読書の秋だが、東洋経済オンラインの「流転タクシー」著者である栗田シメイさんが著書を出したと聞いては読まないわけにはいかない…
期待通りというか、自信持って勧められる内容やった(なにげにアソシエイトリンク貼り付けんな)。
主には栗田さんが「流転タクシー」で書いてきた内容をまとめたものだが、このシリーズの始まりを見ると、昨年の4月…本当にコロナで傷んだ業界を取材されていたことを実感した。
本を読めば分かるが、栗田さんはこのコロナ禍でもとにかく足をつかって、現場のドライバーに会って取材されている。
面白い(有用な?)情報があると思えば、連絡する(俺にも何度か直接連絡くれたし)。会いに行く。
「記者なら当たり前やろ」
という人もいるかもしれないが、会いに行くのは有名人でも、財界人でもなく、
タクシードライバーなのである
内容は読んでもらうとして…(もう少し詳しく教えろ)
第一章 緊急事態宣言と東京のタクシー
この時期に東京のタクシーがどれだけ打撃を受けたか
第二章 壊滅した成田空港タクシー
成田で稼いでたドライバーさんの話、外国人が入ってこないから落差激しいよね
第三章 群雄割拠、乱世きわめる大阪タクシー
大阪名物?格安タクシーワンコインドームのドライバーさんのブログも紹介されてる↓
第四章 トヨタ経済圏とタクシー
名古屋って、昔からタクシーの稼げる街と聞くけど、やはりトヨタとの関係が大きいのかな。
第五章 ロイヤルリムジン、600人一斉解雇騒動その後
ロイヤルリムジン問題ね…栗田さんは金子健作社長への独占取材もされてる(金子社長のブログとかあんのか)
第六章 タクシー配車アプリは業界の救世主か、破壊者か
個人的にはどちらでもないと思うなぁ、これで利用のパイを劇的に増やせるわけではない気はする。しかし今後重要な広告のプラットフォームにはなると期待している。
第七章 年収1000万円、スーパードライバー達の仕事術
これはドライバー読者にとって最も興味ある章やろね…こういう人たちは実名でマスコミとかに出てきたら良いねんな(残念ながら仮名やな)
第八章 ドライバー経験を基にしたユニークな生き方
タクドラから弁護士になった的場守夫さん(この人新聞で見たことあるわ)
タクシー乗りながら議員になった下田大気(ひろき)さんの話も出てる(フェイスブック友達やんな)
彼の著書も読んだし(古いやろ)
同じくタクシードライバーから議員になった宮坂裕之さんの話も面白い(この人は知らんかったな)
第九章 人生を強く切り開く女性ドライバー達
これからはどんどん女性に入ってきてほしいよねぇ…(何が目的や)
歌手を目指す當山りえさん、応援します!(健全か)
第十章 新卒ドライバー達の、とらわれのない業界観
新卒ドライバーねぇ…まだまだ難しいのかな。この辺は課題山積。
第十一章 外国人ドライバーは人手不足解消の希望となるか
なります! 規制緩和賛成! 岸田さん頼むぞ(妙に力入ってんな…小泉竹中の規制緩和は勘弁やけどな)
芸能人?のバルビーシンさんの話も面白い。
栗田さんの「流転タクシー」シリーズは毎回読んでるが、最初は正直タクシーを暗い業界として見ていた部分はあったと思う。
それでも、業界の今、そのままを描こうと取材をされている中で、彼なりに業界の未来への光のようなものを見つけて、そこにフォーカスしていくというシフトを感じている。
あとがきの最後の部分を書き写させていただく
新型コロナウイルスという未曽有の感染症は、タクシー業界を蝕んだと同時に、転換の機を与えた。自動運転時代、相乗りの解禁、ドライバーの人材難。今後直面するであろう、さまざまな問題を克服するため、変化を拒んできた業界に対する試練のようなものではないかと。そして、その危機を乗り越えることで、業界は真正の強さを帯びていくだろう。
さらに書き続けてもらうことで、その光はもっとはっきりとしたものになるのではないか。
時間はかかるだろうが…
次の記事も期待してます!!
栗田シメイさんへのインタビュー記事が掲載されておりました。
返信削除https://www.seikyoonline.com/article/9FA5CF8185B1FD6D7F813304C381AD30