2025年8月2日土曜日

隔勤の生活

 タクシー独特の勤務体系として「隔勤」というものがある

要するに、文字通り隔日勤務、

一日働いて、一日休み

という、聞けば夢のような勤務である

俺ももともとこの勤務に憧れてタクシードライバーになった

こんな書き方をすると、

休み多いって言っても、そんなに甘くないよな

キツイいんやろな

と思われるかもしれないが、

普通に、休みが多くて夢のような勤務である

実際どんな感じかというと、

俺の場合、勤務日は朝5時台には起きる

健康法で朝飯は食べないが、

少し新聞読んだりして、

7時前に家を出る

通勤に約1時間かかる

長いな、とよく言われるが、通勤時間というのは誰にも邪魔されず(勤務中は邪魔されまくりやもんな)、車内で一人の時間を過ごせるため、結構快適な時間でもある

8時前に出勤、点呼、簡単な洗車をして、

8時半頃に出庫

ここから昼過ぎ(13時半)までに2万円が目標である

昼休憩は大体同じ時間帯に取るようにしている

昼休憩が終わると、第2部、

午後から夕方の勝負

20時過ぎまでに4万円が目標である

ここで晩飯、晩飯はコンビニなどでなく飲食店に座って1時間近くゆっくり取るようにしている

この晩飯も1日のひとつの楽しみでもある

最後夜、深夜の部

ここからまた2万円が目標

最終的に6万目標、

乗務終了目安は深夜2時

出庫から18時間弱である

隔勤の時間制限は約20時間だが、

制限ギリギリまで仕事をするものではない

この仕事は2時までと決めていても、そこで遠方乗車があれば、3時4時にもなる

制限より早めに目途を立てておくものである

勤務終了後は日報をまとめて、納金をして、家路につき

早ければ3時半ころには帰宅

ビールを飲んだり、ブログを書いたりして(もう5時近いやろ)

通常は4時半ころには就寝

それでも9時頃には起きるかな

明けの日は結構まるまる休みである

ゆっくりしても良いし、

副業しても良いし、

ということで、今日は遅くなったので寝ます 


8月1日(金) 67,140 51回

今日は夜にヴィッセル神戸の選手を乗せた

テンションあがったなー

何事もないような、クールな振りで過ごしたが…






2025年7月31日木曜日

津波騒動

 ここんとこ好調が続いてる

というか、、続いてたと言うべきか

7月25日(金) 76,770 50回

7月28日(月) 71,450 53回

ここまで実に4乗務連続の7万超えということで、やや神がかってた

16日締めの7月度が12乗務742,390で、1乗務平均61,866

まあ悪くないのだが、

8月度に入って、前乗務まで4乗務315,540、1乗務平均78,885

まあ弾けてた

東京のドライバーのXなんて見てると、

10万かえる(10万出来たから早めにあがる)

とか、隔勤で平気で10万超えてたりしてるけど

神戸あたりでは1乗務6万目標で、7万超えたらテンションあがる感じかな


そんな中本日の乗務は、

7月30日(水) 59,740 31回

決して悪くはないのだが、

ここまでが神がかってたから、ややテンション下がる


今日は朝ラジオをつけると、

「カムチャツカ半島でマグニチュード8(なんぼ)の地震がありました。各地で津波の危険があります…」

あー、ロシアとか、北海道とか、大変やなー

と他人事のように聞いてたら、

昼頃観光タクシーでメリケンパークに行ったら、消防車が入ってきて、

「12時に神戸の海域で津波の予報が出ています。海岸から離れてください!」

まじか

カムチャツカなるところの地震がこんなところに影響するのか(するわけないやん)

