2025年4月25日金曜日

出口

 ブログというのは、こつこつと投稿していれば、アクセスは増えてくるものである。

以前ブログを頻繁に投稿していた頃も、日々のアクセスが増えていくことに高揚感を抱いていたことを思い出す。

タクシードライバーの現場の声を聞いてくれる

もちろん同業者のアクセスは多いだろうし、それも重要やけど、

これからタクシーに乗ってみたいという若者、中年でも良いが(高齢者はあかんのか)

そういう人たちにアクセス出来た実感はあった。

自分で言うのもなんだが、俺のブログがきっかけでタクシーに乗ってる人もいるはずである。

これからも、そういう「タクシーに乗ろうぜ」的な発信をしていきたいし、

もっともっと志ある若者が入ってくると思っている。

そんな奴らの背中を押す情報を提供したい。

というか、タクシーブログって結局現場で起きているノンフィクションが一番面白くて、

自分が読者として読むときも、そういう現場のハプニング的な投稿を楽しんでいる。

だからこういうつらつらと理屈を並べる投稿は面白くない

と分かっていつつ、たまにはと

俺も長いことこの仕事を研究し、分析し、考えて行きつくのは、

出口

出口がないんよ、この仕事には

仕事自体はすごく楽しくて、ここんとこ収入も上がってきてるけど、

でも若い奴が入ってきて、

あー、楽しいなぁと感じるやろ

でも、この先俺どうなんの?

言ったら悪いけど、汚い車に、ダサいジャンパーとサンダル履いて、駅でだべってる個タクやおっさんドライバー

俺もあんな風になっていくんやろか

と思えば、

そらやめるわな

若い連中が入ってきても、1,2年で出ていくのも分かる

だからこそ出口

なんか夢のある出口を

俺が作ってやろうやないか

そう思ってる(まじか)

あんな風に俺もなりたい

そう思えるいかしたドライバーになってやる


4月24日(木) 50,640 35回

天気はめちゃめちゃ良かったけど

今日はひどかったなぁ(気持ち良いからみんな歩いてたんやろな)

5万超えただけでも御の字や



2025年4月23日水曜日

あー、そこ(信号)行って

 北野坂で車停めてたらアプリが鳴った。

配車先は異人館通り

迎車地に行くと、すぐに30~40代くらいの男性が乗車してきた。

「えっと、大丸の方行ってくれる?」

「わかりました」

「トアロード降りてったら良いから」

「はい」

北野坂を下っていくと、信号が黄色から赤になりかけたのでブレーキをかける。

「あー、そこ行って!」

「はい?」

「今の(信号)行けたやろ」

「・・・」

「こっちは急いでんねん」

「(わたしは)これで仕事してるんで、理解してもらえますか」

「何言ってんねん!あんなん全然行けたやんか!俺なら間違いなく行ってるわ」

そんなら自分で行ってくれ。

「大体来るの遅いねん!アプリで52分になってたのに、来たの55分や。どういうことや」

そんな機械が設定した時間知らんわ。

「(そっちが)言い返して来たら、俺とことん言うで。あんまり言わん方が良いで」

確かに、そういう人間なんやろな。

相手は黄信号で突っ込めと言ったのはドラレコにも証拠が残ってる。

こっちもとことんやる手もある。

しかし、この男がほんまに「とことん」やる気なら、警察行ったり時間もかかる。

「はい・・・すみません」

だからタクドラはなめられるんや。

と言われるかもしれない。

ここで折れた俺の対応が正しかったかどうかは、なんとも言えない。

ビビるような相手でもなかったし、

それほどムカついたわけでもない。

ただ「神戸にこんな人間いるんや」とは思った。

それだけ神戸の人は質が良い。

そこから降りるまで、全く会話なし。

せっかくの出会いも悲しい空気である。

ただ、逆にこういうの珍しいというか、ほとんどない。

「はい、1,300円です。ありがとうございましたー」

降ろしてしまえば、もう2度と会わないやろ。

威勢の良い言葉のわりに弱弱しい後ろ姿を見送った。


4月22日(火) 60,360 41回

火曜日の6万超えはうれしいな。



2025年4月21日月曜日

掬星台

 昼前かな、GOアプリのベルが鳴って、六甲道の駅あたり

配車先へ行くと、若い父母と小中学生くらいの娘さん2名乗車

どこいくんやろ

「掬星台お願いします」

掬星台?この時間に?

