深夜0時過ぎ、某病院に配車を受けた
深夜の病院は少し期待する
電車がないので、家まで帰るとすれば結構距離が出ることが多い
配車先の病院に着くと、夜間入口で座ってる男性が見えた
あの人か
目の前に付けているので、報告に出るまでもないと待つ(寒いしな)
しかし男性、一向に顔を上げず、動こうともしない。
しびれをきらして、車を出て声をかけようかと思ったところで、中で警備員さんが声をかけてくれたようだ。
ようやく、顔を上げて、こちらに向かってきた。
乗車して、
「どちらに行かれますか」
「住吉」
「住吉のどちらですか」
「あー?、あー…」
あー、これややこしいやつか。
ある程度は覚悟していたものの、もう一度身構える。
ここからは経験値がものを言う。
とにかくタクシーの鉄則は「客に話をさせること」
こちら側にとって良い意味で、客のペースにさせることが大事である。
こっちのペースに持ってこようとするとトラブルになる。
この場合、「どちらなんですか!はっきりしてください」なんて少し声を荒げると、余計に時間がかかって自分が損をすることになる。
「とりあえず住吉方面向かいますね」
「…ここどこや?」
「××病院ですよ」
「どこやそれ?」
「救急車で来られたんですか?」
「そうや」
「どうされたんですか」
「どうもこうも、もう血だらけやで」
薄ら笑いを浮かべている。
「血だらけ?ですか」
「そうや、もう血だらけでな。警察は来るわ、大騒ぎや」
「誰の血ですか?」
「俺のや、当たり前やろ」
「ケガされたんですか」
「どっかにぶつけたんやろな。まあびっくりしたわ」
「なんで警察が来るんですか?」
「俺が電話で言うたんやろな」
「何をですか?」
「誰かに殴られたって」
「殴られたんですか?」
「・・・」
いわゆる「かまってほしかった」ってやつか(子どもか)
「大丈夫なんですか?」
「もう大丈夫や」
「それは良かったです」
「酔っぱらってな。血だらけになって、警察来て、『あー、俺そういう人なんや』って思ったわ」
自虐的に笑い始めた。
『俺、そういう人なんや』
なんか深いな。残る。
「住吉まで来ましたけど、どの辺ですか」
「神戸屋のあたりで」
「わかりました」
これがプロの対応っちゅうやつや(言うほどのもんか)
2月19日(水) 59,200 41回
相変わらず苦しい流れではあったが、
晩飯前に三木
最終も高速6千円口で形出来た。
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