2025年9月12日金曜日

新人研修

 神戸で乗り始めて、ちょうど2年になる

2年前の研修を思い出す

研修と言っても、ドライバー歴10年以上の経験者として入社しての簡易研修

2日間半日研修をして、ぶつけ本番という感じやった

2日間の研修では、まず誓約書(悪いことはしません)や、労働契約書、身元保証人などの書類を提出し、

制服を支給され(結局シャツ等は自前で買うことが多いが)、

営業所周辺の地図や、エリア分け(タクシー会社では各社で無線配車用の個別のエリア分けをしていることが多い)などの資料を渡され

研修担当者とタクシー車両に乗って周辺をまわる

大手でなければ、大抵は研修は担当者と1対1で行われる

俺も前職では管理職をしていたので研修をする側も経験している

外を走ることが好きな人間にとっては、

研修はする方も、受ける方も楽しいもんやないやろか

担当の課長は元気な方で、

「わたしの研修ではテッパンの抜け道を教えますよ!」

実際通常の道など今時ナビなどでいくらでも検索できるので、

ナビが通らないような抜け道知識は貴重である

面白いのは、

「現場に出たらみんなきっとわたしの悪口言ってると思いますが…」

俺も管理職をやっていたからすごく分かる

別に自虐したいわけでもないんやろうが、

せっかく教えても、

「あんなん(研修)何の役にも立たへん」

「事務所の奴らなんて現場知らんアホばっかりや」

なんて現場で刷り込まれたら、せっかく教えたことも新人に吸収されない

教える側が現場の雰囲気を伝えたくなるのもよく分かる

とにかくタクシードライバーというのは、

管理者に不信感を持っている

この辺は話せば長くなるが(もう十分長いぞ)

2年前に受けた2日間の半日研修は、

今でも大変役に立っています


9月11日(木) 57,080 34回

予想通り苦しい木曜日やった(木曜ってあまり良いイメージないな)

昼頃は弁当デリバリーの仕事(10キロ往復3千円)なども入って…さらに苦しくなった

9月に入って夜はほんまさっぱりやな



2025年9月10日水曜日

びみょい?

 「9月に入っても暑いなぁ…」

そんな会話ばかり昼間からしているものの、

結局は少しづつ涼しくなっていて、

暑いからタクシーに乗る需要は少しづつ減ってきている

さらに夜になると、

ほんまに乗る人おらへん

そんな中、アプリ(GO)が鳴って、2号線沿いの配車先へ行く

60代くらいの年配男性2名

なんか2人とも頭ボサボサで芸術家みたい

行き先は隣の駅まで

「駅の北側の方付けてね」

「わかりました」

1000円そこそこの仕事やけど、こんな暇な夜はありがたい

会話を聞いてると高校か大学の先生やろか、

「あのレポートは良かったな」

「そうか?」

「なんか問題あったんか?」

「いや、あれは『びみょい』で」

びみょい…

どう見ても「年配」の部類に入る男性から出た言葉なんか信じられず

ルームミラーに目をやる

髪は白い…というかよく見ると少し色が入ってる

「(びみょい言われても)結局何が問題か分からへん」

もう一人の男性が突っ込む

同感です

「いや、レポートに写真が付けてあったやろ、なんかのアクティビティで自然を感じさせるみたいな」

「あー、あれは『エモかった』」


9月9日(火) 50,910 40回

予想通り苦しい闘いやった

神戸の夜はどうせ動かんやろと思って、夕方から今日も西宮、甲子園へ乗り込む

そこそこ仕事はあったが、試合に負けた(DNAに0-3)せいか、西宮北口や甲子園口止まり…

しかしチップ1000円くれたり、メーター1500円で2千円置いて、

「お釣り良いです」

とか、阪神ファンて良い人ばっかりや(今だけやろ)



