、
「運転手さん、東大阪までなんぼくらいかかる?」
「東大阪ですか…2万から3万…」
さすがに3万はかからないと思うが、
こういう感じの客は2万と言ったら、2万をちょっと超えてもややこしい雰囲気になるし、
もう1時過ぎからそんな遠くまで行きたくなかったのもある(やる気ないな)
「3万か…まあええわ、西宮まで行ってくれる」
「わかりました」
「阪神ね」
「このまま43走ったら良いですね」
「うん」
とりあえずディールが成立すると、男性は電話をかけ始めた
「なにしとん?」
電話の向こうからはかすかに女性の声が聞こえる
1時過ぎである
何してるもなにも、寝てるに決まってる
「何しとんのや聞いとんねん!」
口調が荒くなる
俺と話してたときと別人のようや
「ちょっと西宮まで迎えに来いや」
圧力のあつ言い方である
「迎えに来い言うとんねん」
東大阪から西宮に来るのも、神戸に来るのもそれほど変わらん気がする
「来れるんか、来れへんか聞いとんねん」
こっちはそんな簡単にディールが成立するとも思えない
しかしかなりしつこい
「西宮来いや、迎えに来いや」
そんなやりとりを繰り返して、遂に女性は断ったようだ(当たり前やろ)
「なんやお前こんだけ頼んでも来れへんのかい!!(俺が)かわいそうや思わへんのか!」
端で聞いていても、どう聞いてもかわいそうには思えない
「まったくなんの役にも立たん女やな!お前は!!」
寝てるところを起こされて、東大阪から西宮へ来いと言われ、
断ったら散々罵られる
女性にとってはこの熱帯夜(神戸で1時過ぎ30度超えてた)に地獄のような夜やろう
電話をきったらしく、やや静かになる
一応確認する
「西宮で良いんですね」
「はい、西宮に会社があるんで、そこで寝ます」
普通の人である
7月7日(月) 64,980 49回
令和7年7月7日
朝からパチンコ屋は大行列やったらしい
月曜の割にはまあまあ出来た
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