2025年11月20日木曜日

タクシーストーリー① ※とても現実に近いフィクションです

タクシーは年収1千万も夢じゃない

どこかのブログサイトか、Xの投稿か、スマホで何かを検索していたら出てきた言葉に惑わされ、年収4百万円台の仕事を辞めて40代でタクシー会社に飛び込んだ。


以前はスーパーマーケットに勤めていた。

品出しやレジ打ちなど、真面目にこなしていたら、数年で店長まで上り詰めた。

収入的に特に問題はなかった。

夫婦共働きで、三人の子供を養う程度の生活は出来た。

しかし店長になると、開店1時間半前、7時半には店に出て、21時の閉店後も片づけやレジ締めなど終えると22時を過ぎ、帰宅は23時前後。

表面上は週休2日とは言っても、休みの日も結局仕事に出てくる。

週末の休みなどあり得ない。

結局子どもと過ごす時間もほとんどなく、ここ数年過ごしてきた。

何がきっかけだったわけでもない。

ただ深夜に帰宅して、スマホをいじっていたときに、

車運転するだけで1千万…

そんなフレーズが頭に残り、普段仕事が気になってなかなか寝付けなかったのだが、その日は何故かぐっすり眠れた。

朝になると、まあそんなわけないよな、ネット情報なんて半分嘘、大げさ、まともに取ったら取返しのつかないことになる。

現実に戻され、そそくさとシリアルで朝食を済ませ、仕事に出る。

責任の重さと、少しのプライドを抱える生活はそれほど悪くないと自分に言い聞かせていた。

タクシーが気になり始めてからは、深夜に少しその気になり、朝に現実に戻される。

そんな日々が続いた。

ある日思った。

年収1千万とか、それほど魅力は感じない。

というか、やはり現実味はない。

しかし、自分は車の運転が好きだ。

今は電車通勤だが、たまに半休が取れたら子供を連れて買い物や、目的もなく田舎に車を走らせたりするのがストレス解消になっていた。

車を運転するだけで給料がもらえる仕事

しかもなんとなく、

自由っぽい。

遂に朝起きてもタクシーのことが頭から離れなくなった。

続く…


11月19日(水) 59,360 35回

なんか今日は単価良かったな

日中はそこそこ仕事あるし、

最終西宮は助かった



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