NHKラジオは1日中津波のニュース一色

騒ぎすぎやろ

と思ったのは絶対俺だけではないはず

コロナのときもそうやけど、

メディアは責任があるから、ある程度大げさに報道しないといけない

我々大衆はそれを否定するだけの根拠も、胆力もなく

振り回される

コロナに関しては、あの頃はみんなワクチンワクチン大騒ぎしてたのに

今月の参議院選挙では、ワクチンなんて必要なかったと唱える党(参政党)に大量の票が集まったり、

津波も終わってみたら(まだ終わってないやろ)結局なんやったん

各地で電車まで止めて、

例え数10センチの津波でも、ひとりの犠牲者も出さないように過度に報道したのかもしれんけど、

津波の犠牲者はおらんけど、避難した人が車で崖から落ちて亡くなってるとか…




2025年7月24日木曜日

「なんかカレーの匂いすんな」

 晩飯は車を出て、店で食べるようにしている

隔勤は長いし、18~20時間もずーと運転席に座っていたら、さすがにしんどい

今日はなんとなくカレーの気分やった

すき家などでも安くカレーは食べられるのだが、

今日はココイチのカレーが食べたくなって、

少し高い(1000円超える)が、ココイチでカレーを食べた

十分満足して乗務に戻る

晩飯休憩後4回目くらいの乗車

ある病院からの配車

乗るなり酒臭い

「××駅までね、ごめんね」

しかもワンメーターやっと超えるくらいの最寄り駅

別に近いのは良いのだが、

夜中に病院から乗ってきたのに酒臭いのがよく分からない

「こんな時間にね、お見舞いでね」

ほんまに、こんな時間にお見舞いかよ

しかも酒飲む?

なんて思いながら、坂を下りていくと、

「なんかこの車カレーの匂いするけど」

「えっ?」

「カレーの匂いするわ、いや、別に悪いわけちゃうで、カレーの匂いすんねん」

「…」

こんなとき俺のキャラ的には「いやー、実はさっきカレー食べたんですよ」なんて正直に言うのだが、

なんでこの酒臭いおやじにカレーのこと言われなあかんねん

と、一瞬バリアを張ってしまった

「運転手さん、カレー食べた?」

「…いえ」

あー、嘘ついてもうたー

「そうか…なんでやろ、なんかカレーの匂いすんねん」

しつこいわ!もうええやんか!

「なんですかねぇ…」

「カレーちゃうのかな、…いや、やっぱりカレーやな」

「いやぁ…カレーを…食べたんですかねぇ」

「あ!やっぱり!(カレー)食べたの?」

なんやねん、その嬉しそうな突っ込み

「いや、わたしではなくて…(誰やねん)」

「(残念そうに)そうなんか…」

今さら実は食べましたなんて言えへんわなぁ

たった3分ほど、坂降りるだけの乗車、長かったわ

「ありがとうございます。900円です」

「900円か、カードいける?」

めんどくせー!

後ろから車来てるし、カレーで突っ込まれてイライラしてるし(それ関係ないやろ)、

「現金助かりますけど」

「現金?あるけど」

あるんかい(そらあるやろ)

「ありがとうございました」

「ありがとう!」

降り際に後ろを振り返ると、メガネの奥に勝ち誇ったまなざし…

(お前ほんまはカレー、食ったんやな)


7月18日(金) 84,950 50回

この日はえぐかったな、入庫100メートル手前でGOアプリ鳴って、

尼崎

さらに神戸へ帰ろうと思って43号線に入ると、道の真ん中で手を上げてる(43の真ん中?)

仕方ないから停まってドアを開けると(危険やから停まらんでも乗車拒否ならんやろ)

JR神戸駅

最後2時間で2万追加

残業時給2時間約1万円


7月23日(水) 78,650 49回

8月期2乗務目

今期ロケットスタートやな

平均8万



2025年7月17日木曜日

「お金が足りないんですか?」

 昼前に無線が入った

よく利用する高齢の女性である

俺もこの道22年、大抵のややこしい客はこなせる経験はあるが、

この女性は苦手である

現地に着いても、まずなかなか出てこないことが多いのだが、

今日は珍しく、すぐに出てきた

「暑いですねー」

この時期お決まりの、普通の会話をする

そんな中でも、こちらは何かしら警戒しながら話している

とにかくドライバーに対する嫌がらせ

というか、ドライバーを怒らせるのが趣味のようなおばあさんである

わかっていても、その挑発に負けてしまうことが多い

基本ドライバーが嫌なこと

①配車先で待たされる

②停めにくい場所(駐停車禁止エリアなど)で降りようとする

③車内の会話が面倒くさい(「あんた初めてやね」など…初めてでもないのに、わざと言ってくる)

そんなことをしっかりわきまえているおばあさんなのである

今回は何もなかったな…

「そこの銀行のところで停めてくれる?」

「はい、2200円になります」

「1200円ね」

「…」

いつも同じところに乗る客である

料金を間違えるわけがない

「2200円です」

「えっ?2200円?えっ?」

「…」

何が「えっ?」や

「2200円ね…えー…」

カバンを開けて、小銭を探す

「えーっと、100円、200円…これで良い?」

答えようがない

「あといくら?」

それ聞く?

