2024年4月23日火曜日

ライドシェア解禁!?

 久しぶりの投稿です(真面目にやれ)。

いよいよこの四月から一部地域でライドシェアが解禁された。

これはタクシー業界にとって…というより旅客運送の世界にとって良いニュースなのか、そうでないのかという議論になってしまうくらい中途半端なスタートになっている。

そもそもタクシーが足りない、巷の輸送が不足しているという状況で海外で普及しているライドシェア(は和製英語かもしれないが…)を輸入しようという流れは分からないでもない。

実際業界人がらしても、なんかエキサイティングなことが起こるのではないかという高揚感はあった。

しかし、業界の活性化を業界が阻んでいるという実態に落胆せざるを得ない。

この「(日本独特の)ライドシェア」というものが増殖していく過程では、我々業界人(2種持ち)が積極的、前向きに関わっていかなければならない。

言葉は悪いが、素人と我々プロがうまく融合していくことで、需要は増え、効率も上がっていく世界である。

現状この業界は正直効率が悪すぎる。

タクシーGOを始めとするアプリの普及は言うまでもなく画期的な動きで、業界としても概ね歓迎されている。

しかし業界に新風を巻き込んだアプリ会社でさえ、市場輸送の効率化という面でもう一つ踏み込めないでいる。

要するに、アプリでGPSの情報があれば、ドライバーにも、輸送を求める利用者にもそれを公開すれば、間違いなく効率化されるわけである。

具体的に言えば、空車車両(または近く空車になる車両)とマッチングされていない利用者を地図上で「見える化」すれば、現状の車両数でもより多くの輸送を担えるし、タクシーがなくて困っている利用者もより早く家に帰る(または目的地に着く)ことが出来る。

そこまで行けば、輸送はよりエキサイティングになるし、ライドシェアの位置づけはタクシーが担うことが出来ないスポットを掬いながらも、それに見合った収入を得ることが出来る。

何よりスマートフォンをタップすれば、すぐに迎えが来るようになるわけである。

そのような時代はもうすぐそこに来ている(技術的には可能)と思うと、今の法規制やアプリ会社がその域に辿り着いていないというのは、もどかしいと言わざるを得ない。

とにかくライドシェアを導入しようとしている行政や、アプリ会社はもっと積極的に「ドライバー」の声を聞くべきである。

現場を知らない大学教授や、実際にドライバーをしたことがない管理者(わたしも長年管理者を経験してるからこそ言える)などと議論をしても、いつまで経っても利用者の利便性には繋がらないと言わせてもらおう。

2023年11月30日木曜日

ライドシェアの明日に向けて

 今年は関西でも運賃改定が行われ、タクシーを取り巻く環境は格段に改善してきている。

巷で騒がれるドライバー不足について、国会でもライドシェアの議論が盛んに行われている。

ここまで来たら、ライドシェアは導入されるのだろう。

現場のドライバーの立場からライドシェアの動きは非常に興味深い。

是非この動きを前向きに捉えていきたい。

ライドシェア成功のためには現場ドライバーの声が必要なのは間違いない。

旅客輸送の未来のために、炎上覚悟で(炎上するほど見られてないやろ)ガンガン議論していこう。

2023年10月31日火曜日

馬場俊英さんのラジオトーク

先日FMココロを聴いてたら、面白い話があったんで、メモしておこう。

MCはシンガーソングライターの馬場俊英さん。

ゲストは誰だったんやろう…(覚えとけよ)

「××さん(ゲスト)は、タクシー乗った時(運転手と)話とかします?」

「え?、僕は、しますね。結構しますよ」

「どんな話ですか?」

「いや、どこか行くのに、どの道通りますかとか。自分も運転するんで、タクシーの運転手さんの意見聞いたり…基本人の話聞くの好きなんで」

「そうなんですか。僕はね、基本あまり(タクシー車内で)話しないんですよ」

「そうなの」

「でも、先日タクシー乗った時、いつものようにずっと黙って乗ってたら、10分くらいして運転手さんが、『お客さん、良かったらちょっと話しませんか』って言ってきて」

「(爆笑)なにそれ」

「それで、『いいですけど』みたいに答えたら、『実はわたし、インターネットで定期的に文章(ブログ?)投稿してるんですよ。最近あまりネタがなくて…』『どんな話が良いんですか』『どんなんでも良いんですよ。先日はお客さんから、一度脱いだ下着はもう一度着たくないっていう話を聞いて…汚くなくても、脱いだ後の下着を着るのは抵抗あるみたいな』」

「(爆笑)わけわかんないすね」

「そうなんですよ。『そんな面白い話ないなぁ』『面白くなくても良いんですよ。なんでも良いから何かあれば』『ないですよ』みたいな感じで…」

オチがどんなんだったか忘れたけど、馬場さんが「わたし実はシンガーソングライターなんですよ」なんて話をしたら恰好のネタになったはずなんやけど。

とにかく面白かったなぁ。

ラジオでタクシー車内の話なんかしたら絶対面白いと思うよね(個人情報には気をつけなあかんけどな)。

俺も「何か話しませんか」やってみよ(きしょいからやめろ)。


2023年9月30日土曜日

ライドシェア考察

 このところまた俄かにライドシェア議論が盛り上がっている

急浮上するライドシェア解禁論、これは日本で本当に必要なサービスなのか?

