流れる季節の真ん中で・・・
ふと自分が中小企業診断士であったことを思い出す
暖かくなって、天気も良かったので(そんな理由でお前・・・)
久々に診断士の勉強会に参加してきた
自慢やないけど(ということは自慢やな)
中小企業診断士って結構人気資格で、
こちらのサイトでは、
人気資格ランキング(20.男性部門)でトップ
になってたりするんですよ。
結構難しいんですよ(だからなんやねん)
まあ、その他にも宅建とか行政書士とか簿記1級とかTOEIC870点とか、いろいろあるんやけど(ほんま感じ悪いな)
でも、こういう会に参加したら当然、
名刺交換会
みたいのがあるわけやん。
俺は会社の個人名刺なんて持ってないから、
パソコンで自作して持っていくわけですよ(紙代結構高いねんな)
交換する相手は大抵よく知ってる大企業でさ、
「XXで経営企画部の部長やってます」
「ITソリューションのシステム設計に携わって・・・」
「海外進出プロジェクトのリーダーで・・・」
そんなとこに、
突然「XX交通」なんていう名刺を差し出すと、
「えっと・・・これは・・・」
「タクシーの会社です」
何食わぬ顔で答える。
「そこで、何か管理の仕事をされてるんですか?」
「いえ、ただの乗務員です」
「・・・」
性格悪いかもしれへんけど、
こういうときの相手の対応観察するのが、最近楽しくなってきた
大体対応は真っ二つに分かれる。
多くは絶句というか、
その後の会話が続かず
明らかに嫌悪感を現す人もいたりして、
そんなときは何気に立食パーティーの食事を食い始めたりすると(ほんまお前こういうとき食うよな)、
こんな奴と関わるのは時間の無駄や
とばかり、どこかに去っていく。
しかし時々明らかに好奇心を現して、
こいつおもしれぇ・・・
なんていう対応をする人もいるんよね。
まあ今日の会では、
「持ってて良かった診断士」
なんていうテーマで、何人かの希望者のプレゼンもあったので、
俺はそこでは参加しなかったが、
ここでちょっとプレゼンさせてもらおうか(お前パワポとかいじったことないやろ)
・・・まず車内での
違った・・・社内での待遇とか、昇進、
それに伴った給与、収入面でのメリットだが、
全くありません
というより、俺が診断士であることを知っている人は少ないんやないかな(乗務員に限っては診断士の存在そのものを知らんやろな)。
乗ってきた客に対して、
「実はわたし中小企業診断士なんです」
なんてカミングアウト(自慢)することも、ほとんどない。
それなら、タクシー運転手として、
診断士の資格を持っているメリットはほとんどないのか?
というと、そうでもないんよね。
タクシーって、ほんまにいろんな人が乗るし、
企業の管理職されてる人の乗車なんか意外と・・・でもないかもしれへんけど、多いんですよ。
そんな人と会話してるときに、さらっと、
「それはある意味KPI(Key Performance Indicator)ですよね」
とか、
「SWOTで言うところの、強みになりますか」
なんていう用語を混ぜると、
(・・・こいつ何でそんな言葉知ってんねん)
みたいな感じで、相手がグッと踏み込んで来るのが分かるんよね。
しかしネタとしては、
「わたし物流部門に移動になったんですよ」
なんていう会話で、
ちなみに物流のことを専門用語でロジスティクス、
略して「ロジ」なんていうわけだが、
「ロジの方へ行かれるわけですか」
と涼しい目をして振ってみたら、
「いや、『路地』やなくて大きな道から行って」
なんていうことも、実際あった話やったりして・・・
まあそこから、
「どういった業界なんですか?」
とか、またはタイミングを見計らって、
「どちらの企業さんになられます?」
なんていうコアな部分にこっちもグッと入っていくと、相手も拒否出来ない空気になっていたりして、
言ってしまうわけね
そこまで行くと、もう内部の愚痴はもちろん、
企業秘密まで話してくれることは珍しくないわけで、
要するにまあ、そういったことが俺自身の内部に蓄積されているわけですよ。
もちろん出していい(活用できる)情報と、あかんものは診断士としての見地を持って、しっかりと判断して行動してるつもりやけど。