「…2000円です」

「えーっと、はい、1000円ね」

「…」

「これで良い?」

ここまで5分ほど、一体何を考えてるんやろ

「お金が足りないんですか?」

金には困っていないような高齢女性である

恐らく嫌がらせやろう

高齢になって一人で暮らしていると、タクシードライバーでもからかって、怒らせるのも楽しみのひとつなのかもしれない

後で考えたら、そういった冷静な受け方も出来るが、

まだ午前中で忙しい時間帯である

こんな感じで支払いボタン押してから10分くらい経ったところで、半分キレかかってきた

「(支払いに)どんだけ時間かけるんですか!お金がないなら、そう言ってくださいよ!そこに銀行あるから下ろしてきたら良いでしょう!」

「なんなの?何を怒ってるのあんた」

ばあさんのペースにはまってしまった

相手はこうなれば(こっちが怒りだしたら)、楽しくて仕方ないのだろう

銀行で金を下ろして払うというので、銀行まで一緒に入っていくと、

ATMの前で、

「キャッシュカードがないわ、窓口で下ろすから待っといてもらえる?」

窓口では多くのお客さんが待っている

ここまで来て、全て計算されていたことに気づいた

銀行に来るのにキャッシュカードを持っていないわけがない

財布ごと忘れてきたならともかく、高齢のおばあさんが千数百円の現金だけ持って出かけるわけがない

「もうよろしいわ」

車に戻ると、アプリの配車が入っていた

ボタンを押すのが一瞬遅れて、配車を逃した

数時間後に無線が入った

「××号、Tさんより連絡あり、未収分は後日乗車したときに支払うそうです」

おばあさん、会社に連絡入れてくれたらしい

「運転手に怒鳴られた」というクレームと一緒に


7月16日(水) 62,790 56回

7月度締め日

朝の大雨は午前中には上がって、今年初めてセミの声を聞いた

上のようなこともありながら、気持ち切らさずなんとか事故なくがんばった





2025年7月15日火曜日

選挙ウィーク

 いよいよ今週日曜20日が参議院選挙の投票日である

選挙は若い頃から好きで、常に意識はしているが、

今回はいつになく盛り上がっている

ように感じる

昨年の衆議院選挙で国民民主党が躍進し、

年収103万の壁を破った

少数政党でも世の中を変えられる

という実感が国民に浸透し、

今回の選挙では参政党が大躍進するのではと予想されている

タクシーに乗っていると最近多くのお客さんから、

「外国人が多すぎるから何とかしてほしい」

という声が聞かれる(個人的には外国人歓迎やけど)

そんな声と世論調査の結果(「日本人ファースト」参政党の支持率アップ)がかぶるから面白い

タクシーというのは、本当に世の中の動きが分かる職業である

今日の夕方、灘区役所前の配車で、

高齢の女性2名の乗車、

60代くらいの女性と、80から90代の女性、おそらく親子やろう

「運転手さん、停めにくいところ(2号線沿い)でごめんなさいね」

「いえいえ」

「いや、でも投票済ませてすっきりしたわ」

「あー、期日前投票行かれたんですか」

「そうなんですよ」

「日曜(投票日)はどこか行かれるんですか」

「いや、そんなことないけど、日曜はタクシー捕まりにくいと思って」

「そういうことですか」

そういえば、今日は区役所行く仕事多かった気がする

タクシーって国造りに役立ってるんやなと感じたわ

どこに投票したか聞いたら良かった(そういうの聞いたらあかんのちゃうんか)


