2012年3月11日日曜日

3.9(金) 34点 10(土) 24点~タクシー人生論

まあひどい日やった。

待てども待てども仕事がない

3時間も待つとさすがにしびれて来る

ブログで、

「みなさんタクシーは楽しいですよ、運転手にならへんかー」

なんてぬかしている男もここまで来ると、

(こんな仕事)アホらしい、やめてやる

なんていう心境になる。

そんなとき駅の向こうから常連のおじいさんが現れた

こういうときの嬉しさもタクドラでなければわからないだろう。

「どうも、こんにちわ!」

「どうもどうもお久しぶりです。お元気ですか?」

「・・・いやー、元気なかったんですけどね。Kさんにお会いして元気が出てきましたよ」

「またまたお上手ですね。実は今日はわたしの誕生日なんですよ」

「そうなんですか!おいくつになられたんですか?」

「今日で87になりました。もう長くないですわ」

「87ですか!まだまだお元気ですね!」

「いえいえ、もう死に損ないですよ。ところで最近ハイクに凝ってましてね」

「ハイク(ハイキング)ですか!健康的ですね」

「いや、健康的かどうかわかりませんけど・・・脳にはいいかもしれません」

「もちろんですよ!脳にもいいはずです」

「ところで誕生日ということで一つやってみたんですが、聞いてもらえます?」

「もちろんです!どちらへ行かれたんですか?」

「どちらって・・・買い物ですけど」

「そうですか!買い物もハイキングみたいなもんですからね(どうでもいいけどテンション下げろ)」

「行きますよ、『春浅き 死出の旅路の 誕生日』っていうんですけど、どうです?」

「?・・・俳句ですか」

「だから俳句ゆうたやないですか」

「そうでしたね!・・・『死出の旅路』ですか」

「わたしはもう死ぬ覚悟が出来ました」

「・・・いや、まだお元気やないですか。でも、そういうのは大事かもしれませんね」

「もうすぐそこですから」

「いやすぐそことかずっと先とか関係なく、『死』というものを身近に捉えることは大事なことだと思います」

「あなたくらいの年齢(30代)でもわかりますか?」

「はい、死に対する恐怖があっては生きていくことを楽しむことが出来ませんから」

「あなたも『死ぬ覚悟』が出来ているということですか」

「・・・うーん、そうですね。そんな簡単に言えることでもないですが。ただ能動的に生を受けることが出来ないのと同じように、我々は意図的に死を迎えることは出来ません」

「自殺という選択肢もあるんではないですか?」

「生きていく上で『自殺という選択肢』はありません。自分を消すことは出来ないと思っています」

「それは物理的に消すことは出来ても(魂まで消すことは出来ない)、という意味ですか?」

「ちょっと宗教的な話になりますが、それに近いと思います。ちなみにわたしは特定の宗教を信仰はしていませんが」

「面白いですね。それでは、『人を殺す』という行為についてはどう思われますか?」

「他人の命を奪うことはもちろん許されないことですが、それが時に(自分が)生きていく上で必要になることがあります。自分の命を奪う行為とは根本的に違う行為だと思います」

「自分の命を奪う行為というのは特別であるということですか」

「わたしの認識では、わたしたちは『生きている』のではなく、『生かされている』ということです。それに逆らうことは出来ないということです」

「何となく言いたいことはわかります」

「例えば、どこかである人物に出会うことを能動的に選択することは基本的には出来ません。でもその一つ一つの出会いが確実に自分の人生を変えていくわけですね。それは人物との出会いだけでなく、風景であったり、ひらめきであったりするわけですが」

「そういう意味ではわたしもあなたの人生を変えているということですか」

「もちろんです。タクシーというのは人生とすごくよく似ているんですよ。わたしたちは行き先を選ぶことは出来ません。どこかへ『行く』のではなく、全て『行かされる』わけです。それは人生と同じですごくエキサイティングなんですよ」

3月9日(金) 景気50 雨のちくもり
日照0 雨8.5(10-17) 高7.4 低5.1
営収 34,680(13,230-21,450)
23(11-12)回
12.50(6.75-5.75)時間
MAX 3,910

この日は午前中から雨が降って、

入るなり走りっぱなし

15時で13点11回

このペースなら40点は堅い、いやうまく行けば50点も・・・

と思っていたら、

そこからピタッと止まった

久々に3時間干され、精神的にもぐったりしてしまった

夜も苦しい展開やったが、よく粘ったかな

3月10日(土) 景気40 くもり
日照0.6 雨0 高9.2 低3.0
営収 24,260(3,540-20,720)
12(4-8)回
11.25(5.25-6.00)時間
MAX 8,550

午前中に歯医者へ行って、

13時からの入り

前日からの苦しい流れは変わらず、

18時過ぎで3点・・・

夕方自治会の会合へ顔を出して、

夜22時過ぎても3点のまま

もうやめよかな(帰ろうかな)

と思っていたら、

最後の最後に遠方

26時過ぎに帰ってきたら

無線は鳴りまくり

駅はタクシーを待つ若者たちがウロウロと・・・

昼間数十台のタクシーが何もせずじーっと待ってるのに

夜中はタクシーがなくて寒い中客がじーっと待っている

なんかアホみたい、というかこっち(タクシー側)の問題なんやろけど

アホみたいというか、利用者にしてみたら

「お前ら(タクシー運転手)アホか」

ゆう話なんやろな

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