「3千万あります。これは乗車させていただいたお礼のチップです。どうぞご自由に使ってください」
そう書かれた紙切れを、公園の外灯の下で
わたしはじっと見ていた
どうしていいかわからなかった
しかし冷静な自分もいた。
そして冷静な自分が言った。
「警察に届けなさい。そしてこのメモを隠せばいい」
この客は、どういうわけかこの金を自分に預けようとしている。
何か「わけあり」なのかもしれない。
いや、「わけあり」に違いない。
しかし警察に届け出れば、
3ヶ月経てば、法的にも自分のものになる
※民法240条 遺失物は、遺失物法 (平成十八年法律第七十三号)の定めるところに従い公告をした後三箇月以内にその所有者が判明しないときは、これを拾得した者がその所有権を取得する。
意を決して車に戻り、
スマホで最寄の交番を探していたとき、
そのスマホが鳴り始めた・・・
非通知設定
一瞬迷ったが、
わたしには信じたくない確信のようなものがあった。
電話を取った。
「もしもし・・・」
「もしもし、先ほど乗車したものだ。いやぁ、電話を受けてくれるとは思わなかったよ。例のものは見つけたのかい?」
「ボストンバッグのことですか?」
「中身は見たかい?」
「何故この電話番号が・・・?」
「ハハハ!わたしも見ず知らずの運転手にこのようなことをするほど余裕のある人間ではないよ。君のことは調べさせてもらった」
「・・・調べた?どういうことだ?」
「とにかく警察には届けないでくれ」
「なぜだ?」
「なぜでもいい。とにかく届けるな」
「そんなこと言われても納得できるわけがないだろう。今から警察へ行く」
「わたしはそこにメモを残したはずだ。その金は遺失物ではない。立派な贈与になる」
「・・・贈与税がかかるということか」
「そうだ。3千万円贈与の贈与税は1,220万円だ」
「・・・よく計算したな」
「そんな無駄な税金を払わなくても、黙っていれば全額君のものじゃないか」
「それを伝えるためにわざわざ電話してきたのか?」
「まあ、そういうことだ。ただ、もう一つちょっとしたお願いがある」
10月2日(火) 日照10.1 雨0 気温25.6-12.8
営収 40,770(17,120) 23(10)回 13.75(7.50)時間
MAX 2,710-4,390
駅に他社の車がいなかったので、
流れで、休憩なしでがんばったけど
いやぁ、うまくいった
2日連続で、遠方なしの好成績
いい流れが来てる
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