2013年6月24日月曜日

タクシー会社の管理事務


一般的な話として、

タクシー会社って何しているところなのか?

もちろん現場(タクシーの車)は、

お客さんを希望する行く先に送る

という非常にシンプルかつ、公共性のある業務をこなしている。

それでは、オフィス(事務所)機能についてはどうか?

①運行管理

②労務管理

③営業

④教育

⑤車両整備(メンテナンス)

⑥配車(大事な業務を忘れてた・・・)

などだろうか。

①の運行管理(又は運行管理者)とは、

主にタクシー(旅客自動車運送)事業における運行の安全管理を行う仕事で、

道路運送法において全ての営業所に義務付けられている業務である。

ちなみに、この「運行管理業務」はバス(乗合自動車運送事業)やトラック(貨物自動車運送事業)など全ての運送事業所に義務付けられている制度である。

②の労務管理は、主に給料計算や社会保険の手続きなど、どのような会社にも必要な業務であるが、

①の運行管理と異なり、大きな会社であれば本社に機能集約したり、アウトソーシングしたりすることも可能である。

③の営業についてだが、

運転手同士の会話でよく聞くのが、

「暇やなぁ・・・事務所が営業せーへんから」

「(タクシー会社の)事務所なんて、営業のためにあるん違うんかい」

なんていう「営業」「営業」という言葉だが、

それならタクシーの営業って、どう仕事を取ってくるのか?

BtoB(企業相手)であれば、

「すみませーん。XX交通です。当社のタクシーのご利用よろしくお願いします」

「あぁ、申し訳ない。うちは主に○○タクシーさん使ってるんですよ」

「そこを何とか・・・」

「はぁ、そんなら少しは安くしてくれるの?」

当然こういう話になってしまう。

基本的にタクシーというのは、

大口顧客であっても値引きは認められていないため、

※場合によっては時間貸切等の対応は可能である

この流れになってしまっては、営業が出来ない。

またこれからのタクシーは個人顧客が重要なターゲットになってくるが、

個人は営業云々でなく、必要なときにしかタクシーは使わない。

スマホアプリ配車やネット検索(SEO)などの戦略もあるかもしれないが、

「これからの重要な個人顧客」とは、主にご老人である

④の教育や⑤の車両整備、⑥配車オペレーションなどについても、

必ず必要な業務ではあるものの、

I運転手の兼任やデジタル化など、効率化は可能である。

これらのことを考えて思うことは、

当然のことながらキャッシュを稼いでくるのは現場(タクシー運転手)であり、

現場が最も重要である

良いタクシー会社とは、

これも当然のことながら現場の運転手が気持ち良く働ける会社である

そのためには、

より多くの車両を機動的に回していくことで、

稼ぎやすい環境を提供することであり、

上の営業においても、

「安くしまっせ」

ではなく、

「うちのタクシーを呼んで頂ければ、他社よりも早く配車出来ます」

というデリバリー機能を強化することが必要である。

そして管理人員は、当然のことながらより少なく絞ることが求められる。

そして何人かの現場を知る人間

要するに運転手兼務の人間が管理業務に携わることが出来れば理想であり、「良いタクシー会社」の条件とも言える(なんとかして運転手続けたいわけね)。

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