先日の、夕方17時頃やったかな、
ある大学近くのバス停に、無線で呼ばれた(写真とは何の関係もありません)。
行くと、バス停で待っていたのは、
学生らしき女性2名
1人は髪が長く、
化粧もばっちり決めたお姉さん風の女性と
もう1名は・・・昨日田舎から出てきましたみたいな(ここも十分田舎やろ)、
畑仕事が似合いそうな、
タレントの山田花子さんのような女の子
乗って、行き先を伝えるお姉さん
恐らくこちらがタクシーを呼んだのだろう。
「XXってお店(居酒屋)ですけど、わかります?」
「はい・・・わかりますけど」
こんな時間に、学生の女の子2人で飲み行くの?(勝手やろ)
「そこまで行ってください。ちょっと急ぎで」
「わかりました」
すると、花子さんが大きな声で言った。
「はぁー、良かったー。Yさんが来てくれて。もう遅刻しますって、電話入れようと思ってたんですよ」
「あんたアホね、遅刻したら時給削られるだけじゃなくて、バイト先の評判も落とすのよ。そういうのって、一度失ったら取り戻せないの。タクシー代なんて安いもんよ」
はー、居酒屋のバイトね。
それにしてもお姉さん、さすが一流大学、最もなこと言うねぇ。
「本当ですよねぇ。なんか店長田中さんに代わってから、厳しくなったっていうか・・・雰囲気ピリピリしてません?」
「あぁ・・・田中くんね。がんばってるけど、あれダメだわ」
おー、店長「くん」付けで、ばっさりぶった切ったよ。
「えっ、田中さんってダメなんですか?」
「見てたらわかるよ。わたしらバイト連中にはでかい顔してるけどさ、本部の連中来たらガラっと態度変わるじゃん。あーゆー男は仕事出来ないよ」
うーん・・・ごもっとも。中間管理職、見られてるで。
「へぇー、Yさんあそこ長いですもんね」
「仕事が出来るか出来ないかってのはさ、オーダーの取り方見てたらわかるよ。例えばさ、23番の料理が出来たときに、21番で(オーダーの)ピンポン鳴るとするじゃん。田中くんに教育受けたミヨとかヨシとかはさ、先に21番でオーダー聞きに行ってから、戻ってきて23番の料理を持っていくわけよ。でもわたしらなら23番に料理持って行って、その足で帰りに21番聞きに行くのね。忙しい時間帯は、その数十秒のロスが大きく響くわけ」
うーん・・・勉強になります。
「さすがYさん、店長より長いですもんね。見てるとこ違いますよね」
「ヒロムくんは、そういうのが出来たんだよねぇ・・・」
ヒロムくん?
「あぁ、杉本さんですか?」
「うん、あーゆーとこで働いてたらさ、忙しくなってくると誰でもイラっとすることあるじゃん。そんなときにさ、ミヨみたいなドジなやつがお皿落としたりすると、田中くんなら、『またかよ』みたいなの、わかる?」
わかるわかる
「・・・はい、わかります。わたしもどっちかっていったら、言われる方ですから」
「そうかもね。でもヒロムくんだったら、例えばあんたがお皿落としたとするじゃん、『あるある!大丈夫』なんて言ってさ、『ちょっとパインジュースいただきまーす!』なんて、わざとなごませたりするんだよねぇ」
うーん・・・それもわかるけど、そういうテンションも個人的には苦手やなぁ(お前に聞いてないから)。
「杉本さんって、四国のお店行ったんでしたっけ?」
「そうらしいね」
「杉本さん、実家この辺ですよね?」
「うん、このすぐ近く、ヒロムくんの家でみんなで打ち上げしたことあったから」
わかりやすいねぇ。飛ばされたわけね。
バイト連中に人気の社員は本部の受けが悪く、または他の社員に陥れられ、
本部に媚び売って、バイトに嫌われてる社員が勝ったいうことですね。
「ありがとうございます。1,990円です」
「あっ、わたしが払うよ。タクシー呼んだのわたしだから。運転手さんありがとうございます。何気に近道してくれましたよね。失礼ですけど、10円取っていてください」
うーん・・・この女、出来る・・・
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