ここだけの話、タクシーの車内での会話って、
俺は駆け引きだと思ってて、
「景気どう?」
とか、
「(タクシー乗る前は)どんな仕事してたん?」
なんて聞かれることはよくあるけど、
はっきり言って、
そんな情報相手に与えても、こっちには何のメリットもないわけで(喜んでベラベラ話す運転手も多いけどな)、
だからと言って、
「なんでそんなこと言わなあかんねん」
と逆切れするわけでもなく、
適当にこちらも情報を与えながら、
上手く相手に話をさせる
という勝負なわけ。
テニスのラリーみたいなもんで、
ガンガンこっちから打つんでなく、
相手に気持ちよく打たせながら、一生懸命受けに回る
ことで、なんか自分がすごく強くなっていく実感があるわけね(どれほど強くなれただろぉ♪)。
まあ、そうやって車内で得た財産を
今後も表に裏にうまく活かしていきたいよね
あとこういう場に限らず、
「実はわたしタクシーの運転手なんですよ」
なんて言ってしまうのは、
TPOにもよるけど、
逡巡することは正直今でもあるんよね
やっぱり、そういう職業やから(どういう職業やねん)。
でも、そこでやっぱり
胸を張って運転手ですと言う
そこから始まるのかな
というのは最近強く思うな。
運転手に偏見を持っている人は未だ多いと思うけど、
そこはね、俺という人間をしっかり見てもらって
運転手のイメージを変えたい
そのためには、
それなりの人間力を鍛えていかなくてはいけない(あなたにとってわたしも・・・苦しいか)
運転手がみんな、とは言わないが
多くの運転手が、業界のイメージを変えていく意識を共有していけたなら、
必ず皮っていく
そう信じている(かっこ良く決めたつもりかもしれへんけど、変換しょぼいで)
・・・
必ず変わっていく
ネット上で、日本中の多くの運転手さんと交流していく中で、
リアルに実感している今日この頃である。
そんなことを神戸の夜景を眺めながら考えていました。
はじめまして・・・
返信削除いつも brackcab さんのブログを楽しく読ませて頂いてます。タクドラ始めてやっとこ1年がたちました。
最近、お客さんに身の上話を聞かれます。
人の不幸話が、好きそうなタイプのお客さんのような気がしますが・・・勝手に思い込んでます。
始めてみたら結構、タクドラは、面白いと言ってもあまり
わかってもらえないですけど・・・
そんなときは、多めにチップをもらうようにしてま~~す。
Ozumaさん
削除ありがとうございます!
>人の不幸話が、好きそうなタイプのお客 さんのような気がしますが・・・
気づいてきましたね(笑)タクドラに振ってくる客の多くは不景気な話や、不幸な過去を聞きたいんですよ。
マスコミ報道もそうですが、ほんまに人の不幸が好きなんですよね。それで相対的な幸せを得ようとする。
気持ちはわからないでもないですが…
Google+でtaxi driverのサークル作ってみました。良かったらお願いします。ブログもフォローさせてもらいます。
お久しぶりです♪
返信削除この半年間、ネット上で戦争してまして・・・(汗)
やっと終結したのでコメントさせていただきました!
お元気そうで、また、以前と変わらず中身が濃くて
楽しいブログを拝見できて良かったデス!
んで、ボクの会社の社長がよく言う言葉、、、
「誇りを持って働こう」デス!。
誇りを持って働けば、例え、ボクみたいな「元オカマバーです!」
ってことも、何のうしろめたさも無く堂々と言えますよ!
ハローワークでだって、市役所でだって、
堂々と「元オカマバーです!」バチー!!って言い切れば
逆に尊敬のまなざしで見てくれてますよ(笑)
全国のタクドラ諸君!誇りを持とう!!
(長文、失礼しました)
小雪さん
削除お久しぶりです!
お元気そうで…と書こうとしたら、ブログ拝見すると何か相変わらずディープですね…
とにかくタクシー続けられてるということで、まあこう言ったら何ですが、小雪さんのような方がやめないというのは、余程タクシーという職業は楽しいんやなと思ってしまいます。未だオカマバーの仕事はなんぼでもあるわけでしょう。
そちらの社長さんも業界のイメージを変えるために必死に仕事されてますよね。
またよろしくお願いします!