その日も、出勤してから、車内のマットを洗って、ボディを拭いて、
ボンネットを開けて、オイル、冷却水、バッテリー水量の点検
メーターの指数を確認して、
8時過ぎに出庫した
忙しくなるのは、9時ころからやろか
この時間は病院行きの年配の方が多い
無線が入り、
ご自宅へ迎えに行くと、
60代くらいの一人暮らしの女性が乗車してきた
「××病院まで」
「××病院ですね。わかりました。どちらのルートから行きましょうか?」
「…あんた、新人やね」
この言葉は今までも何度か言われたことはあるが、
乗務を始めて2か月ほど経つと、
後で思えば、たったの2か月なのに、
もう一人前のつもりでいた
「新人」と指摘されたことに、軽くカチーンときた
「どうしてですか?」
「病院の名前いちいち繰り返さんでも良いし、ルートなんて言わんでも自分で考えていったら良いんちゃうの?」
「いえ…ルートの確認をしないとトラブルに…」
「なったことあんの?」
「…いえ」
「なら、今はその確認をしてトラブルになってるんちゃう?疲れるわ、そういうの」
「…」
社内研修でも、タクセンの研修でも、「ルート確認は必ずするように」と言われて、素直に従っていたが、
確かに、こんなもの必要やろか
と感じた
今までも、ルートが2つ以上想定されるときは、
こっちから言う前にお客さんがルートを指定したり、
「お任せします」「好きなほうから行って」
と言われるか
その場で聞かれて、
ルートを考えるのって、場合によってはしんどいのかもしれへん
今どきナビあるやろ
運転せーへんから、タクシー乗ってんねん
みたいな
レストランに行って、メニューを注文したら
「どのように料理しましょうか」
聞かれても、
知らんやん
「疲れるわ」
わかる気がする
「申し訳ありません」
謝ると、
「ハハハ!、何が『申し訳ありません』やねん、疲れるんやって、ほんまにもう(笑)
黙って行ってくれたら良いから
話すんなら、阪神タイガースの話やら、市長の悪口やら、そんなんにしてや」
「…わかりました」
「新人やねぇ(笑)」
9月7日(月) 59,090 42回
今日は朝から涼しくて、
雨予報なのに、雨はほとんど降らず
タクシーにとっては、暑いほうが良いし、雨降ってくれたほうが良い
ダブルパンチやなぁ
悪いながらも日中はがんばったが、
夜は苦しかった

ルートについては、幾度もトラブルの経験があります。
返信削除一番に酷いのは、
「ルートの確認」して、
客「運転手さんにお任せ」
とのことで、時間帯と道路の込み具合等を考慮して発車。
すると、
客「遠回りしたでしょ」
と言われた。
これには些かビックリ。
人によりルートの好みが違います。
事故経験者の中には、最短ルートであっても、狭路を嫌がる方もおります。
同じ経験あります。
削除「お任せします」は時にくせ者ですよね。
しかしナビ時代になって、ルートにクレームつける客は減りましたね…
客とのルートの駆け引きもこの仕事の面白さの一つやったんですが笑
前回の記事のコメントで、俺の唄えている出口とはどういう事でしょうか
返信削除このコメントは投稿者によって削除されました。
削除ありがとうございます!
削除タクシーの社会的地位の向上にあたって、わたしが最も大きな課題と考えているのが「出口」です。
若い人がこの業界に入ってきて、「その先」という意味になりますが、それは「出世」だったり、「達成」であったり、「定年退職」という意味もあります。
そういうものがないため、若者が入ってきても「先が見えず」、すぐに辞めてしまう。
その出口を作ることこそ、この業界を変えることだと思っています。