2015年2月28日土曜日

メダリオン

いきなりメダリオンって何ですの?

と思われるかもしれないが、「メダリオン」はタクシーにおける重要なキーワードである。

特にニューヨークのイエローキャブが有名だが、

タクシー、日本で言うところのいわゆる「流し」の営業のためには、このメダリオンがなくてはならない。




あの世界的大都市ニューヨーク(マンハッタンとブルックリン、ブロンクスなど周辺エリア)でこのメダリオンの数はわずか1万3千台

東京で約5万台のタクシーが走っていることを思うと、驚くほど少ない数字である。

これほど少ない数に制限されている限りは当然利権も生まれる

このメダリオンはアメリカでは手堅い金融商品とされていて、数年来その(権利)価格は上昇し続け、

2013年にはついに1.3ミリオンダラー(約1億5千万円)の値をつけた

投資家にとっては、このメダリオンを購入してその権利を運用する、要するにタクシードライバーにリースすることで、「利息」を稼げるのである。

http://www.mynytaxi.com/taxi-cab-for-sale/

上のサイトを見ると現在のリース料の相場が週約1400ドル(16~17万)のようなので、年間8万ドル(約800~900万)の運用利益があることになる。

http://www.crainsnewyork.com/article/20150222/TRANSPORTATION/150229973/why-news-of-a-taxi-comeback-against-uber-was-wrong

こちらは、その「優良金融商品」であったメダリオンの価格が、このところ下がっているという記事

そしてその裏付けとされるのが、

あのウーバーさんなんですね

この辺をしっかり読み込むと、日本のタクシー事情とニューヨークやヨーロッパの主要都市との違いが見えてくるわけだが、

まあそれにしても(価格が下がったと言っても)ニューヨークの、

イエローキャブのメダリオン価格は未だ1億円を超えているわけですよ

タクシーというビジネスがいかに強いかというのが分かってもらえるかな。

2 件のコメント:

  1. >ニューヨークでメダリオンの数はわずか1万3千台
    >東京で約5万台
    >年間8万ドル(約800~900万)の運用利益
    >タクシーというビジネスがいかに強いか
    日本では、どうなんでしょうか。
    日本で利益が出る様ならば、この業界へ転職する人も増えるのでしょうか。

    返信削除
  2. 日本はもちろん大きく状況は違いますけど。

    例えば、東京では1日5万なら週35万の収入が期待出来ます。
    ニューヨークよりも高く見積もって週20万のリースとしても月60万、ドライバーは年間700万以上の収入になるわけですね(もちろん休みは必要ですが・・・)。

    そう考えると東京もタクシー的にすごい市場ですよ。

    返信削除