2026年1月11日日曜日

「年収1000万は超えてます」

 10日深夜最後の客

1時過ぎに西宮送りの仕事があって、

えべっさん(10日戎)の夜やし、西宮流そうかとも思ったが、

もう遅いし、神戸に帰ってしまおうと思っていたところでGOアプリが鳴った

配車先はさくら夙川駅北のスナック

深夜の飲み屋は待たされることがあるので、昔はイライラすることも多かったが、

アプリ配車は5分でキャンセル出来るので、待っていてもやや気持ちの余裕がある

※5分待たなくても配車中止は出来るが、その場合はドライバーにペナルティ(ランク落ち?)があるらしいし、5分待ってキャンセル(配車中止)することで、客側はキャンセル料を請求されることになる(ドライバーにキャンセル料は入らない)

ほどなくして、店から女性が出てくる

「もう少し待ってください」

「はい、分かりました(5分経ったら消えます)」

それほど待たずに、店から酔っぱらった男性2名が出てきた

こっちは待ってるのに、おぎやはぎの小木に似た1人の男はタクシーの横で女性と抱き合ったりしている

髪が薄く小太りのもう1人は、女性と抱き合うキャラでもないようで、先に乗り込んで来た

小木似の男が乗ると、

「俺先行って良い?」

「もちろんです」

こういうとき大体二人の力関係が分かるのもタクシーの面白いところである

「えーっと、運転手さん、そこまず左曲がって」

「わかりました」

とりあえず行き先を言わずに、道の指示をするのは近場のパターンである

夙川を北に向かって走る

「マヤちゃん、相変わらずかわいいなー」

「でも、あの娘、裏ありそうですよね」

「男いるんかなー」

「そりゃ、いるでしょ」

飲み屋から出てきたサラリーマンあるある会話である

やはりというか、髪の薄い男はネガティブな対応である

「しおりちゃんは男おらへんみたいやで。いったら(アタックしたら)ええやん」

小木似の男が髪の薄い男に振る

「いや…わたしね、わかってるんですよ。感覚的に。中年のハゲを女は受け付けないって。騙されるだけですよ」

冷静な分析、俺もそう思う

「そうか」

上司かわからんけど、そこ社交辞令で否定してあげて

やがてその小木似の上司は降車する

「とりあえず夙川下って、山幹東へ走ってください。大屋町のあたりです」

「わかりました」

ハゲ男性一人になると、行き先を聞いてることもあって、黙々と深夜の川沿いを走らせた

山幹に入るころになってハゲ男性が切り出した

「あの…ちょっと聞いた話なんですけど」

「はい?」

「失礼になるかもしれませんけど、前にタクシー乗ったとき、運転手さんが年収600から700あるって言ってたんですけど、盛ってますよね?」

「えー、600くらいなら、この辺では普通やないですか。700いってたらまあまあやけど、盛ってはないと思いますよ」

「まじすか!タクシーってそんなに儲かるんですか?」

「いや、他の業界も最近どんどん収入上がってるから、それほどでもないでしょう」

直感で、この人は転職を考えてるなと感じた

「でもそれだけ(600とか700)やるとなったら、やっぱりかなりハードなんですよね」

「いや、そのくらいの数字はムキになって仕事しなくても出来ますよ。そもそもタクシーは時間制限ありますから、時間的に無理することは出来ませんから」

「そうなんですか」

「転職考えてはるんですか?」

ズバッと聞いてみた

「いや…よく分かりましたね」

「そういうの、分かりますわ。収入的には今結構あるんじゃないですか」

「1000万は超えてます」

「わかります。人間関係ですか」

「今の上司が耐えられんくて…さっきの人やないですよ」

「正直タクシー乗れば人間関係からは解放されますが、おそらくタクシー乗る気はないでしょう(笑)」

「はい、わかりますか」

「辞めて、何しようと思ってるんですか?」

「実はまだ決めてないんですよ。辞めることだけは決めてるんですが」

「今それだけ収入があるということは、それなりにキャリアを築かれてるわけですよね」

「まあそうなんですけど、今の業界(建築関係)に全くこだわりはないです」

「ご年齢教えてもらっても良いですか?(キャリアカウンセラーか)」

「54です」

「建築関係でキャリア持ちの50代前半なら、結構ありそうですね」

「そうですか」

「その収入なら、今は管理(職)に入ってる感じですか」

「その通りです」

「現場監督なんかも出来るんですよね」

「はい、もともとそっちで。資格も結構あるんですよ。現場の頃は楽しかったんですが、昇格して事務所入って、ストレスで死にそうですわ」

「それならはっきりしてますやん。その業界現場で人足りなくて困ってるのに。引く手あまたですよ。今54なら、50代前半と後半では印象違いますから、早めに判断した方が良いです」

「そうですか」

「今の職場に在籍しながら転職活動するのもありですが、辞めてハローワーク通せば再就職手当ももらえるかもですよ。その辺は話すと長くなりますが」

「プロ(のカウンセラー)みたいですね」

「わたし一応中小企業診断士の資格も持ってるんですよ」

目的地に着いた

「ありがとうございます!なんか先が開けてきたっていうか、相談して良かったです」

「そう言ってもらえたら嬉しいです」

料金は4900円やった

「あの…これ、少ないですけど」

10000円札である

チップ5000円か

まあ、年収も1000万超えてるらしいし、これだけアドバイスしたんやから、多すぎることもないか(多すぎるわ)

「あ、ありがとうございます…」

「お釣り5000円で良いです」

「あ、あ…そうですか。ありがとうございます」


1月7日(水) 58,450 38回

1月9日(金) 73,450 49回

2乗務分アップ出来てなかった

7日は苦しかったな

まあどちらも年明けで日中(特に朝)動き悪い中で、深夜はそこそこ仕事あった






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