掬星台は神戸の夜景の名所である。

昼間に行くことはあまりないはず。

助手席に座った父親に聞いてみた。

「掬星台でなんかやってるんですか?」

「はい、トレランのイベントやってるんですよ。

昨日は自分が走って…21キロのループコースですけど、4キロ6キロ6キロ5キロと全部違うループのコースを走るんです。

累積標高が2200メートル」

「2200ですか!」

俺もトレランはなんどか出たことあるから、過酷なのは分かる。

「制限5時間なんですけど、最後の一周は制限内に入れないから諦めました」

「昨日結構暑かったですからね」

「はい、きつかったっす」

それにしても、掬星台は六甲の山上に行ってもまだまだ走る。

結局メーター6100円、東に行ったら尼崎くらいまで行ける料金である。

この日はファンラン?的なレースがあって、奥さんと娘さんたちが走り、お父さんは応援とのこと。

「がんばってね」

中学生ぽい娘さんに声をかけると、

「はい!」

元気な声が返ってきた。

がんばれよー(なんやねん)

六甲の山上は山桜がまだきれいやった。


4月20日(日) 63,910 39回

まあまあ好調




2025年4月19日土曜日

テシェキュル エデリム

 今日はついてた。

前回乗務はひどくて、最終まで約4万(最後に大阪行けたけど)

今日はその倍近く出来た。

そんなアップエンドダウンがあるのも、この仕事の面白さ。

20年以上経っても、それ(売上の波)がどのような根拠で起きるのか分からない。

しかしひとつ言えるのは、

毎回同じような、良く言えば安定した売上げやったら面白くない

と俺は思う(そら安定してた方がええやろ)。

今日は夕方に住吉から宝塚、約7千円

それだけでもラッキーなのに、

宝塚から三宮約1万円

加納町の道沿いに停めて日報を書いていたら乗ってきたトルコ人

800円の仕事が今日一番印象に残った。

乗車後しばしの沈黙の後、

where are you from?

と聞いてみた。

少し心の余裕があったのか、疲れててテンパってたのか、

そこからほんの数分の間に、英語やトルコ語でスマホの翻訳ソフトを使ったりやらで、

いろんな会話が出来た。

最後にいつも聞くやつ

how do you say "thank you" in turkish?

54歳のトルコ人は笑顔を浮かべて、

it's "テシェキュル エデリム"

タクシーって楽しい!


4月18日(金) 77,010 46回

5月度初日

良いスタートや




2025年4月15日火曜日

4月度売上

 なかなか自分の売り上げをしっかりまとめる時間がない(そういうやつが結構ごまかされてるんや)

ということで、ブログ上でまとめてみよう。


4月度

3月19日(水) 66,640 36回

3月22日(土) 57,270 40回

3月24日(月) 57,730 37回

3月26日(水) 69,990 29回

3月28日(金) 70,360 43回

3月30日(日) 62,910 39回

4月2日(水) 69,320 29回

4月4日(金) 48,820 43回

4月7日(月) 61,970 39回

4月10日(木) 57,820 42回

4月12日(土) 66,000 40回

4月14日(月) 53,820 44回

4月16日(水) 54,000 32回

13乗務 796,650 平均 61,280

うーん…まあまあかな(最後2回こけたな)

平均で6万超えてたら上々やろ(80切るとはな)


2025年4月13日日曜日

ポジティブにいこう

 現場でのブログを再開するにあたって、少しネガティブなタイトルをつけていたが、

この仕事に対してネガティブなところを共有してもらっても、自分がしたいこと(タクシードライバーの社会的地位の向上)には繋がらない。

何より今ほんまに楽しいんよね。

タクシーの運転席が、

その楽しさ

ポジティブな部分をどんどん伝えていくことこそ、

ポジティブな奴らをこの仕事に引き付けて、

社会的地位をあげる

かっこいい仕事になる

はず

しかし、

ウェイアウト

出口なんよなー

若いうちにこの世界に入って、

どこが出口(成功)になるのか

それはきっと個人タクシーではない

本当に良い景色を、これから入ってくる若い奴らに見せたい

そのために何が出来るか

それ(ゴールを見せること)が俺のゴールかな


4月12日(土) 66,000 40回

昼間は最高の天気の土曜日

よく動いた

桜もまだきれい



2025年4月11日金曜日

桜の季節

 神戸の開花は先月25日くらいやったやろか。

まだ十分見頃

タクシー乗ってて、優越感を感じる季節の一つである。











4月10日(木) 57,820 42回


2025年4月5日土曜日

入学式

 神戸の桜は満開!