7月14日(月) 66,600 57回

選挙期間はタクシーは動かない(仕事がない)

という都市伝説があるが、

先週から今日にかけては良い流れやな

今日は雨にも助けられた(仕事細かいな)



2025年7月12日土曜日

休日に仕事のことを考えなくなった

 別にネタがないというわけではないが(タクシー乗ってたらブログネタなんて腐るほどあるよな)、

乗務終わって、家帰って、ビール飲みながら、

たまに他のドライバーのブログとか、投稿とか読んだりする(「たまに」かよ)

https://note.com/omochitarou223/n/nddbadf7e4161

この記事良かったな、

「わたしがタクシードライバーになって良かったこと」

テーマがポジティブで良い

タクドラって、ほんまにネガティブやから、

同僚と話してると嫌になることあるわ

「今日もあかんなぁ…」

「年寄ばっか乗せてると気が滅入ってくるやろ(お前も立派な年寄じゃ!!)」

「雨降ったら、車ドロドロや(仕事増えるやろ)」

要するに基本ネガティブな奴らが業界に入ってくる

これを変えたい

上の記事は「良かったこと」

こんなこと話すドライバーおらへんで

ほとんど共感したけど、

強く共感するのは、

9.休日に仕事のことを考えなくなった

かな

俺もこの業界20年以上おるけど、

一度管理職になってからは、

休日や夜中も、

何か事故があったら会社いかなあかん

いや、そんなときに(行けずに)言われんように、休日でも一度顔出しておいた方が良いか…

会社から電話があると、

事故か?、いやクレームか…

実際は年配のオペレーターがパソコンのトラブルだったりして、ホッとしたり…

まあとにかくやってられんかったわ

そう考えると、ほんまドライバー楽しいな

自由で、

エキサイティングで、

何より休日の解放感最高!

また週末や-


7月11日(金) 72,490 46回

ここんとこ苦しんでたが、久々の7万超え

嬉しいわー

なんか戦略もうまくはまったな(戦略ってなんやねん)




2025年7月10日木曜日

「いやー、今日は当てられてしまって…」

 今日は夕方2台口の仕事があった。

タクシーというのは基本一人仕事

チームや組織というものは、もちろんないことはないが、あまり気にするほどのこともない

人間関係というものがほとんどなくて、それが良いところでもあり、

人によっては寂しい(孤独)と感じるかもしれない

そんな中、法人タクシーで仕事をしていたら、

たまに、ほんまに数乗務に1度2度、こういった2台口とか、3台口とかいう仕事がある

配車先にお客さんがいれば(すでに待っていたら)、そこから乗せていくだけなので、同僚との絡みはない

しかし、こちらが待たされるときは、そこで少し会話を持てることもある

「お疲れ様です!」

一応後輩だが同世代のドライバーである

彼はでかい、190を超えている

大谷翔平とほぼ同じ身長らしい

ちなみに俺はイチローと同じ身長だが(聞いてない)

「どうですか?今日は」

社交辞令を交わす

「いやー、今日は当てられてしまって…」

「当てられて…って、もらい事故?」

「はい」

「まじで?どこよ?」

前方のバンパーが少し傷ついている

「ちょっとカーブするところで、前の車が曲がりきれなかったみたいで、いきなり後退してきて…」

「警察呼んだん?」

「はい、11時頃に当てられて、終わったの14時前ですわ」

「えらい(時間の)損害やね」

「なんか保障出ないんですかね」

「絶対出さなあかんよな…でも保険会社はその日の分は出さへんな(※休車損と言って翌日から車を止めた分は出してくれる保険会社は多いが、その金は会社に入るだけ)、前は管理者やってたから事故処理もやってたけど」

「もう今日ひどいですわ。そっちはどうなんですか?」

「俺は今日昼過ぎ明石行って、もう4万近く持ってるで(言うな)」

ドライバーというのは、人の良い話は聞きたくないが、

自分の良い話は言いたくて仕方ない

そういう生き物である


7月9日(水) 66,080 36回

上の2台口も大阪心斎橋

19時頃には5万ほど持ってたことを考えると、

夜もうひと伸びほしかったなー(贅沢言うな)