実際のところタクシー業界では、このドライバー不足の世の中になっても未だライドシェアに対して異常なまでの拒否反応を示している。

ただ業界にいれば分かるが、ドライバー不足はまだい入り口に過ぎない

ライドシェアを拒否するのではなく、逆にライドシェアを業界の利益にすることを考える段階に入っているのではないか。

ライドシェアのドライバーにも2種免許取得を義務付けたら良いし、タクシーが不足している自治体では、その費用を補助金として支給したら良い。

またライドシェアドライバーは、地域の業者での点呼などを義務付けたら良いし、過疎地など業者が少ない、点呼に出向くのは距離があるときは遠隔点呼や自治体で運行管理する方法もある。

当然その管理費用はシェアドライバーから取れば良い。

料金は当然タクシーの認可料金を下回らないものとする。

高級車を使うなど、高額にする分には自由にしたら良いだろう。

問題は個人タクシーやろね。

このような形でライドシェアを認めたら、

個人タクシーの意味ってあるの?

みたいな話になるし、個人タクシー協会は猛反対するやろな。

駅から乗車して、年期の入った安定したタクシーを求めるなら個タク

アプリ、キャッシュレスで、ネクタイもしめてない(茶髪もありやろ)フランクなドライバーを求めるならライドシェア

みたいな棲み分けになってくれば、面白いとは思うが(もう炎上するほど読まれてないしな)。

2023年8月31日木曜日

時代の転換期

 昨年より続く全国での運賃改定ラッシュにより、既に多くの運賃ブロックにおいて料金の値上げが行われている。

そして5月末においては、「タクシー業界のがん細胞」と言われていた(誰が言ったんや)、大阪地区の「55割」が遂になくなった。

スマホアプリによる配車や決済が普通になり、若手乗務員や女性乗務員も徐々に業界に流れ込んできている。

さあ、これからだろう

タクシーはまだこれから変わっていくはず。

現場でその変化をとくと見ていこう。


2023年7月31日月曜日

オペ室での出来事

 タクシー無線を行う場所、無線室、またはオペ室(手術室みたいやな)などと呼ばれる。

昨今はアプリ配車なども増えているが、オペ室は多くのタクシー業者で未だ健在である。

大抵真夜中まで、業者によっては24時間稼働している。

夜中になると、一人になることも多い。

オペ室には、いろんな電話がかかってくる。

「今すぐ来てほしいんですけど」

「はい、どちらにおられますか」

「それが…分からないんです…」

「えーと…近くに何か目印になるような場所はありますか?コンビニとか(コンビニ言われても、どこか特定出来んやろ)」

「えー…ちょっと久々にこちらに来たものですから」

「それなら、どの駅の近くとか分かりませんかね?」

「駅ですか…駅は苦手なんです」

「…?」

「あ、見えました」

「そうですか!何が見えましたか?」

「あなたが」

「え?」

振り返ると…(オペレーター不足なのに、余計な投稿すんな)

2023年6月30日金曜日

タクシー業界の年代構成

 タクシードライバーを5歳刻みで年代別に分けていくと、どの年代が一番多いでしょう。

70~74歳である

ここが一番多い

ちょっと信じられないけど、団塊の世代(現在72~76歳)の影響もあるのだろう。

実際70代前半のドライバーは元気である。

タクシー乗ってたら、70代まで元気で仕事出来るのかなとも思わせる。

しかし、さすがに80代のドライバーは一気に減る。

10年後には、さすがに彼らのほとんどは車を降りるだろう

コロナ禍でドライバーが激減し、今でもドライバー不足が騒がれているのに、10年後、いや5年後にはさらに2割ほどはドライバーが減ることになるだろう。

国交省は今回全国で行われている運賃改定を、今後2,3年ごとに行うとしている。

ドライバーは減る、料金は上がる

収入はうなぎのぼりだろう

さあ、40代以下の、オフィスや工場でつまらない毎日を過ごしている若者たち

タクシーに乗ろうじゃないか

一日中、常に景色が変わり、毎日新しい出会いがあり、行ったこともないところへ行ける

空車では車内でひとり、人間関係に頭を悩ますこともない。

タクシーに乗ろう