この時期(とクリスマスシーズンかな)は、

本当にタクシー乗ってて良かった

と毎年心から思う

こんな贅沢な仕事ないよな

そこらじゅうに咲くきれいな桜を見ながら金もらえるわけだから

普通にありえへんレベルに楽しい

こんな俺も、少し前まで「管理職」という名の社会的にはある程度リスペクトされる肩書を持って、

「事務所」という名の牢獄に入れられていた

まあ過去のことは良い

ネガティブな話もやめよう(そんならタイトル変えろ)

そんな桜咲く良い季節に、駅から着物を着た女性と、明るいコートを着た娘さんが乗車してきた

そのいで立ちと、明るい笑顔で話す姿を見て、

「入学式ですか?」

若い娘さんは満面の笑みを浮かべて、

「そうなんです」

「良いですねぇ。今日は天気も良いし」

「はい、本当に」

「大学ですか?」

「専門学校です」

「そうなんですか…」

こういうとき、専門学校で何を学ぶかまで突っ込むべきやったな、と後で少し後悔した。

大学でなく、「専門学校」という響きに彼女がコンプレックスを感じていないか、これ以上聞いて良いのかと少し引いてしまった感がある。

大学なら、「何を勉強するんですか?」と聞いていたかもしれない。

それはまさに、このタクシーという仕事にコンプレックスを持っている自分とかぶるではないか。

タクシーに乗っていると相手に分かったとき、突っ込んで話を聞いてくれないと感じることがよくある。

この人しっかりしてるように見えるけど、タクシー乗ってる(底辺の仕事してる)んや

という空気

そんな空気を自分が出していたと思うと、自分にがっかりした。

しかし降り際に

「おめでとうございます」

と言うと、やはり満面の笑顔で、

「ありがとうございます!」

もちろん、この器量も良く前途ある娘さんは、コンプレックスなど微塵も感じていない。

「春らしい装いで良いですね」

「母と(色が)お揃いなんですよ」

「がんばってくださいね」

「ありがとうございます!」

恐らく彼女もタクシーという仕事に対して、蔑みや哀れみなどは微塵もなく、逆に良い印象を持ってくれただろう。

新しいスタートの日に乗車したドライバーとのちょっとした会話、彼女は一生覚えてくれるかもしれない。

こんな積み重ねがタクシーという仕事の価値、ドライバーの社会的地位を上げていくはず。

地道に行こうぜ。

手ごたえはあるんや。


4月4日(金) 48,820 43回

明るい話題とは裏腹に、ありえへんほど最悪な金曜日

株価大暴落の影響もあるんやろうか(毎日数十万損してるんやろ)

地道に行こうぜ(手ごたえはあるんか)









2025年4月3日木曜日

50年戦士

 タクシーの世界は2,3年のにわかでやたら知ったようなことを吹聴するドライバーもいれば、

50年乗っていても、謙虚な姿勢を失わないドライバーもいる

先日墓参りの仕事で、そんな先輩と一緒に仕事をさせてもらった

「この貸切って、どうやってメーター操作したら良いの?」

そんな先輩に(事務的なことを)俺が教えるような状況だったが…

俺も一応この世界20年を超えるキャリアではあるや墓参りのお客さんを待っていたとき、いろいろ話が出来た

「(ドライバーになったのは)万博の後かな、万博は忙しかったみたいやけど」

「万博って、(1970年の)前回の…生まれてませんわ」

「あの頃初乗り300円くらいやなかったかな、よう覚えてへんけど。でも、3年くらいでどんどん(初乗り料金)上がっていったわ」

「自分も(この世界)20年以上になりますけど、まともに上がったのは2年前が初めてですわ」

「そんでもな、300円そこそこで、1日50回は乗せて、よう(水揚げ)上がったよ」

「どんくらい上がりました?」

「どうやろ…それでも年収で700万はあったな」

「70年代に700万ですか。えぐいすね」

「タクシーも良い時代あったねん。今はあかんな」

「これからまた良い時代が来ますよ」


4月2日(水) 69,320 29回

4月最初の乗務

昼間は淡路観光なんかもあって、予定外の雨も降って…まあまあよく動いたな