満月前の夜
朝から暑い一日
盆休初日で、
動くかな
と少し期待して臨んだがイマイチ
待機場で2時間くらい干されて心が折れそうになっていたとき、
見た目二十歳くらいの若者が汗をかきながら向こうから走ってきた。
乗んのか?
乗ったよ
「S駅までお願いします」
おっ、2千円ほど出るやん。
「了解」
しかし目的地まで半分くらい走ったところで、
「すみません・・・ちょっと持ち合わせなくて・・・」
「えっ?金足りないの?」
「はい・・・多分」
「いくら持ってる?」
「千円ちょっとです」
「それでは無理やね・・・この辺までになるけど」
「はい・・・もうここでいいです」
「ここでいい」と言ってもここは田んぼの真ん中
こんなところで降りても・・・と思いつつ清算して降りてもらう。
バックミラーで見ていると、彼はまた
汗をかきながら必死に走っている
これはただごとやない
きっと親友のセリヌンティウスが殺されそうなんや(メロスか)
運転手は田んぼ道をグルッと戻って、
走る男子の横につけた
「急いでんの?」
「はい、自動車学校の教習が15時50分からなんです」
時計を見ると15時40分、走ったら20分はかかる。
「まあ乗り」
運転手は言った(なんか何気に人称変わってるで)。
「いいんですか?」
「良くないけど乗り、ちょうどそっち方面行くから」
自動車学校に着くと彼は満面の笑顔で言った。
「ありがとうございます!間に合いました。お金は後で必ず払いますから」
「そんなことはいいから。早く行き(セリヌンティウスはお前を信じている)」
「ありがとうございます!」
「免許取って、君もいつか俺みたいな立派なドライバーになるといい(死ね)」
※この物語はフィクションです(どこからやねん)
8月13日(土) 景気40 晴 23℃
売上 31,010 16(4)回 12.25時間 MAX 8,390
本来今日から(個人的に)盆休みする予定やったが、
予定変更の乗務
昼間は苦しんで(出勤したことを)後悔したが、
夜に一つあたって30点超え
まあ良かったかな
いい話ですね。本当の話でしょう?
返信削除よっちさん
返信削除ありがとうございます!
本当の話なら違法行為かもしれませんね・・・実は方向も逆やったらしいですよ。