2025年9月8日月曜日

Every little thing

 20時過ぎて阪神の試合をラジオで聞きながら、西宮に車を向ける

いつもはあまりラジオでは聞かないのだが、

8回表2-0で広島をリード

途中阪神西宮のたこ焼き屋に寄ると、

「焼くのに10分が15分かかるけど」

「いや、(もう試合終わりそうやし)そんなに待てへん」

「たこせんならすぐ出来るで、たこ焼き2個入って200円」

「・・・じゃあそれで」

なんて言ってる間にたこ焼き屋のテレビで阪神が優勝してしまってる

急いで(おいしくない)たこせんを食べる

すぐに43を東に走り、

高潮の信号を過ぎて側道に入ると、タクシーがめっちゃ並んでる

みんな考えることは同じか…

構わず突っ込むと、すぐに男性が手をあげている

前の車はみんな予約車なんやろか

「尼、杭瀬の方」

「わかりました。良かったですね」

「いやー良かった…ていうか冷房強くして、暑い」

もう夕方くらいから冷房がやや寒いくらいに感じていたが、球場の熱気はかなりやったんやろな

「よくチケット手に入りましたね」

「いや、もう随分前にな、2か月くらい前かな、昨日と今日のチケット譲ってもらっててん」

「へー!こんな早く優勝決まるなんて、予想してたんですか」

「まさか、たまたまですよ」

「譲った人はショックでしょうね」

「いや、新地の飲み屋のお姉ちゃんやから、もともと客に譲るためにシーズンチケット取ってんのやろ」

「ただでもらえるんですか」

「まあ、そやけど、俺らその店でいくら使ってる思ってんねん」

「そういうことですか(笑)、でも今日のチケットは価値ありますよ」

そんな会話で盛り上がりながら、杭瀬の飲み屋へ付ける

「おめでとうございます!」

「ありがとう!」

まあ些細なことやけど、関西が一つになる日なんやろね

最後岩崎が出てきたときに「Every little thing(すべての些細なこと)」がかかったのが、感動した


9月7日(日) 62,010 43回

久々の日曜出勤

朝は7時過ぎに出るも、9時まで仕事なし

苦しいスタートやったけど、甲子園効果で夜挽回出来た



2025年9月6日土曜日

「お前の家で寝るわ」

月明けの金曜日は悪い

終電が終わっても、無線もアプリも鳴らない

と思っていたら、

GOの配車

2号線沿いの飲み屋ビル

アプリでタクシーを呼んだお店の女の子と2人の男性がビルから出てくる

1人はヒョロっとしてメガネをかけて、

もう1人は背が低く、太り気味…

「お願いしまーす!」

女の子は俺に一言残してお店のあるビルへ帰っていく

2名の(暑苦しい?)男性が乗車

「××(マンション名)まで」

メガネさんが言うと、

「分かりますか?」

小太り(というには太りすぎ)が念を押してくる

「…はい」

メガネ:「つかれたー。はよ帰って寝よ」

小太り:「俺も寝るわ」

メガネ:「…どこで?」

小太り:「お前の家」

メガネ:「俺の家!?布団出す気力ないぞ」

小太り:「良いよ、横で適当に寝るから」(怪しいな)

メガネ:「俺帰ったらすぐ寝るぞ」

小太り:「俺まだまだいけるけどな、少し飲んで良い?」

なんなんや、この人たち(というか、小太りの方やろ)

小太り:「あっ、運転手さん、そこのコインパーキング寄ってもらえます?」

「はい」

メガネ:「何すんの?」

小太り:「車に荷物取りに行ってくるわ」

どうせ床で寝るなら、車で寝たら良いんちゃう?

メガネ:「荷物?」

小太り:「うん、寝間着とか全部入ってるから」(寝間着持ってるんかい!)

メガネ:「…」

マンションに向かう坂道に入ると、

小太り:「運転手さん、この道まっすぐね」

「はい」

自分の家でもないのに、小太りがしつこく繰り返す

小太り:「ここもまっすぐね」

小太り:「ここもまっすぐ」

小太り:「まっすぐね」

「あのー…曲がるとこありませんから」

言ってしまった


9月5日(金) 56,590 35回

苦しい金曜やった

夜一発大阪(毛馬)行ってるのにな

なんかふとラーメン屋入ってしもた…コンビニカミカミで走れば良かったわ







2025年9月4日木曜日

俺なら停まれた?

 タクシードライバーが同僚と会話をするのは、

恐らく出庫前、洗車点検時に10分ほど

だけであろう

暇な個人タクシーは駅でも一日中だべっているが(あの人ら仕事よりあれが目的で出てきてるやろ)

忙しい法人タクシーは仕事中に車を出て会話などほとんどしない

そんな出庫前の会話で、

「前回(の乗務で)やってしもたわ」

「事故ですか」

「自転車の中学生と」

「人身ですか…」

自分の事故の話などしたくないものだが、話してくれる人からは(お客さんからでも)聞いておくべきである

「××のセブンイレブンのところに出る道あるやろ、あそこのセブンの手前に細い路地あるの分かる?」

「路地?ですか…あったかな」

よく通る道だが、あまり記憶はない

「そうやろ(分からんやろ)、あんねん、あそこに細い路地が。そっから自転車が飛び出してきてな、車の右横うしろのところに突っ込んできたんや」

「うしろに当てられたら避けようがないですね。自転車とはいえ相手に過失はつくでしょう」

「いくらか(相手の過失)見てくれたら良いけどな。救急車で病院行ってるし、人身は人身や」

「自転車は見えてなかったんですか」

「見えてなかった。でも、後でドラレコみたら映ってるわ」

ドラレコに映ってるということは、注意していれば視界には入っていたはずである

それを聞いて、俺なら停まれたかな

と少し思った

とにかく出庫前に事故の話を聞くのは、安全意識が高まるから貴重である

先輩ありがとうございます


9月3日(水) 63,020  40回

夕方大阪新地(11000円)行ってるのになぁ

この程度で終わってしまった

まあ贅沢は言えへんな



2025年9月2日火曜日

「上司は5時半起きで仕事です」

 月曜の夜は苦しい

さすがに月曜の夜から飲み歩くやつもあまりいない

誰もいない駅で、こんなときこそと本を広げていると、

50代くらいの男性と、40代30代くらいの女性2名が乗車してきた

時間は1時30分

「まず阪急六甲の方へ行ってください」

「わかりました」

そこでベロベロに酔った女性1名降車

さらにその女性の上司らしき男性のマンションへ

着いても、爆睡中…

もう1人の女性がなんとか起こしてくれて、

フラフラと降りて行った

「最後六甲アイランドへ」

「わかりました。明日は休みなんですか?」

「わたしは休みですけど、あの(さっき降りた)上司は明日5時半起きで仕事です」

「5時半!もう2時ですけど」

「そうですよね…大丈夫かな」

思えば、20年前はそんな話よくあったなぁ

2時に乗ってきた客が明日5時起きで仕事です

…いや、明日やない、今日や

みたいな

そんな愚かな?人たちが少なくなったよな

やはりコロナからかな

みんな生活がまともになってきたよね

結構なことだが、

タクシーの夜の仕事は減ったな(その分昼間の仕事は増えてるやろ)


9月1日(月) 56,490 49回

いよいよ9月かぁ

もう先週末からめちゃめちゃ暑くて、

昼間は近場のタクシー利用多いけど、

夜は伸びないなぁ



2025年8月30日土曜日

陽射しは秋

 「いつまでも暑いですねぇ」

「一体いつまで続くんやろ…」

昼間のお客さんは乗るなり暑さの話をするが、

「陽射しは秋っぽくなってきましたよね」

そんな返しをすると、

「あんたら、ずっと車の中におるから分からへんねん」

ごもっとも


8月29日(金) 76,800 54回

久々の7万超え

最終は福原から尼崎、これも久々の遠割12,220(高速580)

帰庫して爆睡、しんどかったわー